2017.06.28 20:26
昨秋に計画したが事情により実行できなかった朝日連峰をGWに実行することに。4月27日から2日休みを取ってGW混雑前に行く予定だったが、仕事のトラブルでGW中盤に変更。結果は大快晴に恵まれ大当たり。混雑を心配したが、朝日連峰は訪問者が少なく静かな山を楽しんだ
冒頭の写真は、西朝日岳から竜門山、寒江山、以東岳へと続く主脈の稜線。素晴らしい眺めだ
まずは古寺鉱泉の左横から登山道に入る
ハナヌキ峰に向かうあたりで雪がたっぷり
古寺山の稜線に崩れ落ちてきそうな雪庇
稜線に出た。古寺山に向かう
古寺山山頂から小朝日岳、その右に大朝日岳が見える
小朝日岳山頂までの急登。あと少し
大朝日岳が見えてきた。朝日連峰の主峰。堂々とした山容だ
今にも崩れそうなブリッジ。この上を歩くわけではないよ
大朝日避難小屋への最後の登り。手前右は銀玉水の標識。水場は5-6メートル雪の下
避難小屋はもうすぐそこ。左が大朝日岳の山頂
小屋に荷物をデポして大朝日岳の山頂。右奥は月山
山形の名峰、出羽三山の月山。きれいだ
出羽富士。秋田の名峰鳥海山が雲間から現れた。昨年登ったがいい山だった
中岳から振り返って大朝日岳を眺める。こっちから見るとピラミダルな山容だ
中岳山頂より西朝日岳から竜門山への主脈の続きを眺める。まだ先は長い
西朝日岳への稜線。亀裂が潜む。不用意に亀裂に乗ると腿や腰まで落ちる
西朝日山頂。奥には飯豊(いいで)連峰が見える
竜門山方面。夏道が出ているが、夏道も右の雪面も踏み抜きが多く、心が折れる
日が傾き、日本海がきらめく
やっと竜門小屋に到着。5時を回っていた。ここで2泊
2日目朝。ちょっと寝坊。ご来光を見損なった。雪面には亀裂が走る
寒江山から飯豊連峰の山並み。飯豊はさすがに雪深い
中央に大朝日、右に西朝日。そこから左へ伸びる稜線を竜門山まで歩いてきた。左の竜門小屋から手前に続く稜線を歩いてきた
雪の上を進む
以東岳が近くなってきた
ゴールは間近。ここら辺はまるで夏山
以東岳山頂でセルフ。中央奥が西朝日と大朝日
月山の美しい稜線
月山の反対側には鳥海山の雪の稜線が浮かぶ
眼下に大鳥池。まだ雪の下。日本百名山著者の深田久弥はこちらから以東岳に上がり、大朝日へ縦走して朝日鉱泉へ下りた
日本海に佐渡島が浮かぶ
さてそろそろ竜門小屋に戻るとするか
途中狐穴小屋によってお昼ご飯。この小屋だけ水が出ている。周期的にポンプ車の放水状態のようになる。冷たくて美味しい水。上半身裸になって頭と顔をあらい、タオルで体の汗をぬぐった
狐穴小屋から見る以東岳(左端)
竜門小屋での夕日。常連さんの振舞で鍋パーティに参加。美味しかった!ありがとうございました
3日目朝。ご来光
朝5時過ぎに出るも雪はすでに柔らかい。でも沈み具合は許容できる。竜門山から西朝日に向かう途中
西朝日岳から昨日歩いた以東岳への稜線を眺める
やっとここまで戻ってきた。中岳から大朝日岳を眺める
大朝日避難小屋の応援団が銀玉水を掘り出している。6メートルは掘らないといけないとか。頭が下がる
小朝日岳への登り返しが待っている。そしてこの登りで撃沈。大幅にペースダウン
小朝日の山頂から歩いた主脈の稜線を眺め返す。左から大朝日岳、西朝日岳、竜門山、寒江山、以東岳とすべて見渡せる。素晴らしい稜線だった
前夜ほとんど寝られないまま車を走らせ古寺鉱泉へ行き、竜門小屋まで進むちょっときつめのスケジュール。小朝日にデポしてあった食材などを取りに、大朝日の管理人のアベさんが下りてきた。すぐに登りで追いつかれ、お話ししながら一緒に登った
