GW後の平日にカミさんと二人でオートキャンプへ出かけた。場所は福島県天栄村の羽鳥湖高原にあるエンゼルフォレスト白河高原。昔は「レジーナの森」と呼ばれたキャンプ施設で、子供たちを連れて4人で毎年のように出かけたところだ。GWや夏休みはキャンプ、冬はペンションに宿泊して羽鳥湖スキー場と、季節を変えてアウトドアを楽しんだエリア。
山でテント泊をしている私にとってもオートキャンプは久しぶりだが、カミさんに至っては16,7年ぶりのキャンプだ。
以前はコールマンが提携して運営していたキャンプサイトだったが、今はスノーピークの提携にかわり名前もレジーナの森からエンゼルフォレスト白河高原になった。キャンプ場は標高700m位にあり、GWの頃の朝夕はまだ肌寒い。今回も、最低気温は連日1度から3度くらいで、吐く息が白かった。
我が家がここを気に入っている理由は以下の通り
・上の写真のようにサイトが木々に囲まれて、ゆったりとしたスペースであること(タープ、ツーリングテント、スクリーンテントの3つを張れる)
・隣接サイトとの間に緩衝スペースがあり、張り綱が交錯するようなことがない
・各サイトに駐車できる
・源泉かけ流しの温泉施設がある(温泉プールとスパも隣接)
・人造湖があり、カヌー遊びやマス釣りが楽しめる
・レンタサイクルで羽鳥湖などの周辺へサイクリングできる
・森に囲まれていてウグイスやアカゲラなど野鳥が多く、鳴き声に癒される(うるさいくらい)
・夜空がきれいで、満天の星空が広がる
などなど、当時からお気に入りポイントが多かった。7、8年通ったのだが、最後の方で200張り以上の大きなキャンプサイトの半分くらいがドームコテージに変わってしまったのが残念だった
上の写真がドームコテージ。当時よりもドームの数が増えて、キャンプサイトは80張りくらいまで減った。ドームコテージの中はちょっとしたホテルの部屋のようになっていて、テーブルや椅子、ベッド、トイレに加えて、エアコンやTV、冷蔵庫、電子レンジなどもある。テントでのキャンプが苦手な人は、こちらを利用すると自然の中でホテル的な宿泊ができる
当時から大きく変わったのは、Dog Resort & Spa というコンセプトに大きく舵を切ったことで、ほとんどの施設が犬を同伴して利用できることだ。キャンプサイト中心だった当時からペット同伴には寛容で、炊事場の横には犬用の温水シャワー棟もあったのだが、今や犬を中心に据えた施設に生まれ変わっていたことにちょっと驚いた。
キャプサイトの一角には、上の写真のようなグランピングガーデンテラスという新しい宿泊棟もいくつか建てられていた。柵で囲まれた前庭で犬を遊ばせ、大きく屋根の張り出したオープンテラスでバーベキューなどを楽しむことができる。部屋には薪ストーブもあり、建物の横には薪も積み上げられている。ペット好きの人には、ますます選択肢が増えて快適にペットと滞在できるようになっている。
湖畔に数棟あったヴィラは、柵で囲まれた庭のついたドッグヴィラになり、格段に数が増えた(上の写真の湖畔右側に並ぶ建物)。
また、隣接する別荘エリアにもドッグヴィラ・ログスイートが何棟も建てられていた。上の写真のようなログハウスで、ズミの木の花が満開だった。さらに別荘地にはオーナーが使わない時に貸し出している物件も多く、犬同伴で滞在できる。エンゼルフォレストが運営管理しているので、準備や清掃は行ってくれる。
湖の周りには、ドッグウォークやドッグラン(大型犬用と小型/中型犬用)、貸し切りドッグランや小川の流れるドッグラン、ドッグ用温水スパなど、至れり尽くせりの充実ぶりだ。別荘エリアの一角には元体育館を改装した屋内ドッグラン施設もある。今のところ、16面あるテニスコートはそのままになっている。
もちろん人間用の施設も当時より充実している。上の写真は、二つ上の写真とは反対側から(受付棟の前から)湖を撮影したものだが、左手前にスノーピークのお店とカフェが新設されていた。手ぶらでもキャンプ体験できるよう一式をレンタルできるし、必要なものだけレンタルすることも可能だ。撮影し忘れたが、写真右側にはレストラン棟「ラ・ピーナ」も新設されており、朝夕は宿泊者がバイキングを楽しめるようになっていた(キャンパーは朝夕は利用不可。ランチは利用可)
別にエンゼル・フォレストの回し者ではないので、ことさら紹介するつもりはないのだが、隔世の感にちょっと衝撃を受けた次第。スノーピークの建物の手前を流れる小川では、子供たちが小学生の頃にアユのつかみ取りを楽しんだが、今でもそんな企画は行われているのだろうか・・
久しぶりにエリアを散策した後に、一番奥まったところにあるキャンプサイトへと戻る。山ツツジが満開できれいだ。たまに犬を散歩に連れて歩く人がいるものの、GW後のキャンプエリアは人がほとんどいなくて静かだ。
