北アルプス大縦走。室堂↑上高地↓(2021/09/10-15)

山の記録

2021.09.17 10:35

計画に当たって

住まいのある自治体に緊急事態宣言が発令されている間は、山に出かけないポリシーで通してきたが、withコロナの活動再開方針が出されたので、先行実施することにした(笑)。ワクチン2回接種して1か月経過。十分な抗体量があるはずなので、これまでの登山自粛を取り戻すべくガッツリ登山を計画した

数年前に2年ほど高山に在住した際に実行しようと計画していた室堂から新穂高温泉までのオートルートと呼ばれるコースをベースに、途中で秘境の高天原温泉と雲ノ平に寄り道して、未踏の百高山の祖父岳を登り、最後は裏銀座で槍ヶ岳を経由して上高地に下りるルート取りにした

冒頭の写真は、出発地点の室堂から立山三山の一つである浄土山に向かう途中の展望台からの眺め。左の一番奥に小さく尖った山が見える。ゴール地点となる槍ヶ岳だ。つまり、これから進む行程がほぼ見えている眺め

写真左に切れている浄土山に登り、写真中央の平坦な五色ヶ原に向かう。その後、五色ヶ原のすぐ後ろのピークを越えながら、一番右奥に双耳峰のように見える北薬師岳と薬師岳へ進む。薬師岳の向こう側を左側に回り込むように下り、写真中央のV字谷の奥に下りて秘湯の高天原温泉(たかまがはら)を目指す。さらに、すぐ背後の平たい尾根のように見える雲ノ平に登り返し、左方向に進んで裏銀座コースに合流する。写真では見えずらいが、裏銀座コースを奥に進んで槍ヶ岳に向かうという感じ。それにしても見るからに遠いな・・

いつもなら、このようなロングコースの記録はいくつかに分割してアップするのだが、今回は手を抜いて一括アップ。少々長くなるけど、お許しを!


1日目(9/10)晴れ/曇り:室堂 → 五色ヶ原山荘

2日目(9/11)小雨/霧雨/ガス:五色ヶ原山荘 → 薬師岳山荘

3日目(9/12)晴れ/曇り:薬師岳山荘 → 高天原山荘

4日目(9/13)晴れ:高天原山荘 → 双六小屋

5日目(9/14)高曇り:双六小屋 → 南岳小屋

6日目(9/15)晴れ:南岳小屋 → 上高地

全行程の歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 81752 m
最高点の標高: 3178 m
最低点の標高: 1492 m
累積標高(上り): 7135 m
累積標高(下り): -8060 m

山行の詳細

以下は各日程の記録。CTはコースタイムで休憩を含まない歩行時間を意味する

1日目の記録

<1日目> CT5時間4分、7.1km:
室堂までケーブルカーとバスで上がり、立山三山の一つである浄土山に登る。そこから鬼岳、獅子岳を越え、ザラ峠を通って五色ヶ原に向かう

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 7108 m
最高点の標高: 2838 m
最低点の標高: 2342 m
累積標高(上り): 804 m
累積標高(下り): -742 m

山行の詳細

まずは前泊したビジネスホテルから歩いてすぐの富山駅に向かう。ここから富山電鉄の始発(5:24発)に乗り立山駅に向かう。立山駅でケーブルカーに乗り換えるのだが、室堂までの片道切符はWeb予約ができないため、チケット売り場に並ばなければならない。土日や紅葉シーズンともなれば、マイカー組が先に立山駅に到着して、売り場に長蛇の行列を作り、ケーブルカーの切符を手に入れるのが鬼門となる

この日は平日で紅葉シーズンにはまだ早いので、売り場には20人くらいしか並んでいなかったが、7時の売り場オープン時には50人ほどが列を成した。幸いにも始発(7:40発)のチケットを購入できたが、私が購入した時点で残り6席だった。美女平に到着すると、すぐに臨時の始発バスを出してくれたので、室堂には予定より30分早い8:40分頃に到着できた

室堂に着くと目の前に立山がそびえる。右から雄山、大汝山、富士ノ折立、真砂岳と台形のような山容を作っている。幸先の良い素晴らしい天候だ。ここで湧水を調達し準備を整え、写真右奥の窪み方向へ進む。立山を目指す登山者のほとんどはコルにある一ノ越山荘を経て雄山に向かうが、私は手前で右側の立山三山の一つである浄土山(じょうどさん)方向へと進む

途中で冒頭の写真を撮った展望台により、浄土山の山頂(2,831m)まで登ってきた。中央やや右下に一ノ越山荘が見え、中央奥が雄山になる。山頂には雄山神社があり、神主さんが安全祈願をしてくれるのだが、太鼓の音がこちらまで聞こえてくる。ここから雄山神社に向かって、今回のロング縦走の無事をお祈りした

浄土山のすぐ横にある龍王岳から下ってきた。最初からなかなかの劇下り

進行方向の左下には黒部湖が見える。黒部湖の背後の尾根は後立山(うしろたてやま)連峰。通称「後立(ごたて)」と呼ばれ、中央やや右が針ノ木岳で後立の南端になる。左手側に北上すれば、青木湖や八方などのスキー場がある峰々、つまり鹿島槍ケ岳や五竜岳、唐松岳などが連なり、白馬岳へと続く

鬼岳、獅子岳とアップダウンを繰り返し、ザラ峠へと下る。富山城主の佐々成正が駿府の家康に救いを求めるため、雪の中を「さらさら越え」したと伝わっているが、一説にこのザラ峠を越えたと言われている場所。でも俄かには信じがたい。ここを越えても、黒部湖を挟んで別の尾根が立ちはだかる

