世界遺産 Milford Track を歩く in NZ (2023/11/8-11)ー3日目

山の記録

山行3日目

3日目はポンポローナロッジを7時半に一斉スタート。マッキノン峠を越えていく。標高差750mを登り、峠から標高差930mを下る。クィンティンロッジ到着後にサザーランド滝まで往復する(自由)。20.3㎞、約10時間の行程。

3日目の歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 20343 m
最高点の標高: 1146 m
最低点の標高: 196 m
累積標高(上り): 1559 m
累積標高(下り): -1763 m

3日目の詳細

3日目の朝。一斉スタートの後方で出発した。一斉と言っても、すぐにバラバラになり、それぞれのペースで進む。

後方組の面子はほぼ同じ。今日は今までで一番いい天気。快晴ほぼ無風のコンディション。

前日に続いて氷河が削り取って形成されたU字谷を進む。オーストラリアからのご夫婦が先を歩く。娘さんが1月に日本に旅行するとか。北海道でのスキーと東京などの観光がメインらしい。ご夫婦も日本を旅行したことがあるそうだ。長野や高山の方にも足を伸ばしたそうだ。

中央やや右の斜面をジグザグに登って、右端のコル(低くなった部分)に向かう。

パラダイス・シェルダックの雌。頭が白いのが特徴。

アルパインクライマー垂涎の壁?部分的にちょっと逆層スラブ気味に見えた。

揺れる橋もだいぶ慣れてきたカミさん。

個人ウォーク2泊目のミンタロハット。この小屋も抜群のロケーションだ。

入り口にはマオリの彫刻の複製。

すごい岩壁。峠からは左側のフェースが正面に見えるのかな?

こちらもマオリ族の彫刻の複製、だと思う。

残雪が青空に映える。期待通りのシーズン初めの光景。素晴らしい。でも温暖化のせいか例年より残雪が少ないとか・・

カミさん頑張って登ってる。その調子。まもなく森林限界を突破する。

本で調べるとクリーピング・ウーリシアという花のようだ。

ハースト・キャロット。日本のシラネニンジンの小型版みたいな花だ。

そして何といってもマウント・クック・リリーだ。峠への登りの途中にたくさん咲いていた。NZで最も有名な花。ちなみに最も有名な鳥は国鳥のキーウィ。

本当にきれいで大きな花だ。

NZには元来コウモリしかいなかった。その他の哺乳類は人間が持ち込んだとか。NZには熊も狼も狐も毒蛇もおらず、安心してのほほんと歩いていられる。この箱はネズミなどの小動物を捕獲する仕掛け。あちらこちらに置いてあり、監視カメラも所々設置してあった。

残雪とマウント・クック・リリー。

カミさん、ちょっとお疲れ。あと少し、頑張れ!

峠はもうすぐだ。

マッキノン峠の記念碑に到達。よく頑張ったよ。Prairie lakeで水浴びしたカップルの奥さんに撮ってもらった。まだ登りの途中の旦那さんを待っていた。

峠からの圧巻の眺め。

ここにもウェカが現れた。こいつ飛べない鳥のはず。歩いて登ってきたのか?

素晴らしい眺めだ。大阪からの男性(弟さん)は2回目のミルフォードトラックで、前回は雨で何も見えなかったそうだ。峠からの景色に感動していた。

左がマウント・ハート。記念碑では登ってきた参加者にガイドがお茶を振る舞っていた。ここから少し先に昼食休憩のシェルターがあって、そこでも暖かい飲み物を振る舞うのだからそこまでしなくてもいいのに・・、と私は思う。

ラージ・マウンテン・デイジー、だと思う。

記念碑からさらに尾根を登ること20分、ついに峠の最高点1,154mに到着。疲れ果てたおばあちゃん。孫に笑われるよ。

サザンアルプスの南端の峰々か・・

歩いてきたクリントン谷を振り返る。ザ・氷河の谷。

下から見えた峠のシェルター。あそこまで下ればランチ休憩。

マッキノン峠避難小屋で昼食。多くの参加者はすでに食事を済ませて出発しているので、小屋はガラガラ。ガイドがちゃんと最後までいて飲み物を提供してくれる。

登ってくる途中で眺めた岩壁。こちらから尾根伝いなら登れそうな気も・・。ランチ休憩する残りの参加者が少なくなったので、ガイドの一人が先行集団を追いかけて出立していった。

峠の最高点からは標高差約900mを下る。ここからがカミさんにとっては最大の難所。普段から山歩きをしていない人はこの長い下りで膝を痛めやすい。

まだ歩きやすい下り。

下りも楽しませてくれる。

奥は雪崩危険の赤い看板で本来の登山道は閉鎖。手前の看板が迂回路を示す。実際は迂回路というかショートカットコースだ。このショートカットコースは急な下りで岩の段差などがあり、膝に負担がかかる。

正面下のU字谷ではなく、私の立ち位置の背後のU字谷に進む。

かなり標高を下げた。幾段もの滝の横を下る長い階段。

リンジー滝まで下りてくれば、傾斜も緩やかになりロッジまであと少し。

クィンティンロッジ到着。よく頑張ったよ。最終日のロングコースに体力を温存するため、カミさんはサザーランド滝には行かないことに。

チェックインしてアタックザックに水などを詰め込んで出発すると、韓国の人たちが滝からロッジに戻ってきた。1時間半くらい早くロッジに着いたようだ。韓国軍団強し。

一人で飛ばして向かうとサザーランド滝が見えてきた。

落差580m、ニュージーランド最大の滝。上中下の3段に分かれている。段のことをleapと呼ぶのを初めて知った。

滝に到着。身軽はやっぱり速いな。

さらに近寄る。これ以上はしぶきで濡れるのでやめておく。

エバーラスティング・デイジーだと思う。

これは本に載っていなかった。ウメバチソウみたいな花。

滝から遠ざかると、滝の上部の雲がきれいに消える「あるある」。帰りも飛ばしてロッジに向かった。早くビールが飲みたかったので・・(笑)

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