テントを背負って/黒戸尾根と早川尾根を歩く:甲斐駒ヶ岳→アサヨ峰→地蔵ヶ岳。2024/10/11-13

山の記録

今回は南アルプスの最北の山々を縦走する2泊3日の山旅。実は昨年のこの時期に計画して出かけたのだが、早朝に車を走らせながら中央道の笹子トンネルあたりで防寒具を積み忘れたことに気が付き、やむなく家に引き返した山行だ。その時の計画をそっくりそのまま再利用。元は昨年の夏頃に「岳人」という山雑誌に掲載された山行記録を土台にしたもの。

入山口も下山口も宿泊する場所も2泊3日の行程も「岳人」の記事と同じだ。違いは公共交通機関を使用せず、マイカーとe-bikeを使って入山口と下山口を移動するというところ。下山口の御座石(ございし)鉱泉の前にある市営無料駐車場に車を置いて、e-bikeで登山口の尾白川渓谷駐車場へ約20キロ移動し、e-bikeをデポする。

登山口から日本三大急登の一つに挙げられる黒戸尾根を登って甲斐駒ヶ岳を目指す。山頂から反対側の仙水峠へ下って、そこから早川尾根を繋いで栗沢山、アサヨ峰(みね)、高嶺(たかね)の峰々を越えて、鳳凰三山の一つである地蔵ヶ岳へと縦走する。地蔵ヶ岳から車を駐車した御座石鉱泉へ下山し、登山口へe-bikeの回収に向かう。

紅葉シーズンの混雑が予想されるので、できれば平日に実行したかったのだが、天気予報の関係で三連休直前の金曜日からスタートし、三連休の土日を使うこととなった。3日目の日曜は中央道の渋滞必至なので、できるだけ早く下山して家路を急ぐことにした。

山行概要

10月11日(金):午前晴れ、午後曇り
下山口の御座石鉱泉からe-bikeで入山口の尾白川渓谷に向かい、黒戸尾根を登って7合目付近にある七丈小屋でテント泊

10月12日(土):晴れ
七丈小屋から甲斐駒ヶ岳山頂を越え、仙水峠へ下る。そこから早川尾根を歩き、栗沢山、アサヨ峰へと進み、早川尾根小屋でテント泊

10月13日(日):晴れ
早川尾根小屋から早川尾根を歩き、高嶺を越えて早川尾根終点の赤抜沢ノ頭(あかぬけさわのあたま)へ進む。そこから縦走最後のピークの地蔵ヶ岳へ向かい、改装中の鳳凰小屋を経て御座石鉱泉へ下山

2D歩行ルートと標高グラフ

合計距離: 28714 m
最高点の標高: 2965 m
最低点の標高: 776 m
累積標高(上り): 4014 m
累積標高(下り): -3744 m

3D歩行ルート動画

歩行ログをもとに、Google Earth Proで以下のごとく3D歩行ルートの動画を作成した。カメラ高度は7500m、カメラ角度は60度、速度は1分程度の再生時間になるよう調整している。できるだけ時期の近い過去画像(2017年11月9日撮影)を用いた。早川尾根の背後に並ぶ北岳などの白峰三山(しらねさんざん)の稜線が冠雪しており、雪のない私の写真と異なる点をご容赦いただきたい。なお、右下の3点リーダーからPlayback speedを変更できるので、好みで調整されたし。

1日目:竹宇駒ヶ岳神社から黒戸尾根の七丈小屋まで

下山口の御座石鉱泉駐車場に車を置き、そこからe-bikeで尾白へ1時間ほど走ってきた。もう少しで登山口の尾白川渓谷駐車場に着く。約20キロ、e-bikeと言えども、やっぱ遠いな・・

御座石鉱泉から走ること約1時間15分、7時半に尾白川渓谷駐車場に到着。駐車場の一番奥にある駐輪スペースにe-bikeをデポ。この先の道を進んで竹宇駒ヶ岳神社へと向かう。年寄りはすでに疲れたよ

竹宇駒ヶ岳神社で縦走の無事を祈る。すぐ裏手の吊り橋を渡っていざスタート

吊橋の上から尾白川渓谷を撮影。気温も紅葉も麓はまだ夏だね

約1時間半かけて一合目まで登ってきた。黒戸尾根は修験道だったので、各合目に祠や石像などがある。祠の苔むした屋根に誰かの秀作

🌰を踏まずに歩けない(笑)。こんなのが上から落ちてきて頭に当たったら痛いだろうな。登山道にはゴロゴロ落ちているけど、見上げても栗は見当たらない。もう落ち切ったということか

