木曽駒ヶ岳&宝剣岳「地球は青かった」(2023/02/16)

山の記録

2023.02.18 21:39

計画にあたって

尾張の実家滞在中に山へ行きたくなり日帰り登山を計画。候補は福井県の岐阜寄りにある荒島岳、滋賀県の岐阜寄りにある伊吹山、長野県の木曽駒など。天気予報で青空が確約されている木曽駒に決めた

直近の記録をチェックすると、標高が高いだけあってしっかりと雪はある。ロープウェイで一気に標高2,612mまで上がり、手軽に3,000m級の雪山を味わえるので人気の山だ。冬季の平日なら人出も少なそうなので、始発のバスやロープウェイも確実に利用できると期待

木曽駒は3年前の3月中旬に麓の桂小場からクラシックルートを使って下から登り、西駒山荘の石室で泊まって、将棊頭山(しょうぎかしらやま)から木曽駒への美しい稜線歩きを楽しんで以来だ。厳冬期の2月の木曽駒は、40年くらい昔の20代に登って以来だ

冒頭の写真は、木曽駒ヶ岳の山頂(2,956m)からの中央アルプス主稜線の眺め。写真中央を横に走る稜線は、左から檜尾岳(ひのきおだけ)、熊沢岳、東川岳と続く中ア北部の稜線。一旦下って奥の左側に聳える空木岳(うつぎだけ、2,864m)へ登り返し、さらに右奥の南駒ケ岳(2,841m)へと続く。素晴らしい眺めだ。この奥には仙涯嶺(せんがいれい)などの南部の山々が続く

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 4047 m
最高点の標高: 2953 m
最低点の標高: 2611 m
累積標高(上り): 490 m
累積標高(下り): -493 m

山行の詳細

以下は今回の山行の詳細。千畳敷カールから八丁坂を登り稜線に出て、宝剣岳に寄り道した後に、中岳、木曽駒へと進んだ

まずは麓の菅の台バスセンター。7:45に駐車場に着くと、すでにバス停には行列。冬季の平日なのに・・。上の写真は8:15の始発バスが出発するところで、前に並んでいる人は始発のバスに乗れなかった人たち。私の後ろにも並んでいる。まさかの展開に愕然

結局、20分後に臨時便が出て、残留組も出発できた。30分ほどでロープウェイのしらび平駅に到着。当然ながら9:05の始発ロープウェイには乗れず、始発が麓に戻ってきて臨時便となり、20分遅れで千畳敷へと向かった。この20分が最後まで尾を引くことに・・

千畳敷駅を出たところから千畳敷カールを撮影。中央付近に点々と登る始発組が見える。写真上部の低いところが乗越浄土(のっこしじょうど)と呼ばれる地点。この日は千畳敷カールを横切るトラバース路には踏み跡がなく、ラッセルの程度も読めないので、先行者と同じように剣ケ池へ一旦下って登るトレースを踏襲した。帰路は急坂の下り途中あたりから写真左手前の斜面をこちら側へ(千畳敷駅に向かって)トラバースした

千畳敷駅の反対側へ回り込むと、南アルプスの奥に富士山が見えた。ちなみに千畳敷ホテルに大晦日か元旦に宿泊すると、天候に恵まれれば元日と2日の朝にはダイヤモンド富士を見ることができる(山頂から太陽が昇る光景)

半分くらい登ってきたかな?それにしても期待を上回る紺碧の空だ

乗越浄土まであと少し。八丁坂は上部へ行くほど急になる。年寄りにとっては、この急坂をストックで登るのはキツイ。安心感のあるピッケルがいい

乗越まで登り上げた。左手を見ると宝剣岳。誰も登っておらず、先行者はみんな木曽駒へ進んだようだ。ならばということで、人がいないうちに宝剣へと進む

積雪期は左の稜線沿いに登ることが多いが、前日の踏み跡と思われるトレースが夏道についていた。鎖はほぼ露出していた。鎖が埋まっていると難易度はぐんと上がり、年寄りは滑落しやすくなる

