雨飾(あまかざり)山(2018/06/14)

山の記録

2018.06.14 23:41

焼山、火打山、妙高山の頚城(くびき)三山のすぐ隣に位置する雨飾山。百名山の一つ。紅葉のシーズンにと考えていたが、梅雨の合間の晴れに休暇を取って出かけることに。

冒頭は雨飾山の山頂写真。背後には後立山連峰が間近に見える。北アルプスの北部から南部まで一望できる素晴らしい展望だ。

北陸道の糸魚川ICを下りて、30分ほど。登山口の雨飾山荘へ向かう途中、「ふりかえり峠」からの眺め。雲海がきれいだ

北アルプス最北端の山並みがモルゲンロートに染まる

雨飾山荘。明治13年創業。風情がある。左の三角屋根の建物が雨飾温泉の内湯。写真の左側手前の切れているところに露天風呂「都忘れの湯」がある

いきなりの急登を進むとタニウツギがお出迎え

さらに登るとヤマツツジ

ひたすら登るとアカモノが登山道の両側に

あちらこちらで群生していた

ナナカマドの花。ナナカマドといえば葉が深紅になる紅葉シーズンの代表の一つ

樹林帯が途切れた。谷間に雪渓が残る。あちらこちらでカラカラカラ、ドドーンという岩と雪が崩落する音が響いた

ウラジロヨウラク

マウズルソウ

なるほど、汗だくになったわけだ。雲の中でムシムシ、湿度全開状態だった

イワカガミのアップ。こちらもあちこちに群生していた

白いイワカガミを見つけた

ツバメオモトも数か所で群生していた

ツバメオモトのアップ。きれいな花だ

中の池のあたりから雪が出てきた。滑りやすい

サンカヨウはまだ花が小さい

う~ん残念。もう少し濡れていると透明の花びらになるのに・・

チェーンアイゼンを付けて雪の間に時々出てくる夏道とを交互に進む

青いショウジョウバカマ。初めて見たかな

隣の尾根の奥には日本海

尾根に出た。山頂も見えてきた

先日の白山では見ることができなかったハクサンチドリ

ヨツバシオガマ

こちらはテガタチドリ

シラネアオイはそろそろ終わり

ハクサンイチゲも終わりですね。これも先日の白山では見られなかった

山頂にたどり着く。背後は後立山連峰

クリーンバージョン(笑)。美しい後立(ごたて)の山並み。梅雨とは思えない青空!

ちょっと前に出かけた白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ケ岳)

さらに左には唐松岳、五竜岳、双耳峰の鹿島槍ヶ岳

日本海の水平線が見える

後立山連峰の反対側にはGWに出かけた火打山(奥)と焼山(手前)

雪渓の上部まで下りてきた。下りは本格的な12本爪アイゼンにピッケルの装備で夏道を無視して雪の斜面をまっすぐ下る。ほぼ下りきったところで滑落して怪我をした単独行の女性が座り込んでいた

本人が連絡していた長野県警のヘリがすぐにやってきた。雲海がすごいな

無事にレスキューされた。小諸の旅館の女将さんとか。夏道の岩に頭をぶつけちょっと出血していたが、大事ないと良いのだけど

中の池にミズバショウ。こちらも終わりですね。行きには気がつかなかった

カタクリも陽を浴びて元気に反ってます

シロバナニガナ

こちらはキバナニガナ。もう少しで山荘に着く。早く温泉で汗を流したい。今日もいい山だった

笠ケ岳を計画していた。アパートから登山口の新穂高温泉までは車で1時間ちょっと。高山に来てから晴れの日には会社から眺めている笠ケ岳。久しぶりに20キロ越えのヘビーな日帰り登山をガツンとやろうと考えていた

前日はとてもいい天気ながら、乗鞍、槍穂、笠などの山は雲に隠れて終日見えなかった。当日の天気予報ではお昼ごろからガス。3時半から歩き始めて、山頂には12時過ぎに着く予定。これでは山頂にたどり着いてもガスで展望なしの可能性が・・

ならば梅雨前線の影響を受けにくいと期待される日本海側の山を選択。雨飾山は初めて。千葉に住んでいた半年前までは、この山域は日帰りの対象外。アクセスに5時間くらいかかる。高山からなら3時間。これなら行ける

南麓にあるキャンプ場側からの登山レコはそれなりにネットに上がっていて様子は分かる。北側の雨飾山荘からのレコはまだ見当たらない。雪の状態が分からないので、念のためチェーンアイゼンに加えて、12本爪アイゼンにピッケルも持参。これは正解だった。中の池を越えたあたりから雪渓が夏道を覆い、結構な雪の急登になった

駐車場を少し遅れて出発した高知からの男性が樹林帯の途中で休憩していた時に追い付き、しばらく会話を交わす。若い頃は普通の登山に興味はなく、一ノ倉(谷川岳)や滝谷(穂高岳)などでロッククライミングをもっぱらやっていたとか。定年退職して普通の登山に目覚め(?)、あちこちの山を訪れるようになったとか。今回は奥さんと1カ月かけて日本海側を青森まで北上し、登山と旅行を楽しむとか。いいですね。私もぜひ北海道を1カ月くらいかけて回ってみたい

それにしても、花飾山?と思うくらい花が咲いていた雨飾山だった。往復で10キロ未満の山だったが、ちょうどよかった。20キロ越えなど今の私にはとても無理だった。行っていたら途中の抜戸岳までがやっとだったろう。無理していたら、怪我をした女性のようになっていたかもしれない。今回も無事に登山できたことに感謝感謝!

なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし

山行記録: 雨飾山(雨飾山荘から)滑り止め携行を! ☜ ヤマレコの記録

タイトルとURLをコピーしました