一合目から登ること約1時間半。やっと二合目に到達。もう汗ぐっしょり。テント泊装備のザックが重くてペースが上がらない(泣)

定番の刃渡りの写真。鎖も不要ですんなり歩いて通過できる。上空は雲に覆われ、直射日光が当たらず助かった

Lの字を描くように稜線を進んで、最後に鳳凰三山の北の端にある地蔵ヶ岳(写真中央)を通過して御座石鉱泉へと下山する。鳳凰三山方面はちょうど雲がかかって見えないけど、見るからに遠い。自分で立てた計画ではあるのだが・・

この辺りから梯子のオンパレード。金属製の枠に木に見せかけたコンクリート製の足場。木製はすぐに傷んでしまうが、これなら安心だ

二合目から登ること2時間弱で四合目にある刀利天狗に到着した。この辺りから紅葉が見られるようになった

安定した橋を越えて梯子を登る。さすが人気の黒戸尾根、登山道は本当によく整備されている。感謝しかない

テン泊装備の重いザックがツライ。体を引っ張り上げるのに苦労する。ところで積雪期もここを登り下りするのか?

やっと七丈小屋に到着。午後3時で時間的には余裕あるが、体力残量ゼロ。小屋が空いていたので、お願いして素泊りさせてもらった。写真を奥に進んだところにある第二小屋はガラガラで私を含めて素泊りの2人だけだった。早速ビールを購入して一息ついた

ビールの後にテン場の様子を見にでかけた。第二小屋の前の梯子を登ってやせ尾根を進むと、10分弱で第一テン場に着く。この日は二張りだけだった。せっかく担いできたのだから、テン泊したい気持ちもあったけど、この日はどうにも気力と体力が・・

2日目:甲斐駒ヶ岳に登頂し、栗沢山、アサヨ峰を越えて早川尾根小屋へ

朝5時前に出立。夜露でびっしょり濡れたテントの撤収がないので、すんなり2日目スタート。第一テン場の上からオレンジ色に輝くビーナスラインの眺めがきれいだ

小一時間登って八合目の少し下でご来光

八ヶ岳連峰全山のシルエットが美しい

奥秩父の山並み。右側が北奥仙丈ヶ岳と国師ヶ岳、中央やや右に金峰山の五丈岩が見える。左端は瑞牆山

甲斐駒ヶ岳の稜線がモルゲンロートに染まる。いい天気だ

こちらは鳳凰三山と富士山の眺め。今回縦走の最後のピーク、地蔵ヶ岳が富士山の右前に見える。オベリスクと呼ばれる山頂の尖った岩塊が特徴的。明日はあそこを通過していく

八合目の御来光場に到着。右のピークを越えた向こうに甲斐駒の山頂がある

ここで室堂に出かけた長男夫婦から草紅葉のきれいな写真が届いた。これから雄山に登るとのLINE

ここ黒戸尾根の八合目から見える立山(中央奥の台地のような稜線)の写真を息子に送り返した。iPhoneで目一杯ズームアップしたのでちょっと画質が荒いな

定番の足跡のある岩の写真。おかげで登りやすい

八合目から九合目は岩稜の登りが続く。ザックが重く体を引っ張り上げるのに苦労する

烏帽子岩の二本剣を見ながら稜線を進む

九合目辺りまで来ると、奥に北岳(3,193m)と間ノ岳(あいのだけ、3,190m)が見えるようになる。標高第2位と第3位の山だ(間ノ岳は北アの奥穂高岳と同じ高さ)

ここまで登ってやっと前方に山頂が見えた。あと20分ほど。やれやれ

甲斐駒ヶ岳山頂(2,967m)。別名「東駒ケ岳」。中央アルプスの木曽駒ヶ岳の東側にある駒ヶ岳ということから、この別名で呼ばれる。当日に麓から登ってくる登山者はまだおらず、数名程度で静かな山頂を楽しむことができた

