世界遺産 Milford Track を歩く in NZ (2023/11/8-11)ー2日目

山の記録

山行2日目

2日目はグレードハウスを8時半頃に出発し、氷河が作り出したU字谷を歩く。最後に緩やかな登りとなり、標高差210mを上げて宿泊するポンポローナロッジに至る。18.4㎞、約6時間半の行程。

2日目の歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 18390 m
最高点の標高: 424 m
最低点の標高: 200 m
累積標高(上り): 922 m
累積標高(下り): -714 m

2日目の詳細

翌朝は8:30~8:45に出発。私たちは遅めのスタート。ロッジの先にある吊橋を先行者たちが次々と渡っていく。

しばらく歩くと登山道にウェカが現れた。集団から離れて歩くことのメリットだ。日本の雷鳥のように人を怖がらず近くを平気で歩いていく。

次はロビンがやってきた。ウェカとロビンは人懐っこい。

本道を外れて湿原へ寄り道。寄り道するときは本道との分岐点に荷物を置いていく。末尾付近のガイドに、分岐に人がいるかいないかを知らせるためのルール。

正面奥の残雪の山をアップ。シーズン初めを選択した理由がこれ。

倒木が空洞になっている。どうしてだろう?空洞だから倒れた?それにしては外周はしっかりしている。

苔で覆われた森の中を進む。八ケ岳や屋久島みたいだ。

休憩ポイントのクリントン・ハット。個人ウォークの人はここが1泊目の小屋になる。ガイドツアーもここをトイレ休憩などに使用するが、トイレ棟以外には入らないルール。

苔類と並びシダ類も多い。

ミルフォードトラックで何度も聞いた鳥の鳴き声。姿を捉えることはできなかったが、鳴き声は収録できた。何とも美しい声で心が癒された。

Old men’s bearと呼ばれる苔が枝に一杯ついている。

こちらはゴブリン苔(Goblin’s moss)。ガイドの女の子に教えてもらった。

U字谷の絶壁からは多くの細い滝が流れ落ちる。雪解け水の滝なので、繊細な感じの滝が多い。夏になるとこのような滝はどんどん枯れてなくなる。夏はまとまった雨が降ると、このような滝がいくつも現れるとか。

またウェカが登山道に出てきた。

横を流れるクリントンリバーにパラダイス・シェルダックの雄。若い男性のガイドに名前を教えてもらった(彼は paradise goose と教えてくれたが、あとで本で調べたら正しくは shelduck)。

大阪からやってきた姉弟。姉の旦那さんと3人で参加。私と同世代。写真撮影に夢中の二人の足元にウェカ。思わず「動かないで」と声をかけた。彼らも足元のウェカにびっくり。

こちらが彼らの撮影していた岩壁とヒレレ滝。

すぐにヒレレ滝ランチ小屋に到着。グレードハウスで自作したサンドイッチを食べる。

ウェカがおこぼれを狙って歩き回っている。

昼食小屋の背後からはクリントンリバーをはさんでヒレレ滝が見える。

コースで初めて眺めるマッキノン峠。Mackinnon Pass First Viewの看板。峠越えの道を作ったマッキノンの名前に由来。

アップの写真。真ん中の低い部分がマッキノン峠。明日はあそこを越えていく。

寄り道したHidden Lake手前の沼に映る空とこれから進む渓谷。

Hidden Lakeに流れ落ちる滝。ここでも下ろしたザックにウェカがやってきた。

クリントン・リバー沿いに進む。上高地から横尾山荘へと梓川沿いに進む雰囲気に似ている。

本で調べたらニュージーランド・スコープのようだ。スズガモの仲間。

正面の中央がマッキノン峠。休憩小屋も見える。左側の岩壁を回り込むように進んで峠に登る。

峠のアップ。中央やや右に避難小屋の屋根が見える。あそこに登り上げると、どんな眺望が見られるんだろう。楽しみだ。

Prairie Lakeにも寄り道。3日間同じようなペースで歩いたカップルが果敢に泳ぎに入ったものの、1分ともたずに断念(笑)。まだ冷たいよ。

花弁と葉の形が微妙に違うけど、キンポウゲに似た花だ。のちにバターカップと呼ばれる花であることを教えてもらった。

U字谷を進むカミさん。今日は平坦な道なので元気に歩いている。天気もいいし眺めもいいからね。

左側の岩壁の雲の方から「ドドーン」という不気味な音。雷かと思ったが、雪崩の音だった。

雪崩は向こう側の斜面だったようだ。残雪が緩んで崩れ落ちたのだろう。

エバーラスティング・デイジーのようだ。この花の手前の橋でガイドが通過人数を数えていた。私が38番で、カミさんが39番だった。ちょうどいい感じのペースだな。

すぐに2泊目の宿、ポンポローナロッジに到着。今日は行程が短いので3時過ぎにチェックイン。夕食まで余裕がある。

シャワーと洗濯後にラウンジへ。早く着けば、飲む量が増えるだけだな・・(笑)

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