写真を拡大するとわかるのだが、左下の稜線の取り付き手前に2名の登山者が見える。少し右上へ進み、稜線を越えたあたりに赤いジャケットの登山者が見える。その先に進んだところから、まっすぐ上に向かって点々と続く岩の間を登り、上部の日陰になっているあたりから右斜め上へ登って山頂に向かう

この写真は、木曽駒ヶ岳の山頂からズームで宝剣岳を捉えた写真だが、ルート取りがわかりやすいので、ここに挿入した

宝剣岳山頂で自撮り。しばし山頂を独占して360度の眺望を楽しんだ

南プスの女王と呼ばれる仙丈ケ岳のゆったりとした稜線

仙丈の右方向には標高日本第2位の北岳とさらに右に第3位の間ノ岳(北アの奥穂高岳と並んで)。2つの山を結ぶ稜線は天空の尾根と呼ばれている

さらに右には農鳥岳。北岳、間ノ岳とともに白峰三山(しらねさんざん)と呼ばれている。先日の金峰山(きんぷさん)とは南プスを挟んでちょうど反対側に位置するので、金峰山からの南プスの眺めとは左右が逆になっている

農鳥岳の右には富士山が見えている。千畳敷ホテルのテラスからの眺めよりは上部がよく出ている

南プスの左方向。伊那前岳の稜線の奥に八ヶ岳連峰の全容が見える

八ヶ岳の左奥には浅間山と外輪山の眺め

南プスの反対側には、独立峰の御嶽。個人的に大好きな山の一つ

こちらは、冒頭の写真を宝剣岳山頂から撮影したもの。宝剣岳の先から左手に尾根を進み、そこから中央の尾根を右上へと進む。檜尾岳から右上の熊沢岳へ進み、熊沢岳から隠れるようにすぐ左奥に東川岳。東川岳からは一旦下って、左奥の空木岳へと登り返す。空木から右奥の南駒ケ岳へとさらに続く。素晴らしい中アの主稜線だ

これだけ眺望を楽しめれば、もうここで引き返してもいいかなと思ってしまった。そうこうするうちに、3名の方が登ってこられた。さらに後続が登ってきていないことを確認して先に下山開始。なにせすれ違うのが非常に困難な箇所だ。上部はクライムダウンで下りた(梯子を下りる時のような感じ)

宝剣山荘まで下ってヘルメットを外し、あとは広い尾根をのんびり雪山ハイキング。中岳山頂へ登ってきた、山頂標の左奥は木曽駒ヶ岳の山頂

中岳から一旦下って木曽駒山頂に登り返してきた。「駒ヶ岳」の山頂標

山頂にある鳥居と駒ヶ岳神社の祠。まずはお参り。鳥居には霧氷による「エビの尻尾」が形成されていた。そして鳥居の額縁の奥に乗鞍岳が見える

乗鞍岳のアップ。岐阜の高山に2年住んだ時には、晴れの日にオフィスからいつも乗鞍岳を眺めていた。反対側からになるけど・・

槍穂など北ア南部の山並み

北ア北部、後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と呼ばれる稜線。左端の針ノ木岳から中央に双耳峰の鹿島槍ヶ岳。続く五竜岳や白馬三山は鹿島槍の背後にあり見えない。右端は小蓮華山から白馬乗鞍岳への稜線だ

右端に三ノ沢岳、そこから左手前の宝剣方面へ続く稜線。奥の写真左半分には中アの主稜線と空木岳、南駒ケ岳が見える

伊那前岳の稜線の奥に南アルプスの北部の山々と右端近くに富士山。ずっと眺めていたいけど、キリがないのでそろそろ帰路に着く

木曽駒山頂から下ってきて振り返る。右下は頂上山荘(冬季閉鎖中)