すぐ目の前には同じ南アルプス北端の仙丈ケ岳(3,033m)が間近に迫る。男性的な山容の甲斐駒ヶ岳とは対照的で、南アルプスの女王の呼び名にふさわしい嫋やかな山容だ

遠くには北アルプスの槍ヶ岳(右)から穂高連峰(左)の山並み

北アルプスの南端に位置する乗鞍岳(3,026m)。いくつものピークから成る大きな山だ

中央アルプスの稜線の奥には御嶽山(3,067m)。独立峰としては、富士山に次いで2番目に高い山だ

冒頭のサムネイル写真。写真中央に横たわる稜線は、これから進む早川尾根だ。早川尾根の奥には北岳や間ノ岳が見える。甲斐駒ヶ岳の山頂から仙水峠(2,264m)まで約700m標高を下げる(写真の右下)。その後、早川尾根を登り返して、右端の栗沢山(2,714m)まで約450mを登り返す

栗沢山の少し左がアサヨ峰(2,799m)。さらにその左の小ピークをいくつか越えて尾根を下っていくと、今宵の幕営地がある早川尾根小屋に着く。まだ先は長く、大小のアップアダウンを繰り返す。先を急ごう

ちなみに、写真の奥には富士山をはじめ標高ワンツースリーが見えている。翌日は早川尾根小屋から左に伸びる稜線を登り返して進み、富士山の左手前にある地蔵ヶ岳(2,764m)を通過していく

甲斐駒山頂から花崗岩が風化した斜面を下る。砂礫でちょっと滑りやすい。中央やや左上が駒津峰(2,752m)、その左奥が仙丈ケ岳。砂礫を下ったあと駒津峰への登り返しで、この日に北沢峠から登ってきた驚くほど多くの登山者とスライドすることになり、何度も何度も通過待ちを強いられた

やっとこさ駒津峰まで登り返した。山では一般的に下りの人が待機して、登りの人を優先的に通すのがマナーになっている。つまり駒津峰への登り返しでは私が登りの登山者になる。ところが北沢峠からやってくる登山者は多勢に無勢という感じで、途切れることなく駒津峰から下ってきて、私が何度も待たされることに・・

別に目くじらを立てているわけではない。北沢峠から苦しい思いをして駒津峰まで登ってきて、やっと視界に捉えられるようになった甲斐駒山頂へ急ごうとする気落ちは理解できる(特に日帰りピストンの登山者たち)。でも下から登ってくる登山者にもうちょっと気を配ってほしいと思う

ひょっとすると多くの登山者は駒津峰から下っていようが、甲斐駒の山頂を目指しているのだから自分達が登りの登山者だと解釈していたのかもしれない。初心者も多い混雑シーズンには、往々にして見られることなのだが、ちょっと釈然としないものが残ったかな・・

駒津峰から甲斐駒ヶ岳を振り返って撮影。北沢峠からここまで登ってきて、甲斐駒山頂への長い道のりを目の当たりにしたら、はやる気持ちになるのは良く理解できる。「まだ、あんなに登るのかよ~」って気持ちになるわな・・

このあと駒津峰から仙水峠に下る登山道でもおびただしい数の登山者が登ってきた。ここは下りの私が道を空けて譲る立場なので、辛抱強く待ちながら気長に下りた

仙水峠まで下ってきた。さすがに下の方ではスライドする登山者もほとんどいなくなって、快適な登山道になった。仙水峠から北沢峠方面を眺めた写真。正面は仙丈ケ岳

写真の右手側の斜面を下りてきた。ここから左手の早川尾根を進むことになる。まずは岩ゴロの斜面を登っていく

仙水峠から栗沢山へ向かう早川尾根は、約450mを登り返す急登。苦しい登りに、何度も甲斐駒ヶ岳(右)と駒津峰(左)を振り返った。休憩のたびに甲斐駒が雲にのまれていった

栗沢山(2,714m)に着いた。甲斐駒方面は雲に覆われてしまった。それ以外は素晴らしい眺めで、景色を楽しみながら昼食をとった

ところで、この栗沢山は今から8年くらい前に突如として脚光を浴びた山だ。宇多田ヒカルがサントリーの南アルプス天然水のCMを撮影した場所なのだ。ご本人もスタッフも自分の足で北沢峠から仙水峠へ歩き、そこから私が登ってきた登山道を上がってきたとか。よく登ったものだと思う

