久々に伊吹山へ(2022/05/16)

山の記録

2022.05.16 22:09

自宅にいるときは、雨が降らなければトーキョー・ディズニーリゾートの外側を東京湾沿いに10キロ強ウォーキングしている。尾張の実家にいるときは、東海自然歩道のルートにある300m弱の里山に登っている


先週から親父の13回忌で実家にしばらく滞在したのだが、たまには趣向を変えようということで伊吹山(1,377m)に出かけた。実家から一番近い百名山で、名神を使えば1時間ちょっと、下道でも1時間半ちょっとで登山口に着く


いつでも行ける山という意識があるためか、ずっとご無沙汰状態で、かれこれ40年以上登っていない。ここ数年、再訪するなら積雪期に登ろうと画策してきたのだが、温暖化のせいか昔のように雪がたっぷりと積もらない


そんな中、今シーズンは登山口から雪の上を歩いて登れるほど、久方ぶりにしっかり積もった。1月と2月に実家に帰ったついでに登るつもりで計画したが、両方とも天候に見放されて実現しなかった


今回も天候に恵まれず諦めかけていたのだが、思案の末に「曇天でもいいか」と腹を括り出かけた。迷っていた分、実家を出たのが朝8時過ぎになり、9時40分から登山開始という遅めのスタートになった

3合目の手前まで登ると、冒頭の写真のように伊吹山の山頂が見えてくる。夏道は写真真ん中あたりの壁をジグザグに登っていく

まずは登山口のゲート。左がビジターセンターで、登山届を提出したり、協力金300円を支払うところ。右手前の民家が営む駐車場に駐車した(500円/日)。平日なので、こんな遅い時間でも登山口に一番近い駐車場がまだ2台分空いていた


ところで、名神高速を使って関ケ原ICで下りて登山口に向かうのだが、島津、小西、宇喜多の戦場跡の看板や石田三成の陣地跡の看板を見ながら進む。途中に伊吹山ドライブウェイに右折する交差点があるが、車で山頂まで行きたい人は右折、自分の足で登りたい人は直進する


そう、伊吹山はドライブウェイで山頂駐車場まで車で登れてしまう山なのだ。学生の頃、私も彼女と車で来たことがある。まぁ、どうでもいいことなのだが・・


交差点からさらに大谷、小早川などの西軍武将の陣地跡の看板をやり過ごす。つまりICからは西軍の陣地を抜けて登山口に向かうことになる

ゲートのすぐ先に登山道入り口がある。1合目までは鬱蒼とした樹林帯の中を進む

1合目まで登ると、旧スキー場の斜面を横に見ながら進む。20代の頃、岐阜の事業所に勤務していて、職場の人たちとよくスキーに出かけた。大抵は奥美濃や飛騨のスキー場に行くのだが、ごくまれにこのスキー場にもやってきた。何だか懐かしい

2合目辺りまで登って振り返ると琵琶湖がうっすらと見える。今日は終日曇天予報

冒頭の写真。3合目の少し手前で比較的平らな部分に出る。すると目の前に伊吹山の山頂が姿を現す。空が青くなってきた。これは嬉しい天気予報のハズレとなるか・・

最後の急登の壁に向かって緩やかな登りが続く。しばし青空が広がった。気持ちいいのだが、日差しをまともに受けて暑い!

壁をジグザグと登っている間、写真を撮ることも忘れていた。7合目を越えたあたりから岩も出て来て次第に厳しくなった登山道を黙々と登ってきた。壁を登りきると広い山頂部分に出て、緩やかな道を売店方向に進む。空模様はすっかり曇天に戻ったが、返って涼しくて良かった

売店を抜けたところにある日本武尊(ヤマトタケル)像にお参りする。今年の冬は積雪量が昔のように多く、売店やこの像が雪にほぼ埋まっていた

少し奥へ進むと山頂標がある。居合わせた関西からのご婦人二人組に写真を撮ってもらったのだが、疲れ果てた爺さん感が滲み出ていたので、山頂標のみのバージョンを採用

山頂で霊仙山方面を眺めながらコンビニおにぎりのお昼ご飯を頬張る

下山を開始しよう。でも壁を下る前に、まずは西側の展望台方面へ寄って琵琶湖を眺める

展望台から下山方面の分岐に戻る途中に雪渓が残っていることに気付く

名残り雪渓。完全に消えるのもすぐだろう

ジグザグと急斜面を下っていく。積雪期なら真っ直ぐ一気に下れるのだがな・・。でもこの壁を直登するのはかなり骨が折れそうだ

下山は花を愛でながら下る。伊吹山は日本百名山であるとともに、花の百名山の一つ。キンポウゲが開き始めていた

キバナノハタザオ

フデリンドウ。花を中心に撮っているのだが、シャッターを押す瞬間にスマホが動いてズレてしまう。年だな・・

キランソウ。こちらも同じ手振れで花が中心に来ない(笑)

こちらはウマノアシガタか?キンポウゲ科なのでキンポウゲとの区別がつかず自信なし

イブキハタザオだと思う。ハクサンハタザオも咲いているらしいので、ひょっとするとそちらかも・・

麓付近にはツルニチニチソウがたくさん咲いていた

スキー場のゲレンデ跡付近の登山道には、ウスバシロチョウがたくさん飛び回っていた


これから、イブキジャコウソウやイブキトラノオなどの「イブキ」の名前が付いた花たちをはじめ、いろんな花ががいっぱい咲くことだろう


すでに現役を引退し隠居の身なので、コロナが完全終息したら自宅の千葉から実家の愛知に比重をシフトするつもりでいる。実家で過ごす時間が長くなれば、伊吹山や比良山系、白山や荒島岳、奥美濃の山々などには足繁く通うことになるだろう。でも花がいっぱい咲くころの伊吹山は暑くてとても来られないかな・・

 

なお、登山コースに関する詳細については以下の記録を参照されたし

山行記録: 伊吹山 ☜ ヤマレコの記録

タイトルとURLをコピーしました