剣山(四国)。西国百名山ツアースタート(2021/12/04)

山の記録

2021.12.04 19:28

7年前に山を本格的に再開してから取り組み始めた日本百名山。コロナでこの2年間全く進展なしで停滞したまま。残っているのは、四国や九州や北海道の山がほとんどで、なかなか遠征に出かけられないのがネックになっている

やっとのことでコロナの第五波が奇跡的に落ち着いてきたと思ったら、阿蘇山の噴火で一座が入山できなくなってしまった(涙)。そしてオミクロン株。今のこのタイミングを逃したら、さらに停滞が長期化してしまう。という訳で、阿蘇山を除く西国百名山ツアーを敢行することにした

もう1-2週間早く開始したかったのだが、諸般の事情でこの日から。計画段階では本日の剣山(つるぎさん)は天気が良かったんだけどな・・・。計画を練っている間にも次々と予報が変化した。四国の山はこんなに雲行きが目まぐるしく変わるのか?

冒頭の写真は登山口の見ノ越駐車場。2センチ程度だが、降雪で真っ白。私が一番乗り(昨夜入った2台を除く)。尾張の実家を23時半に出発して、6時過ぎに到着した。ここに着くまでの運転ですっかり疲れ果てている

滅多に尾張の実家から西方面へは出かけないのだが、初めて四国へ車で渡った。神戸から明石海峡大橋を渡って四国に入ったのだが、真っ暗で橋も景色も何にも見えない。おかげで運転に集中できた(笑)

駐車場の奥にあるリフトは11月末で運転終了なので、出発時間の早い遅いは関係なく、今は歩くしかない。剣神社へと続くこの階段が登山口。小雪が降りしきる中、いざ出発

景色も見えないので黙々と登ってリフトの山頂駅「西島駅」が見えるところまで上がってきた。この辺りから霧氷がオンパレード

こだわってモノクロ撮影しているわけではない。雲に覆われると、こういう「カラー写真」になってしまうのだ

西島駅からは時間的に最も早く頂上につける尾根道を選択。霧氷のトンネルを抜けて行く。時間が短い代わりに、尾根道は風をまともに受けるので寒い!

割と平坦な剣山の山頂に到着。相変わらず雲に覆われ、眺望は全くと言っていいほどない。まるで山全体がフリーザーに閉じ込められたみたいな風景だ

山頂標

山頂標のちょっと手前で自撮りしてみたが、何とも冴えない。冴えないのはこの日の天候のせいだけではないか・・

隣のピーク(次郎笈、じろうぎゅう)まで気持ちの良い尾根歩きをする予定だったが、眺望はなく、かつ冷たい風が強く、とてもそんな気分にならない。というわけで、西国ツアーの一座目はピークハントでやむ無しとし、あっさり下山を決意する

戻り始めると一瞬青空が顔を見せる。でも雲の動きが早く、カメラを構えるうちに空が消えてしまう

一瞬太陽も顔を見せたが、あっという間に雲隠れ

下山し始めると、樹氷のバックが青空に。これは期待できるかもとしばらく待てども、青空は続かない

空が青でも、肝心の霧氷の枝の背景が雲では・・・

こちらは霧氷が引き立つ絵になった

背景の薄雲が完全に取れない。これが本日のベストショット、ということで・・

一方で見事なモノトーンの世界を見せる霧氷も。これはこれで美しい

寒さも忘れてしばし見とれていた

下りはちょっとルートを変えて大剣神社の奥の院経由で下りた。奇岩がご神体のようだ。社は右の岩の向こう下にある

リフト乗り場の駐車場に戻ってきた。下山時に何組もの登山者とすれ違った。駐車場に着いて帰り支度をしていると、新たに1台到着した。まぁ、まだ10時を回ったところだからね。それにしても、西国ツアーの緒戦は、厳しい洗礼を受けたな・・

剣山の翌日に出かける石鎚山は、事前の天気予報ではバッチリなのだが、こちらも怪しいかもしれない。麓の西条市のルートインホテルからは石鎚方面の山並みが雲に覆われているのが見える。でもこの移り気な雲と稜線の絶妙のコントラストが剣山や石鎚山の神秘的な霊験のようなものを演出しているのだから愚痴も言えない。ダイナミックな雲の動きが本当に素晴らしい光景を見せてくれるのだ

初めての訪問でそう簡単にそのような光景を見られるはずもない。何度も通って、お目にかかれるものなのだろう。まして、この後に続く九州編は更に天気が予想できない。西国百名山ツアーで登頂を計画するのは阿蘇を除いた8座。一体何座を想い描いたように楽しめるだろうか?

若かりし頃、一緒に山をやっていた会社の同期のN氏が、退職して地元の九州に戻っている。また、長年勤めた会社を退職した後に、岐阜の高山で2年ちょっと一緒に働いたMさんも地元の九州に戻っている。山行の合間を縫ってお二人とそれぞれ旧交を温めるのも今回の西国ツアーの楽しみだ。阿蘇をはじめ、取りこぼした山は、彼らとの再会の良い口実にもなるのだからそんなに悲観することはない

なお、今回の山行のコースやタイムなどの詳細については、以下を参照されたし

山行記録: 剣山/西国ツアー①。やっと来れたよ四国の山 ☜ ヤマレコの記録

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