余談はさておき、ここで早川尾根を縦走してきたソロの方に早川尾根小屋が営業していたと聞き、ビールが調達できることを知る。もう小屋の営業は終わったと思っていたが嬉しい誤算だ

栗沢山から小ピークを3-4個越えてアサヨ峰(2,799m)に到着。この日の最後のピーク。山頂標の背後の北岳の稜線にも雲がかかってきた

アサヨ峰から進む早川尾根を眺める。早川尾根小屋方面にも雲が迫ってきた。ここからの早川尾根は何度か歩いたことがある。あとは小屋まで下るのみ。16時頃には到着できそうだ。頭の中はビール、ビール・・笑

早川尾根小屋には15時45分頃に到着した。この三連休は小屋の管理人さんが滞在して営業していた。小屋の中は驚くほどきれいに改装されていた。テン場は12張りで満員御礼状態だった。先着者のグループが場所を工面して私のテントが張れるようにしてくれた。ありがとうございました。おかげさまで、小石のない場所にテントを張ることができ、快適に一夜を過ごすことができた

3日目:引き続き早川尾根を歩き高嶺に登り、地蔵ヶ岳を通って御座石に下山

夜露と私の体温等による結露で外側も内側もビチャビチャに濡れたテントを軽く拭いて撤収し、5時前に出立。相変わらず撤収に時間がかかり、予定より30分遅くなった

30分ほど歩いて広河原峠までやってきた。標識の背後は八ヶ岳

白鳳峠へ向かう途中で北岳がモルゲンロートに染まる。グッドタイミングで樹間が途切れた場所を通過した

モルゲンのショーが終わった北岳(左)と小太郎山(稜線の右端)。赤薙沢ノ頭(あかなぎさわのあたま)からの眺望

右奥が甲斐駒ヶ岳。左上のアサヨから歩いてきた早川尾根を振り返る。いくつものポコポコを登り返しては下ってきて、赤薙沢ノ頭に登り返してきた

一旦下って白鳳峠を越え、高嶺へ登り返し中。岩は霜のコーティングでちょっと滑る

高嶺への登り返しの後半は岩稜帯。岩稜の登りもあと一息。あそこを越えれば高嶺の山頂だ

高嶺山頂に到着。テン場を出立してからちょうど3時間。山頂標の奥に北岳、間ノ岳、西農鳥岳/農鳥(のうとり)岳の白峰三山(しらねさんざん)。この眺めを楽しみながら朝食を取る

上は真っ青の素晴らしい天気なんだけど、甲斐駒ヶ岳や鳳凰方面は稜線に雲がかかってきた

朝ご飯を食べていると高嶺山頂にも雲が忍び寄ってきた。この後、これが幸運をもたらすことに・・

高嶺から地蔵ヶ岳へ向かい始めるとブロッケンが現れた。ガスがスクリーンの役目を果たし、背後から太陽に照らされた私の影が映る現象

記念すべき10回目のブロッケンとの遭遇だ

小刻みにアップダウンを繰り返して赤抜沢ノ頭(あかぬけさわのあたま)から眺める地蔵ヶ岳のオベリスク。雲もすっかり取れた。このオベリスクは中央道からも見える

赤抜沢ノ頭にある早川尾根の標識。部分的には何度か歩いたことのある早川尾根だが、今回は端から端まで歩き通すことができた

静かな地蔵ヶ岳に見えるが、周りには登山者がいっぱい。私のすぐ右側には15名くらいの登山ツアー客が輪になってガイドの説明を聞いている。ここからしばらく砂地獄を飛ばして下る

6日後の10月19日にリニューアルオープンする鳳凰小屋。工事は仕上げ段階。周辺の紅葉も良い感じになりつつある。ここの水場で900mlのボトルを満タンにさせてもらった。ここから先の長い下りで、ほとんど飲み干した。汲んでおいてよかった

御座石鉱泉へ向けて下る途中。オベリスクにさよなら

燕頭山(つばくろあたまやま)で小休止。鳳凰小屋からはトラバース気味に下ってくるので、ここでまだ標高2105m。ここから劇下りで標高を下げる

もうすぐ御座石鉱泉というところでカモシカ二頭。鹿はすぐ逃げるが、カモシカはじっと見ていて動かない習性

御座石鉱泉に下山。無事に歩き通せたことに感謝感謝! ここにデポしておいたマイカーで、登山口の尾白川渓谷駐車場へe-bikeの回収に向かった

初めての黒戸尾根。ちょっと甘く見ていたな。年寄りがテン泊装備で歩く尾根じゃなかった。しかも早川尾根を繋ぐというのは欲張りすぎだった。2-3週間置きくらいに続けて出かけた北アルプス3泊4日の山行2回の疲れがしっかり取れていなかったようだ。