写真でも書いたが、西朝日から竜門避難小屋までが踏み抜きの連続で、GPS記録を確認すると4時間を要している。小屋に着いたのは夕方5時半。南プスの農鳥小屋なら2時間は正座してオヤジさんに説教されるところだ
小屋では先客一人と管理人のエンドウさんお二人が夕食を始めていた。ジョインして話をしていると、エンドウさんはNHKやTBSの山番組で拝見した印象そのものだった。K2登山や毎年企画されているネパールトレッキングツアーの話などをお聞きしてアルコールが進んだ
先客の常連さんはちょっと前に裏磐梯でイグルーを作ったとのこと、もしやと思いヤマレコユーザーのsnafkinさん?と尋ねるとビンゴ。ちょうどその少し後に磐梯山を登るため直近のレコを調べていて記憶に残っていた。この日は3人で9時まで話し込み、楽しいひと時を過ごした
踏み抜きの心理的後遺症で2日目どうしようか悩んだが、当初の計画通り以東岳まで主脈の続きをピストンすることに。行きは快適に歩き、以東岳からの素晴らしい眺めを満喫した。誰にも会わない一人きりの稜線歩きだった。帰りは気温がどんどん上昇して暑さにやられ、雪も緩んで体力を消耗した
水が出ているという狐穴避難小屋に寄って、管理人さんのアダちさんが練習する尺八を聞きながら1時間ほどのんびり昼食休憩。水場では上半身裸になり、頭も顔も洗い濡らしたタオルで体をふいた。冷たい水だが暑かったので気持ちよいと感じるくらいだった
竜門小屋に戻る途中で狐穴に向かう合計5人とスライド。竜門小屋に戻ると常連さん2人を含め3人いた。その後すぐに、ソロと常連のご夫婦が到着し、この日の宿泊は7人。常連さんの担ぎ上げた食材で鍋パーティー。ご相伴にあずかり、私の夕食用のカット野菜とうどん生めんも放り込み、アルコールも進んだ。本当にありがとうございました。翌朝の出がけにお礼を言うのを失念してしまいました。ご無礼お許しください
3日目は雪の締まっているうちに大朝日まで戻るべく、朝食も食べずに5時過ぎに小屋を出た。2日目に比べると気温も高く雪は締まり切っていない。それでも初日の難儀とは異なり、稜線歩きを楽しみながら大朝日まで戻ってこられた。小屋の温度計は15度。信じられない
小朝日の登り返しにはやられたが、下りはそこそこのペースで下りられた。下界の大井沢の電光掲示板の気温は28度。暑いはずだ。午後に月山に挨拶していこうかと思っていたが、あまりの暑さと体力の消耗に断念
月山は昨秋に朝日とセットで計画したように、いつか出羽三山掛けでやることにしよう。湯殿山神社に車を置き、路線バスで鶴岡に行き、バスを乗り換えて羽黒山へ行って宿坊に泊まる。翌日、歩いて月山まで進み、湯殿山神社に下りて車を回収するという計画だ。この時期は湯殿山と鶴岡を結ぶ路線バスがまだ運行していないのでやりようがない。それに弥陀ヶ原方面から月山に登る人はいないので、どんな状態か分からないし・・
念願の朝日連峰の主脈を往復縦走でき、とても気持ちの良い山だった。避難小屋の管理人さん、レコユーザーさん、常連さんなど、素晴らしい出会いもあった。本当に感謝感謝である
なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし
山行記録: 朝日連峰 主脈ピストン(古寺鉱泉~大朝日岳~以東岳)きつかった ☜ ヤマレコの記録