レビュー

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笹本稜平の山岳小説

少し前にある本を探しに書店に出かけ、たまたま手にした本がある。笹本稜平の「分水嶺」(祥文社文庫864円)だ。興醒めになるのであらすじは書かないが、冬の東大雪山系を舞台にして絶滅したとされるオオカミを探し求める男を描いた作品だ。とにかく面白く...
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応仁の乱に学ぶ徳川の凄さ

学術的な書としては異例の発行部数(35万部)となっている「応仁の乱」(呉座勇一著、中公新書)を読んだ。戦国時代の到来を招いたとも言われる大乱である。時代は15世紀終わり、1492年にコロンブスが新大陸を発見した20年ほど前の我が国の話だ。 ...
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古代アテネの民主制崩壊に思うこと

塩野七海の「ギリシャ人の物語」(新潮社)を読んだ。といっても、全3巻の第1巻と第2巻である。全巻出揃ってからにしようかと思ったのだが、この方は年1巻の執筆ペースなので、第3巻は半年くらい先にならないと出てこない。というわけで、読み始めてしま...
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人は第三のチンパンジー?

チンパンジーにはコモンチンパンジーとボノボチンパンジーの2種類が存在するそうだが、これらチンパンジーのDNAはどれくらい違うのか?答えは0.7%。では、人とチンパンジーのDNAはどれくらい違うのか? 1.6%だそうだ。ちなみに人とゴリラでは...