黒戸尾根を登り始めてしばらくしたら、足が重くて思うように進まない。最近流行り(?)の「行動不能による救助要請」というのに自分も陥るかと心配したくらい。幸い2日目、3日目になるにつれて足が動くようになり事なきを得た。

考えてみれば、テン泊装備で登ったのは6月下旬の赤岳鉱泉以来。赤岳鉱泉は美濃戸からさほどの登りはないので比較にならない。その前は6月中旬に丸森尾根で登って梅花皮(かいらぎ)小屋から石転び沢の雪渓を下った飯豊連峰(いいでれんぽう)の山行だ。こちらは避難小屋泊の装備だったし、急登ながらも標高差は黒戸尾根ほどではない。

にもかかわらず、今回も漠然とテント泊で行けるだろうと考えた自分が間違いだった。テン泊なら黒戸と早川尾根を2つに分けた山行にすべきだったし、今回のように繋ぐのなら小屋泊にすべきだったと反省。自分の体力をよく考えて計画しないとダメだな・・

実を言うと、今回は1週間くらい雨が降らなさそうな予報だったので、南アルプス主稜線を広河原から畑薙まで5泊6日で歩こうかと計画していた。今シーズンの不順な天候を考えると、そんなに長く晴れるわけがないだろうとの疑心暗鬼から今回の2泊3日の山行にした次第。5泊6日のテン泊/避難小屋泊の山行に出かけていたら体力が持たず本当にやばかっただろう。来シーズンに持ち越す南プス主稜線の縦走は2回に分けた計画に修正することにしよう。

今回は昨年やり損なった計画を実行できて素直に喜んでいる。それにしても今回はよく歩き通したものだ。我ながら妙に感心している(笑)。事故、怪我もなく無事に歩き通せたことを山の神様に感謝するばかりだ。

アクセス

マイカー:葛西IC 3時頃発 → 御座石鉱泉 5:45頃着
e-bike:御座石鉱泉 6:15発 → 尾白川渓谷P 7:30頃着(約20km)

高速道路

中央道は韮崎・須玉の間で工事中のため対面通行(2024/12/3まで)
早朝は影響ないが日中は渋滞する。東京方面からは韮崎ICで、諏訪方面からは長坂ICで高速を出て、下道で登山口へ向かう方が早いかと

駐車場

休業中の御座石鉱泉の前にある市営無料駐車場にマイカー駐車(約80台可能)

尾白川渓谷無料駐車場(約100台可能)の二輪・自転車駐車スペース(一番奥の駐車場の登山道入り口手前)にデポ

e-bike、自転車等による移動

e-bikeで竹宇駒ヶ岳神社へ移動(約1時間15分)
御座石に下山後、マイカーでe-bike回収へ(約45分)

※自転車等の活用は、御座石から尾白へ向かうこと。標高差がしっかりあるので、御座石鉱泉から下の集落までは下りが続いてほとんどブレーキ走行。集落から尾白までは何度かアップダウンがある。逆ルートは御座石へのきつく長い登りを強いられる。

※※御座石と下の集落の間は、途中1キロ強の未舗装道路を通過する。御座石のすぐ下にもわずかながら未舗装道路あり。早朝6時半くらいから工事関係者の車が次々に上がってくるので、カーブなどはスピードを落とすこと。

小屋、テン場情報

七丈小屋:通年営業。基本当日の駆け込みは不可
素泊り6500-8000円、テント泊1000-1500円(平日と週末により変動)
水は小屋前に出っぱなし
https://www.kaikoma.info/2024summer

早川尾根小屋:10月初旬で終了(要問合せ)
素泊り6000-7000円(平日と週末により変動)、テント泊1000円
水場は出っぱなし(小屋から50mほど)
https://thejapanalps.com/mountain-hut/hayakawaone/