キャンプサイトもガラ空き状態。実は、チェックインした日は我が家を入れて4グループだけだったが、指定されたサイトに行くと、4グループを固めて隣同士の配置になっていた。すぐに受付へ戻って、周囲に他のキャンパーがいないサイトへの変更をお願いすると、上の写真のようにポツンと一軒家状態のサイトに快く変更してくれた。
おかげで、バーベキューの煙が風で周囲に流れるのを気にすることもなく、夕食後も声を潜めることもなく、風除けのフライを下したスクリーンテント内で気兼ねなく話をすることができた。
上の写真は冒頭の写真と同じに見えるが、タープが異なる。冒頭の写真は6角形のタープだが、上の写真は長方形のタープ。家族4人でキャンプをしていた時には両方を使用していて、一方のタープの下にテントを張っていた。
15年以上使用していなかった道具を引っ張り出して点検したところ、5人用の大型テントが材質のせいかネチャつくような感じに変質していた。カミさんと二人だけなのでコンパクトな2-3人用のテントに買い替えた。フライがしっかりしているので、タープの下に張る必要もなく、タープは1つで足りる。
久しぶりなので、虫干しではないがタープを風に通すべく日を替えて張った次第。スクリーンテントともども風に通してまだまだ使えることを確認できた。ただ、コールマンのガソリンストーブ(ガスコンロ)のポンピングの調子が悪く、3回の昼食は何とかだましだまし使った。気温の低い朝晩はうまく加圧することができず、炭のバーベキューグリルで料理したり、時間をかけてお湯を沸かした。コールマンが撤退したので、サイトでメンテナンスしてもらえなくなったのがちょっと誤算だった。
<あとがき>
実はこのGWに長男が結婚式を挙げた。すでに1年以上一緒に住んでいて、式はコロナで先送りしていた。次男はコロナをものともせず、運よく5波が落ち着いたタイミングで先に式を挙げた。二人とも良きパートナーに恵まれ所帯を持つことができた。特に何かをしてきたわけではないが、親としての「責務」のようなものを果たしたような感じでほっとしている。
長男の結婚式後に、天気が良ければ北アか南プスに出かけようと思っていたが、あいにく山の天気は芳しくなく、以前からカミさんと話をしていたキャンプはどうかと予報を見ると、白河エリアは晴れが続く見込み。早速、カミさんと懐かしのキャンプサイトに二人で出かけた次第。おかげで、3泊4日は快晴続きで、素晴らしいキャンプ日和となった。
旧レジーナの森はエンゼルフォレストとして犬中心のリゾート地に変貌したものの、キャンプエリアは縮小されながらもそのまま残っていて、とても懐かしく当時を思い出した。長男はグランピング専門で、ペーパードライバーの次男に至っては電車で温泉巡りがもっぱら。キャンプに誘っても一緒に来そうもない。しばらくはカミさんと二人でキャンプを楽しむつもりだが、そのうち孫を借りてキャンプに来ようかと気の早い構想を練っている(笑)。
<エンゼルフォレスト関連情報>
東北道の白河ICで下りて、30分ほど走ると白河高原に着く。首都圏から北上してくる客が多いが、宮城や岩手などの東北から南下してくる人たちも多い。中には新潟方面から来られる方もいる。自然豊かで犬を遊ばせる設備も充実しているので、犬好きの人にはたまらない施設になっている。事実、客のほとんどがペット連れだ。
時期によって料金が変動するので、以下のサイトで確認されたし。因みにGW後の平日に出かけた私たちの料金は、以下の通り:
キャンプサイト1泊目:2100円/人。2泊目以降:1600円/人。3泊合計で10600円(JAF割引500円で、10100円)
公式サイトからWeb予約すると、買い物などの10%割引券あり
キャンプサイトは全て電源付き(10m以上の電源コード必携)。直火炊きは禁止(焚き火台は可)
洗い場は温水あり。トイレはウォシュレット。使用済みの炭やゴミの廃棄場あり
サイト内にショップあり。つまみ、アルコール、氷、調味料などあり。バーベキューセットや鍋セットの具材販売もあり。サイトの手前に、道の駅もある(ただし、小さくて品ぞろえは少ない)
エンゼルフォレスト白河高原の公式サイト(☜ マカフィーは安全ではないと警告)
その他、楽天、一休、じゃらんなどの旅行サイトもあり
<後記>
驚いたことに、キャンプグランドは2023年7月14日をもって、閉鎖されるとのこと。コテージなどに変えるようです
追記:エンジェルフォレストのキャンプグランドは閉鎖されるものの、あらたにスノーピークのキャンプフィールドが新設されてオープンするとのことです
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