計画に当たって
先月、富士山を眺めながら歩いた丹沢山系の山行に続く第二弾。「富士山を眺めながら奥高尾山系を歩こう」という企画で山行計画を作成。今回も入山口と下山口が異なるので、公共交通機関を利用することにした。
天気予報と睨めっこして三連休最後の成人の日に出かける予定を組んだが、連休最終日の人の動きが読めず、翌日の平日に実行をずらした。というのも、高尾と相模湖は同じ路線の隣りどうしの駅。相模湖へ出かける人出が読めず、平日にずらすことに。
歩行ルートと標高グラフ
2D歩行ルートと標高グラフ
最高点の標高: 854 m
最低点の標高: 185 m
累積標高(上り): 1435 m
累積標高(下り): -1464 m
3D歩行ルート動画
歩行ログをもとに、Google Earth Proで以下のごとく3D歩行ルートの動画を作成した。カメラ高度は4,000m、カメラ角度は50度、速度は40秒程度の再生時間になるよう設定している。なお、右下の3点リーダーからPlayback speedを変更できるので、好みで調整されたし
山行の詳細

今回のスタートはJR藤野駅。自宅最寄り駅の始発に乗って東京へ移動し、JR中央線で藤野駅に7:18に到着。準備を済ませて7時半頃にスタート

一ノ尾尾根ルートで陣馬山(じんばやま)を目指す。山頂まで標高差600m強を登り上げる。一ノ尾尾根はとても歩きやすい登山道で初級者にも優しいルートだ

消火用水は凍っていて水が汲めない状況。最近特に山火事が多い。途中で通過する景信山や小仏城山の近くにある扇山では煙草か焚火の不始末と思われる出火で山林が今も燃え続けているし、先月歩いた丹沢の大倉尾根にある堀山の家でも数日前に火災が発生し全焼した(こちらは幸い鎮圧された)。
入山者の火の取り扱いに対する注意喚起や啓発活動は最も重要だが、自然発火もあるので厄介だ。消火用水については初期消火できるように水の補給に加えて、容器の改善など冬場の凍結対策にも工夫が必要だな。

陣馬山山頂(855m)にある清水茶屋に到着。登りやすい登山道のおかげで、思いのほか順調に標高を上げることができた。

陣馬山のシンボルは想像していたよりも小さく感じた。下から見上げるようなアングルの写真が多いので、もっとデカいかと勝手に思い込んでいた。ちょっと拍子抜けだった。
陣馬山の由来は、小田原の北条と甲斐の武田が争ったときに戦況を有利に進めるための要衝として陣を張り合ったことから「陣張り山」とも「陣場山」とも呼ばれてその名がついたとか。

陣馬山山頂からの奥多摩方面の眺め。中央最奥やや左の二つのコブのような山が御岳山。今日もいい天気で青空が広がっている。

奥多摩方面と反対方向にある富士山には残念ながら雲がかかってくっきりと見えない。上空は雲のない青空が広がっているので、これから進む山々で雲が取れた富士山を期待しよう。

堂所山(どどころやま、733m)山頂。陣馬山から高尾山へ続く登山道には、いくつかピークをショートカットする巻道がある。奥高尾は私にとって初めての訪問なので、巻道は使わず律儀にピークを踏んでいくことにした。

こちらは景信山(かげのぶやま、727m)の山頂。陣馬山が最も標高が高いので、陣馬山から高尾山へは何度もアップダウンがあるものの、総体的には徐々に標高を下げていく。

景信山から眺める関東平野。最奥に都心のビル群やスカイツリーと思しき塔も見えている。山頂には茶屋があり、テーブルや椅子がたくさんある。平日なので茶屋はやっていないが、ここで景色を見ながら弁当などを食べている人も多かった。
この日は次第に気温が上がってきたのだが、南風ながらも強くなってきて温度の割りには寒く感じられた。山頂は比較的に風が穏やかで、私もここで昼食にしようか迷った。

こちらが都心のビル群を目一杯ズームアップした写真。一番奥のビル群の中央にスカイツリーらしき姿がぼんやり見える。

関東平野と逆方向には相模湖と丹沢山系が見えた。

残念ながら富士山にかかる雲はさらに厚くなって景信山からもほとんど見えない。茶屋も休みなので、ちょっと早めの昼ご飯はやめにして小仏城山の山頂で昼食休憩を取ることにした。

