この日も東京ディズニーリゾートの外側を東京湾沿いにウォーキングしていると、一羽のスズガモに目が留まった。岸から少し離れているので良く見えないのだが、背中の羽根のあたりに違和感がある
背中の左側に白いこんもりとしたものが見える。目を凝らすと、糸のようなものが後方に伸びているようにも見える
拡大してみると、やはり糸のようなものが見える。釣り糸だろうか?この岸は太公望たちが釣り糸を垂れる場所なので、何かの原因で釣り糸が切れ、それが漂っていて、たまたま通りかかったスズガモの羽根に絡まってしまったのだろうか?
海に潜れないマガモやヒドリガモと異なり、スズガモは潜るのが上手で、海の底の海藻を食べている。ひょっとすると、潜った時に海中を漂う糸に引っかかったのかもしれない
スズガモから見ると、後方の岸に私がいるのだが、私が近づいてきたので岸から離れようと水面下で必死に足を漕いでいるようにみえる
写真左下にトラブルに巻き込まれたスズガモ。写真中央の少し上あたりにスズガモの群れがいる。群れの方に行こうと水面下で足を漕いでいるようだが、同じ位置に留まって前に進まない
糸がピンと張った状態だ。これでは動けない。ピンと張った糸のこちら側の端が岸の下のテトラポットに絡まっていないかと思い、岸から下りて探してみたが見つからなかった
見つかれば、糸を引きちぎってとりあえず動けるようにしてやりたかったのだが、どうやら糸は海中で何かに絡まっているようだ
テトラポットから岸に上がり、後ろ髪を引かれる思いでこの場を離れることにした。写真中央右に、可哀そうなスズガモが白い点となって見える
釣り人たちに悪気は全くないのだが、釣りの途中で糸が切れるハプニングは起きてしまう。釣り針や浮きや糸の扱いには、ぜひとも細心の注意を払ってもらえるよう願うばかりだ