2021.12.07 18:26
西国百名山ツアー②は愛媛県の石鎚山(1982m)。役行者(えんのぎょうじゃ)が開山した修験の山。
石鎚神社の中宮成就社にある祭壇はガラス張り。冒頭の写真のように、ご神体は石鎚山そのもの。
まずは石鎚温泉からロープウェイで山頂成就駅に上がる。8:40の始発にギリ間に合った。20分間隔で運行。山頂駅でモタモタと準備を済ませると2便が到着。
駅を出ると雪道で、コンクリート舗装の坂道はガチガチに凍結していた。早晩滑り止めを靴に装着するので、駅からつけて歩き始めた
ロープウェイ山頂成就駅から標高にして120mほど登ったところにある中宮成就社。最初のコンクリートの坂道以降は、サラサラの新雪がここまで続いた
石鎚山の山頂にある奥の院まで行くのだが、中宮でも西国百名山ツアーの成功を祈ってお参りした
一つ前の写真の鳥居の立ち位置から左手にはこの写真の神門がある。ここが正式な登山口。登山道はここから一旦下り、ロープウェイ駅とほぼ同じ標高まで下げる
石鎚山は修験の山。急な岩場には写真のような鎖がある。一の鎖から三の鎖まで三本ある。その前に上の写真の「試しの鎖」がある。試しの鎖を登れなかった修行者はこの先に進めないとか・・
チェーンアイゼンで半分くらい登ってみたが、上部は凍結しており滑りやすいと判断し、引き返した。「年寄りは危うきに近寄らず」
この日は前日から雲がかかっていたため、霧氷が見事に形成されていた。折しも雲(ガス)が取れはじめ、青空と霧氷の白のコントラストが素晴らしい
霧氷は雲(ガス)の水蒸気が枝に当たってできるので、風が吹いてくる方向(風上)に成長していく
正面が石鎚山。霧氷の並木道を抜けて最後の登りへと向かう
一の鎖。試しの鎖より易しそうだが、年寄りは一般路を進む
写真中央上部に二の鎖元小屋が見える。あの小屋の上に二の鎖と三の鎖がある
石鎚山の弥山山頂に到着。まとまった雪が降った日曜日なので、多くの登山者でにぎわっていた。四国だけでなく、全国から登山者がやってくる人気の山だ
先に見える尖った山頂が天狗岳で一番標高が高い。一般登山者はあちらには行かず、私が写真を撮っている弥山で引き返す。青いジャケットの男性の位置から鎖を伝って一旦下り、細尾根を進む
途中の細尾根の写真。岩と雪のミックスでいやらしい。無雪期であれば、靴底のフリクションが効いて岩の上を通過しやすいのだが、12本爪の本格アイゼンで進んできたので、岩の上はかえって歩きづらい
進んできた尾根の途中から弥山を振り返る。写真の尾根の右手は絶壁で切れ落ちている
天狗岳山頂で自撮り。カメラを岩の上においてタイマーで撮ったのだが、カメラが転がり落ちそうで気が気でなかった
弥山方面を望む。斜めになった岩の上を、へばり付きながら進んできた
天狗岳の先にあるピーク、南尖峰。同じように片側が絶壁になっている。日本中でいくつもの修験道を切り開いた役行者がいかにも好きそうな山容だ
さて弥山へ戻ろう。写真で見ると大して怖くないんだけどな・・
下山途中に南尖峰から先に続く尾根の霧氷を撮影。紅葉シーズンは見事な錦繍になるが、霧氷も見ごたえがある
アップで撮影
下りも霧氷のトンネルを抜けて行く
試しの鎖のあたりまで下りてきた。中央やや左の尾根は瓶ケ森と西黒森。あちらも美しい稜線だ
ロープウェイ駅。これに乗って俗界へと下りる。前日の剣山の分も挽回して余りある素晴らしい石鎚山を楽しむことができた
何度も登られている年配の方が、こんな霧氷は滅多に見られないと仰っていた。「初めての石鎚でこの霧氷とは、あんたついてるねぇ」と言われた。感謝感謝!
四国の二座を終えて、次はいよいよ九州へ。祖母山からスタート。どうか天気が持ちますように・・
なお、石鎚山の登山道やコースタイムなどの詳細については、以下を参照されたし
山行記録: 石鎚山/西国ツアー②。こんな素敵な霧氷が見られるとは・・ ☜ ヤマレコの記録