入山規制が解けた阿蘇山へ(2022/05/18)

山の記録

2022.05.20 22:52

昨年12月に西国ツアーで四国、九州、中国地方の百名山を次々登った。出かける少し前に噴火して登れなくなった阿蘇山は眺めるだけだった。浅間山などもそうだが、一度噴火すると2-3年入山規制で登れなくなる。ところがGWの少し前に約半年で規制が解除され、再び阿蘇山に登れるようになった


怪しい火山微動が観察されれば、再び規制レベルが上がるかもしれない。気持ちが逸るも、天気予報が良かったGW後半は混雑が予想され断念した。GW後は梅雨の走りのように天候が悪く、やっと晴れそうなこのタイミングで実行に移すことにした


文明の利器とは凄いものだと実感。自宅を5時15分頃に出て、羽田から7:15発の飛行機に乗り熊本へ移動。お昼には阿蘇山の稜線の上に立っていた。予報通り、青空が広がり、素晴らしい阿蘇山登山ができた

アクセスが可能となった仙酔峡登山口から高岳、中岳などを周回することに。冒頭の写真は仙酔峡登山口から高岳を望む。平日ながら、駐車場にはそこそこの車。ミヤマキリシマを見に来た観光客の車も多い。左背後のトンガリは根子岳。阿蘇の南側にある独特の山容の山だ


右側の階段は中岳の展望台へと続く道だ。私は下りで使う予定。高岳への登山口は、写真左側の駐車場奥から始まる

駐車場から沢を渡ると、沢沿いで何かの撮影をしていた。音楽プロモビデオの撮影だろうか?

観光客も歩く散策道に入ると、早速ミヤマキリシマの満開の株があった。観光客のお目当てはこれ。九州固有のツツジの仲間。その名の通り九州南部の霧島山が有名。北部ではくじゅう連山のミヤマキリシマが有名で、阿蘇山の後に私も出かける予定

散策道から登山道に入り、駐車場を見下ろす。下山時は写真中央あたりを左から右へと下りてくる

半分弱登って振り返る。外輪山の手前に町が広がり、奥にはくじゅう連山が見える。良い天気だが、日差しが暑い

高岳への登山道は急登で岩が多い。黄色のペンキの矢印や丸印が多くある

阿蘇山の南側にある根子岳が左稜線の奥に見える。独特の山容が際立つ

下山に使用するルートを望む。写真中央に廃墟となったロープウェイ山頂駅の建物が見える。あそこから右下に下って駐車場に戻る

稜線に登り上げた。ここまで急登の連続で、場所によっては三点支持(手足4つのうち、3つを必ず固定し、動かすのは一つのみ)で攀じ登る。ここは登りで使う方が楽だ。逆回りで周回すると、ここを下りで使うことになり、ちょっといやらしい


前方下は火口跡で、この後に周回する。写真ほぼ中央に小さく見えるのは月見避難小屋で、あそこを通過して御鉢巡りをする

稜線に登り上げたところから右手方向に進めば高岳へ行くが、高岳東峰を目指して左手へと進む

「天狗の舞台」と呼ばれる岩の右下を巻いていく

天狗の舞台から東峰へ向かう途中に、白いイワカガミが咲いていた

高岳東峰から根子岳を眺める。奥には祖母山系の山並み

高岳東峰から少し戻って月見小屋方面へと進み、御鉢巡りに向かう。奥は天狗の舞台で、左奥が高岳

月見小屋へ下る途中にはマイズルソウが群生していた

御鉢巡りの中間あたり。左側は爆裂火口の断崖だった。八ヶ岳の硫黄岳の爆裂火口と同じタイプだ

高岳への登り返し途中に別の噴火口跡。霧島山もそうだったが、阿蘇は噴火跡の宝庫。もちろん現役の噴火口も・・

高岳山頂(1,592m)へと周回してきた。阿蘇山系の最高峰。背後にはくじゅう連山が見えている

中岳へと周回する途中で大噴火口を眺める。高校の修学旅行であの噴火口の縁までバスで行った記憶がある

中岳のすぐ手前で南岳へ寄り道する。この尾根の先に見えるのが南岳

ぶっとばして、あっという間に南岳に到着

南岳から眺める外輪山。その奥には祖母山系。どの方向を見ても外輪山が連なっている。阿蘇山の大きさが感じられた

阿蘇の大噴火口。右側が昨秋噴火した火口。今も煙が出ている。正直なところ、いつ噴火するか分からないので、気持ちが落ちつかない。ビビり症なので・・

中岳山頂(1,506m)で自撮り

火口東展望所へ下る道から昨秋噴火した火口を眺める

火口東展望所から逃げるように下山を開始。中岳から駐車場へと向かう下山路は、ご覧の通り高速道路みたい

下山途中にある廃墟となった仙酔峡ロープウェイの山頂駅

駐車場近くまで下りてきた。ミヤマキリシマと奥にはロープウェイ支柱の残骸。14時半には下山できた。仙酔峡温泉かんぽの宿で日帰り入浴。汗を流してさっぱり

内風呂4つと露天1つ。内風呂の一つは、何故か「伊吹薬湯」だった。伊吹山の薬草をブレンドしたお風呂。実は2日前に伊吹山を登ったのだが、平日の日帰り温泉がなくて、そのまま尾張の実家に帰った。まさか阿蘇で伊吹薬湯に浸かるとは・・・(笑)

下山後は、やまなみハイウェイでこの日の宿がある由布院へ移動。外輪山を登り草千里を抜けて行く。気持ちの良い道だ

外輪山の次は、先に見えるくじゅう連山を越えていく。昨年12月にも走った道だ。何度走っても美しい。やまなみハイウェイとはうまく名付けたものだ


気温が上がって暑かったが、稜線の上は比較的涼しく、気持ちの良い稜線歩きができた。荒々しい火口は阿蘇ならではの圧巻で、火山の国に住んでいることを改めて実感させてくれる。思っていたよりも早く阿蘇山に登ることができて幸運だった。この幸運に感謝感謝である



なお、この山行のコースやタイムなどの詳細については、以下の記録を参照されたし

山行記録: 規制が解除された阿蘇山へ → ヤマレコの記録

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