2018.12.30 22:52
暮れに尾張の実家へ帰省するついでに美ヶ原に寄った。お盆の帰省と同じく長男と一緒に山歩きを兼ねて出かけた。
冒頭の写真の正体は後ほど。息子は雪山歩きを経験したことがないので、どこかで「つぼ足」(登山靴のまま)、ワカン、スノーシューの沈み方の違いを体感できる山はないかと探し、入笠山と美ケ原に絞った。ともに八ヶ岳の近くで南と北に位置し、車かゴンドラで高度を稼ぎ、雪崩が起きることもなく、滑落する心配もないお手軽に雪山歩きを楽しめる初心者用のコースだ
結局、選択したのは美ヶ原。12月26日に高山から中央道で東京方面へ帰る途中、八ヶ岳にほとんど雪がないのを見てがく然とした。さらに直前のレコを見ると、入笠山は地肌が出ている個所があり、とても雪歩きを体験できそうにない。美ケ原の方が北に位置し、27日からの寒波襲来で少しは降雪が期待できるので、美ケ原を目指した
ゴールの王ケ頭ホテルを目指して進む長男。息子のザックにワカンを、私のザックにスノーシューをつけて歩いたが、結果的には美ヶ原もほとんど雪が積もっておらず、ついぞ使うような雪はなかった。チェーンアイゼンも12本爪のアイゼンも持っていったが、使うシチュエーションになく、経験できたのはそれなりの寒さだけだった
間もなくゴール。ホテルの周りには信濃放送や長野放送の電波塔が並び、ちょっと異様な感じ。息子のザックに付けたワカンが空しい
到着。ホテルで昼食にした。ビーフシチューセット1100円をいただく
冒頭の写真と同じ。レストランのガラス窓の写真です。ステンドガラスではない
日によって模様は変わる。同じパターンが現れることはないんじゃないかな
正体は窓ガラスに着いた「霜の華」。これにセルロイドの板を重ね合わせると先の写真のような色のついた模様になる
ランチ後にホテルの裏手にある美ヶ原の山頂標へ。顔を隠すためにフェイスマスクをしているのではない。寒くて仕方ないんです。露出している頬が痛い
山頂標からは富士山がきれいに見えた(ホテル前からも)
でも八ヶ岳の稜線には雲がかかっていた。左端の蓼科山はくっきりだけど
こちらは南アルプス。中央道を走っているときから稜線が見えていたけど、こちらはまずまずの天気のようだ
帰りはアルプス展望路を周回した。残念ながら、中央アルプスや北アルプスは雲に隠れて見えなかった。それにしても雪がない
最後に、今年の山の締めくくりとすべく、美しの塔で鐘を鳴らしました(うまく鳴らせなかったけど・・)
雪山体験の思惑は外れ、残念な結果になってしまったが、久しぶりに冬山の厳しい寒さを味わった。山本小屋ふる里館の駐車場で素手で準備していたら指がかじかんでしまい、結局、王ケ頭ホテルに着くまで指先の感覚は戻らなかった。初歩的なミスをしたものだ
ワカンとスノーシューが場違いだったからか、王ヶ頭ホテルのレストランでは、あとから来た二人組の登山者に、「どこから登ってきたんですか」と聞かれてしまった。山本小屋からですと答えると、「どこへ下りるんですか」と真顔で聞かれてしまった(笑)
今シーズンの冬山の積雪量がどうなるかちょっと心配だが、雪山の装備と心構えをしっかりしで出かけたい
なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし
美ケ原。雪山体験のはずが・・・ ☜ ヤマレコの記録