中岳への登り返し。何気につらい

乗越浄土からカールへ下る。途中で最後の登山者とスライドした後は、トレースの横を気兼ねなく大股でザックザックと一気に下る。写真中央下あたりから千畳敷駅に向けてまっすぐ進む。思ったほど雪に足を取られることもなかった。結果論だけど、行きもトラバースすればよかったな

必死にトラバース路を急いだが、狙っていた12:55発のロープウェイには間に合わず、13時過ぎに到着。下りは毎時55分発なので、小一時間待ちぼうけ。ホテルのカフェでコーヒーを飲んでまったり

ホテル関係者が週末に向けてテラスの雪かきをしていた

まったり中にカフェからテラス側に出て白峰三山を眺める

白峰三山の右には富士山とその右に南プスのおへそのような位置にある塩見岳。最後まで素晴らしい眺めに感謝感謝!出かけてきて本当に良かった

山行を終えて

1月末に赤城山、2月上旬に金峰山に出かけ、それなりに雪山を楽しむことができた。今回は3,000m近い標高だけあって、それなりに雪があった。ただ、2月と言えども昔に比べると少なめ。それでも十分に雪山を楽しむことができ、大満足の山行だった

厳冬期の木曽駒と宝剣は、今から40年くらい昔の20代の頃に雪山講習会で登ったきりだ。宝剣に登るときは、ロープで安全確保してもらい登ったことが懐かしい。滑落停止体勢や、ワカンをつけた深い雪の時の登り方などを学んだ記憶がある

一緒に参加した会社の同期とは、講習を生かすべく赤岳などの八ヶ岳や南プスの仙丈ケ岳などに積雪期に出かけたが、講習の数年後には結婚を機に山をやめてしまった

四半世紀のブランクを経て50代半ばで山を再開し10年近くになる。中低山から始め、今では日本アルプスにも登り、若い頃以上に山に出かけている。雪山はいつまで楽しめるだろうか? 自分の体力、技術と相談しながら、無理せずのんびり楽しむつもり

今回は「地球は青かった」を実感するほどの青空に恵まれた。神様ありがとうございました!

歩行データ

割愛。悪しからず

関連情報

駐車場:

菅の台バスセンターの駐車場を利用。800円/日(後払い)

バス:

運賃・時刻表 | 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

駐車場到着時にはすでに並んでいて、8:15発の始発バスに乗れず。20分後に臨時便が出てそれを利用。830円/片道。この日はチケット売り場前で片道分だけ販売していた。バスは1台目も2台目も全員着席。下山時のバスは2台待機していて、すぐ乗車できた

ロープウェイ:

中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

9:05始発に間に合わず(毎時05分発)。9:25発臨時便で千畳敷へ。3370円(ロープウェイ往復+バス復路分)。下りは毎時55分発。最終15:55

察するに、ロープウェイに乗れる人数だけ1台目で先に行き、始発ロープウェイが戻ってくるタイミング(片道7分)に合うように調整して2台目のバスを臨時便として用意したようだ。往路のバスチケットのみ販売したのは、下車時の支払いで手間取るのを防ぐためと現金販売に限定したためだろう

トイレ:

駐車場、ロープウェイしらび平駅、千畳敷駅にあり

コンビニ:

駒ケ根ICを下りてからはない。ICを下りて、一般道を反対方向(左方向)へ800mほど行くとセブンあり(ソースカツ明治亭本店の少し先)

日帰り温泉:

早太郎温泉 こまくさの湯:(駐車場が混んでいたので諦めて尾張の実家へ直行)

菅の台駐車場から車で1分。10:00-20:30(受付19:30)。700円(2月16日~28日の平日は300円に特別割引中。だから混んでいたか?)

食事:

ソースカツの明治亭

中央アルプス登山口店/11時―15時、0265-82-1233。年中無休だが要確認

本店/11時-20時半、0265-83-1115、年中無休

下りロープウェイの待ち時間に、千畳敷ホテルのカフェやレストランで昼食を取る手もあり

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