景信山から小仏峠までくだってきた。峠の主の狸たち。

小仏峠から登り返して小仏城山(こぼとけしろやま、670m)の山頂に到着。ちょうどお昼時。

幸いなことに、城山山頂も風は弱かった。残念ながら期待していた城山茶屋もお休み。なめこ汁を諦めコンビニおにぎりをそそくさと食べて昼食終了。

トイレを済ませ、小仏城山山頂からの都心方面の眺めを最後に高尾山へと向かう。

城山から下って登り返して、最後の山の高尾山(599m)に到着。この日も観光客と登山客が半々ぐらいの感じ。

展望台からの眺め。ここでも富士山は拝めず。写真中央やや右に富士山が見えるはずなんだけど…

観光でやってきた女の子たちが「きれいな山並み」を今風の言い回しで歓声をあげた。
思わずハッとさせられた。富士山は見えなくても確かに素晴らしい眺めじゃないか。

反省しきりで奥の院までおりてきた。

さらに薬王院本堂へと下りてきた。

My routine。リフト駅にあるお店で三福(みつふく)団子。「大福」「幸福」「裕福」。写真を撮る前に一齧りしてしまった(-_-;)。何度食べてもおいしいのだ。

三福団子の背景は都心方面のビル群。このあと1号路の舗装道路の急な下りで膝が痛くなってしまった。富士山は雲に遮られて企画倒れとなったが、気持ちの良い奥高尾縦走路を楽しむことができた山行だった。感謝感謝!
山行を終えて
「富士山を眺めながら奥高尾山系を歩こう」という企画。結果はご覧の通りハズレだった。ディズニーシーの外側を東京湾沿いに歩くいつものウォーキングコースからは、前日の成人の日に浦安からでもくっきりと富士山が見えていたのだが、この日は富士山の近くまでやってきたものの、雲に隠れて姿を見ることは叶わなかった。
企画倒れで、丹沢山系に続く「二匹目のどじょう」とはいかなかった。人生とはこういうものとあらためてつくづく思う。そういえば、初詣のおみくじにもそんなようなことが書かれていたな…
と、高尾山の展望台で悲観的な気分に浸っていたときに、ちょうどやってきた今時の女の子たちの歓声「わー、すごくね? やまだらけできれい!」
思わずハッとさせられた。そうだ、富士山は見えなくても、幾重にも連なる素晴らしい山々の光景じゃないか! 齢を重ねた自分の感性は、何としわくちゃだらけで岩のように凝り固まり、瑞々しさや柔らかさを失っていることか…
そういえば保育園に通う孫娘のすずちゃんも、何にでも興味を持ち、何にでも驚いて目を輝かせている。ジージも見倣わなくてはいけないな。
気を取り直して次の山行計画を練るとしよう。
関連情報
アクセス
往路:
東京駅5:54発 →(JR中央快速)→ 高尾駅7:03着、7:05発 →(JR中央本線)→ 藤野駅7:18着
帰路:
高尾山口駅14:51発 →(京王高尾線特急)→ 新宿駅15:43着、15:52発 → (JR中央特快)→ 東京駅16:06着
コンビニ、日帰り温泉
コンビニ:
藤野駅周辺にはない。事前に調達が必要
日帰り温泉:
京王高尾山温泉 極楽湯:今回もここを利用
京王線高尾山口駅の裏にあり便利。1100円
https://www.takaosan-onsen.jp/
逆回り(高尾山→陣馬山)の場合は、以下の一択か
陣谷温泉:陣馬山から栃谷川沿いに下るルート上にある。藤野駅まで徒歩約40分
宿泊状況により受け入れ判断されるようなので事前連絡による確認が必要
https://info-fujino.com/hotel-hotspring/206.html
コース概況
<藤野駅から陣馬山(一ノ尾尾根ルート)>
藤野駅からしばらく一般道路を歩く。車に注意。標識に従って登山道へ進む。非常に歩きやすいルート
<陣馬山から高尾山:奥高尾縦走路>
よく整備されたコース。小刻みにアップダウンを繰り返すが、全体的には陣馬山から徐々に標高を下げていく。数か所で巻道があるので、時間に余裕のない人は巻道を利用するとよい。堂所山のあたりで木の根っこを階段のように使って下りる部分がある。躓いて転倒しないよう慎重に
<高尾山から高尾山口駅>
薬王院を抜けていく1号路は観光客も多い。見どころではあるが、静かな山歩きを求めるなら1号路以外を選択した方が良い
歩行タイム(私のログ記録)
7:29 JR藤野駅 → 7:50 陣馬登山口 → 一ノ尾テラス 8:42 → 9:23 陣馬山 9:28 → 10:19 堂所山 10:21 → 11:03 景信山 11:08 → 11:44 小仏城山 11:58 → 12:42 高尾山 12:48 → 13:45 京王高尾山口駅
注)コースタイムの0.6 – 0.7位で歩いている(ヤマレコアプリの計測データ)
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