コンビニ

韮崎ICを下りて左折し20号線に向かうと、ローソン、ファミマ、セブンがある

日帰り温泉

尾白の湯:尾白川渓谷駐車場からすぐ近く(山梨県北杜市白州町 白須8056)
温泉/10:00~20:00(最終受付19:30)、830円。水曜日定休
白州庵(お食事処)/12:00~18:30(最終受付18:00)
TEL:0551-35-2800
https://www.verga.info/onesen-furo

御座石鉱泉は休業中のため入浴できない。韮崎周辺では以下の施設がある
武田乃湯 白山温泉:(山梨県韮崎市神山町鍋山1809-1)
かけ流しの温泉。こじんまりとしているがきれい。洗い場8つ。内風呂と露天有り
700円、10時ー21時、TEL 0551-22-5050、水曜定休
http://www.hakusanonsen.com/

韮崎旭温泉:(山梨県韮崎市旭町上條中割391)
10-20時。600円。火曜、金曜定休。TEL 0551-23-6311
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/stay/p5_5064.html

コース状況(私の主観です)

黒戸尾根で甲斐駒山頂まで:
非常によく整備されており、登山者も多いが、三大急登の一角であり手ごわい(修験道は大体険しい)。要所には鎖やロープ、梯子などが設置されているものの、三点支持で確実に通過すること

甲斐駒山頂から仙水峠まで:
こちらもよく整備されている。北沢峠からの登山者は非常に多い。直登ルートと砂礫の斜面を行く迂回ルートがある。好みで選択。合流後から駒津峰へは登り返しがある。駒津峰から仙水峠までは一般的な登山道

仙水峠から栗沢山まで:
急登が続くが、危険個所や道迷いのような個所はない。登山者は非常に少なく、静かな山歩きを楽しめる

栗沢山からアサヨ峰まで:
距離にして1キロないが、小刻みにアップダウンがある。基本は稜線通しだが、一部の岩稜帯で登山道を見失いやすいので注意

アサヨ峰から早川尾根小屋まで:
基本、稜線の下り。段差がちょこちょこあり、あまりスピードを出して下れない

早川尾根小屋から高嶺まで:
樹林の尾根を進む。分かりやすい登山道。白鳳峠までの道で、もしピンクリボンがしばらくなければ道間違いと考えてよい。高嶺への登り返しは、最後が岩稜帯の通過になる。鎖や梯子はほとんどないので3点支持を基本に進む

高嶺から御座石まで:
赤抜沢ノ頭までは稜線伝いに小刻みなアップダウンを繰り返す。赤抜沢ノ頭から地蔵へは下り。地蔵からの下りの最初は砂地獄だが、下りは比較的歩きやすいと思う。鳳凰小屋から燕頭山まではトラバース気味の歩きやすい下りが続く。燕頭山からは標高を下げていく。鳳凰小屋からは長い下山なので、自分のペースでしっかり歩くこと

歩行タイム

<1日目> 山行 6:35、休憩 0:13、合計 6:48

尾白川渓谷駐車場 8:07 → 8:14 竹宇駒ヶ岳神社 10:24 → 10:30 笹の平分岐 → 12:19
刃渡り → 12:56 刀利天狗 → 13:47 五合目小屋跡 13:50 → 13:56 屏風小屋跡 → 14:55 七丈小屋(泊)

<2日目> 山行 10:07、休憩 0:46、合計 10:53

七丈小屋 4:55 → 6:20 八合目御来迎場 → 7:45 駒ヶ岳神社本宮 → 8:05 甲斐駒ヶ岳 8:15 → 8:20 駒ヶ岳神社本宮 → 9:04 六方石 → 9:37 駒津峰 9:40 → 10:38 仙水峠 → 12:24 栗沢山 12:43 → 13:50 アサヨ峰 13:56 → 14:29 ヨシノ頭 → 15:43 早川尾根ノ頭 → 15:48 早川尾根小屋(泊)

<3日目> 山行 6:32、休憩 1:00、合計 7:32

早川尾根小屋 4:57 → 5:22 広河原峠 5:27 → 6:25 赤薙沢ノ頭 6:43 → 6:52 白鳳峠 → 7:57 高嶺 8:18 → 8:57 アカヌケ沢の頭 → 9:03 地蔵ヶ岳 → 9:27 鳳凰小屋 9:36 → 10:40 燕頭山 10:43 → 11:02 旭嶽 → 11:52 西ノ平 → 12:25 御座石鉱泉

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