2022.03.11 10:00
スノモンもどきのようなのではなく、本物のスノーモンスターを一度見てみたかった。というわけで、日本三大樹氷の中で一番近い蔵王に出かけた(三大樹氷は、青森の八甲田山、秋田の森吉山、山形/宮城の蔵王山)。
冒頭の写真は、標高1758mの刈田岳(かっただけ)山頂にある刈田嶺神社の奥宮。左後ろが社殿で手前が鳥居。おとぎの国のデコレーションケーキの飾りみたい。
まずは宮城県側の蔵王エコーラインからアクセス。すみかわスノーパークのゲレンデの端をリフト3本分登っていく。7時に登山開始した。リフトは9時から稼働
3本目のリフトのあとみゲレンデ。右側の端を進み、上部左側の平らな部分から刈田岳に向かう登山道に入る
スキー場のゲレンデトップからは、しばらく比較的緩やかな雪の上を歩く。前方の左端のガスがかかっているのが刈田岳、中央右が蔵王連峰の主峰の熊野岳(1841m)
中腹にスノーモンスターが現れ始めた。でも正体が露出し始めている。圧雪された部分は、雪上車による樹氷ツアーのコース。登山道はコースを2回ほどクロスして刈田岳へと進む
奥が刈田岳山頂。右側の尾根伝いに詰めていくのだが、この辺りから登りがきつくなる。刈田岳の左稜線には雪面に亀裂が発生している
左斜面にはスノーモンスターたちが立ち並ぶ。一つひとつがでかい
コートなのか鎧なのか体毛なのか、面白い出で立ち
前に立って撮影。大きさが分かると思う
眺めていると、色んな形に見えてくる。ここですっかり道草。ふと気づくと、ここで私を追い抜いて行ったボーダーの方が、もう山頂に到着するところだった(笑)
いつまででも見ていられる。でもそろそろ登山を続けなくては・・
登山道に復帰すると、右手方向に御釜(おがま)が見える。窪んだところが御釜で、カルデラ湖。神秘的な色をしているが、今は凍って雪の下
刈田岳山頂到着。冒頭の写真。鳥居の右側の雪は2月末までは左側と同じようにもこもこだったが、気温の上昇のせいか落ちてしまった
山頂に居合わせた方に、鳥居の下に立っているところを撮ってもらった。もこもこの大きさがイメージできると思う
反対側から見た鳥居。何だか、前足の毛を刈られた羊みたい(笑)
山頂から下ってレストハウス。こちらも雪のコーティング。蔵王エコーラインはこの近くを通っていて、山形の蔵王と宮城の蔵王を結ぶ
刈田岳から下って、平原のような尾根を進んで熊野岳へと進む。ガスの通り道なので、迷わないように等間隔に棒が建ててある。この棒に空気中の水分が付いて、エビの尻尾とよばれる霧氷がついている。常に日本海側の山形県側から風が吹くので、山形側に向かって霧氷が成長する。稜線上に見えるのは熊野岳の避難小屋
避難小屋もご覧の通り。入り口だけスコップで掘り出されている
熊野岳山頂標にも雪がびっしり
地蔵岳方面。山形の蔵王温泉側からロープウェイで上がってきた多くの登山者たち
これは蔵王山神社の社。何が何だか・・・。見とれるばかりで、お参りするのを忘れてしまった
磯辺の岩にくっついている亀の手みたいな雪の造形
熊野岳から下りてきた。立派なエビの尻尾と亀の手
左手に御釜を見下ろしながら刈田岳へと戻る。刈田岳にもどると、平日にもかかわらず、登山者や山形側のライザスキー場から上がってきた観光客のツアーなど多くの人がいた(ひょっとすると雪上車のツアー客かも?)
刈田岳山頂から下山開始。これは何だ?登りの時には気づかなかった
回り込んでみると、刈田岳の避難小屋だった(笑)
おっかねぇー。下山途中にスノモンとまた遊ぶ
助けてぇー。よく見るとこのスノモン、鼻水を垂らしてるな(笑)
スノモンの斜面から登り返して登山道に復帰。刈田岳にさよなら
少し標高を下げると、スノモンも正体を現し始めている
下山はゲレンデではなく、登山者用駐車場に向けて林間コースをまっすぐ進む
除雪中ですみかわスキー場から先が通行止めになっている蔵王エコーラインは4月22日に全面開通する予定
今回は久しぶりに雪山らしい雪山を歩き、とても気持ちよかった。スノーモンスターも、もう遅いかと心配したが、上部にはしっかりと残っていた。今シーズンあと1-2回雪の上を歩けたら嬉しいのだが。出来ればもう少し近場で・・
なお、本山行の詳細については、以下の記録を参照されたし
山行記録: 蔵王山。スノモンまだ健在でした ☜ ヤマレコの記録