新穂高温泉から北アの深部へー2日目(2018/10/03)

山の記録

2018.10.06 15:10

初日はまずまずの天気だった。今朝4時半頃に小屋の外に出ると満天の星空。これは期待できる。ご来光を眺めに急いで支度をして、ヘッドランプの明かりで鷲羽岳に向かう。

冒頭の写真は、山頂にはたどり着けず、山頂直下からご来光を迎えた映像。この瞬間を眺められたのは私一人。後続の方々はこの瞬間に間に合わなかった。

モルゲンロートに染まる稜線。右から三俣蓮華山、丸山、双六岳。双六の右奥に笠ケ岳の頭が、左には乗鞍岳が見える。素晴らしい

鷲羽岳、2924m。百名山の一つ。山頂標の背後には槍から穂高の稜線

パノラマにするとちょっと感動が薄れるかな。中央のちょっと赤く染まっているのが昨日歩いてきた裏銀座の山々

これから進む水晶岳への尾根。いよいよ天空漫歩のはじまり

まずはワリモ岳へ向かう。最後のピークは左側を巻くように登山道が続いている

水晶岳を目指す。ここで鷲羽の山頂で一緒になった愛媛からの青年と合流。ハイペースで歩く彼と水晶まで一緒に進むことに

水晶岳山頂直下。その名の通りあちらこちらの岩肌に水晶が出ている。国立公園内なので採取してはいけません

水晶岳、2986m。別名は黒岳。こちらも百名山の一つ

前方左手には赤牛岳へと続く尾根。その奥に立山と剱岳。その右下に黒部湖が見える。黒部湖の上奥には後立山連峰の名峰たちが並ぶ。その右手前には蓮華岳と針ノ木岳。その手前に烏帽子岳から連なる裏銀座の山並み

それでは後立山の山々をアップで。まずは針ノ木岳の奥に双耳峰の鹿島槍ヶ岳

鹿島槍の左に五竜岳。ともに百名山

五竜の左に白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳の白馬三山(杓子と白馬は重なっている)。その左に旭岳。こちらの山々は5月の残雪期に周回した。鑓温泉よかったなぁ

黒部湖。右奥が黒四ダム

黒部湖の左には立山三山と奥に剱岳。剱の左側の尾根は北方稜線、右側の尾根は八ツ峰。いつかやりたい

ぐっと振り返って槍ケ岳、穂高連峰

槍穂の山並みの手前、写真中央の「くの字」というか「Sの字」の尾根が鷲羽岳からたどってきた尾根。三俣山荘から3時間のハイペースでやってきた。愛媛の青年のおかげだな

槍から左に目を向けると奥には南アルプスの山並み。その左奥に富士山。富士山から右にアサヨ峰、甲斐駒ケ岳、千丈が岳、へこんで右側に標高N0.2の北岳、N0.3の間ノ岳、農鳥岳の白峰三山

富士山アップ。秀麗です

富士山の左には八ヶ岳。右の阿弥陀岳から左の蓼科山まで全部見える

水晶岳山頂で愛媛の青年は戻って雲ノ平へ。私はさらに先の赤牛岳へ進む。ともに今宵も三俣山荘に宿泊。水晶を下ると池が凍っている。寒いはずだ。鼻水が出てしょうがない

真ん中の台地が天空の楽園、雲ノ平。中央に雲ノ平山荘も見えている。愛媛の青年はこちらを周遊

こちらは高天原湿原と小屋。秘境の露天温泉として名高い高天原温泉がある。いつか温泉に入りたい。でもあそこまで下って登り返すのがちょっと・・・

遠くに白山から別山の山並み

中央がゴールの赤牛岳。アップダウンの繰り返しがボディブローのように効いてきて失速

赤牛岳にたどりつく。やれやれ。それにしてもすごい天気。水晶から赤牛までの往復、誰ともスライドせず。独り占めの贅沢な尾根だった

いやぁ、ずいぶん遠くまで来ちまった。戻らなきゃいけないんだよね(笑)

すぐ横には薬師岳。こちらも百名山。でかい山だ。薬師から黒部五郎の縦走も今秋の計画にあったのだが、持ち越しになりそうだ

薬師岳と反対側には浅間山が遠くに見える。入山規制が解かれ、3年半ぶりにほぼ山頂まで行けるようになった。この冬に出かけよう

本当は右下に続く読売新道を下って黒部湖に下りたかったけど・・・。さぁ、引き返そう

緩やかな下りを快調に飛ばす。でも水晶(写真ほぼ中央)まで遠い

だいぶ近づいてきた。でも遠い

真ん中左から三ツ岳、野口五郎岳、真砂岳と続く裏銀座の山々

やっと水晶山頂にもどってきた。赤牛が遠く見える。往復4時間ちょっとかと高を括っていたが、大失速で5時間半かかった。ここで遅めのお昼ごはん。小屋で作ってもらった弁当うまし!

水晶小屋まで戻ってきた。9月末で小屋締め。スタッフが冬に備えて片付けていた

小屋から先に進んで分岐に来ると標識は倒れて折れている。どっちに行けばいいんだ?GPSで進む方角を確かめ黒部源流方面へ下りる

分岐から少し下ると沢。これも黒部源流の一つ。がぶがぶ飲んだ。冷たくておいしい

いくつかの沢が合流して水量が増してきた。登山道と沢とがごっちゃになった部分もある

さらに数多の沢が集まり源流らしくなってきた。ここまでいくつかの沢を渡ってきた。トラロープが雲ノ平から下ってきたところの渡渉ポイント

「黒部川水源地標」。この石標を探して沢をうろうろしたが見つからず、あきらめて三俣山荘に向けて登り返し始めたら登山道脇にあった

山荘までの登り返し。帰路は鷲羽岳を通らず黒部川源流へ下りて登り返すコースを取った。行きと同じくこの鷲羽越えをしていたら相当応えただろうな

小屋に16時半頃に到着。今宵もビールとジビエシチューで舌鼓。夕食後にアーベントロートに染まる北鎌尾根と槍ケ岳

こちらは同じく染まる大天井岳(おてんしょう)。表銀座コースの山の一つ。2922m

そして鷲羽岳。今宵は雲の平を周遊した愛媛の青年と、同じく連泊で黒部五郎岳を往復してきた人などとストーブを囲んで談笑。素晴らしい尾根歩きだった


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なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし

山行記録: 新穂高温泉から赤牛岳まで天空漫歩 ☜ ヤマレコの記録

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