ザラ峠から登り返して五色ヶ原に着いた。今宵の宿の五色ヶ原山荘が近い

驚いたことに五色ヶ原山荘にはお風呂があった。一番風呂に入らせてもらい、館外で後立の景色を眺めながら湯上りのビールをいただく。この後、あっという間に左からガスが覆い始め、後立を隠してしまった

五色ヶ原山荘はコロナ感染対策として寝具の提供はない。畳の上で寝るので寝袋とマットの持参を求めている。荷物が増えるが仕方ない。この日は6畳間を一人で使わせてくれたので、ゆっくり休むことができた

2日目の記録

<2日目> CT9時間23分、13.1km:
五色ヶ原から鳶山、越中沢岳、スゴの頭とアップダウンを繰り返してスゴ乗越(のっこし)に至る。そこから標高差700m強を上げて北薬師岳に登る。小さなアップダウンを経て薬師岳に行き山荘へ下る

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 13100 m
最高点の標高: 2925 m
最低点の標高: 2146 m
累積標高(上り): 1624 m
累積標高(下り): -1408 m

山行の詳細

2日目の朝。この日は行程が長いので、朝食の代わりに弁当を用意してもらい、朝5時前に出立。予報通り雨が降っていた。小雨になったのでレインウェアに身を包んで歩きはじめた。鳶山まで上がってきた。この時点では後立の山並みが見えたが、すぐに低い雲に覆われてしまった

ガスが出ればライチョウさんのお出まし。登山道をつがいで歩いている。私が近づくと先に進むのだが、道を譲ってくれない(笑)。こちらは目の周りが赤いのでオス

こちらはメス。両方ともお腹のあたりが白くなり始めていた

越中沢岳に登り返した。どのピークも「あんなところまで下げるのか」という急な下りと登り返しの連続で、身にこたえる。この辺りで霧雨のようなガスのような状態になった

薬師岳山頂(2,926m)。越中沢岳から下ってスゴの頭に登り、スゴ乗越(2170m)まで下った。ここまでのアップダウンの繰り返しがきつかった。ここから北薬師岳(2900m)まで700m強を登り返し、さらに小さいアップダウンを経て本日の最高峰の薬師岳に到着。依然ガス。折立からの登山者が少し下の薬師岳山荘にチェックインして身軽に登ってくる。自分の重いザックがうらめしい

山荘の近くまで下ってきてやっと小屋を視認できた(笑)。後立や裏銀座の山並みを見ながら最高の稜線歩きとなるはずだった前半のハイライトは、全く展望のない苦行の一日となった(涙)

小屋についてビールを飲もうと外に出ると薬師山頂がくっきり! 山ではよくある話で・・

富山湾方向のきれいな夕日と雲海。明日は回復しそうかな

3日目の記録

<3日目> CT7時間3分、14.8km:
薬師岳山荘から太郎平へ下り、さらに薬師沢小屋へと下る。沢沿いを進んだ後に高天原峠への急登を進む。峠から高天原山荘へ緩やかに下る。秘湯の高天原温泉を楽しむ

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 14813 m
最高点の標高: 2699 m
最低点の標高: 1872 m
累積標高(上り): 1012 m
累積標高(下り): -1591 m

山行の詳細

3日目の朝、5時前に出立。ヘッドランプでしばらく歩くと、明るくなってきて待望の青空が広がった

黒部五郎岳の山頂にかかっていた雲も取れた

富山の街と富山湾。奥には能登半島が見える

太郎平を目指してどんどん下る。最後の方は、涸れた沢のような岩ゴロの登山道を下った。太郎平小屋の前のベンチで薬師岳山荘で用意してもらった弁当を朝食としていただく。小屋からまっすぐ奥へ進むと、北ノ股岳を経由して黒部五郎岳へ進むのだが、今回は小屋からすぐに左手のトラバース路に入り、薬師沢へとさらに下る

気の早い木々が少し色づき始めていた。ずっと木道を歩くのだが、朝早くは木道が濡れていて滑りやすい。事実、下りで2回仰向けにひっくり返り、左膝と左腕に擦り傷を負ってしまった。登山靴の靴底のソールを張り替えて初めての登山なのに、こんなに滑るとは・・

今回の山行で標高が一番低いポイント(1,920m)の薬師沢小屋まで下りてきた。小屋の前の吊橋を渡って進む

1時間程、薬師沢沿いの岩ゴロの上を歩いてきた。乾いており、岩が滑ることはなかったが、神経を使った。B沢出合から右方向へ沢を離れて急な登りが始まった

B沢を向こうからこちらへ渡渉してきた。増水していると渡渉が大変そうだ。この後、C沢、D沢、E沢と渡渉を繰り返した

高天原峠まで大東新道を登ってきたが、急で滑りやすい斜面に加え、笹や枝がうるさく、眺望も全くなかった。悪路といってよい登山道だった。高天原峠で、翌日向かう雲ノ平からの道と合流する。峠からは一転して歩きやすい整備された道になった。本日の宿の高天原山荘に午後2時前に到着

チェックイン後に秘湯の高天原温泉へと向かう。小屋から15分程緩やかに下っていくと沢に出る。沢を渡って右上が女性用、左下が混浴(実質、男性用)で、脱衣所には屋根があるので、雨の日でも衣服が濡れる心配はない。沢の手前には完全に野天の風呂がある。野天の風呂には男性が二人入っておられたので写真撮影はなし

私は沢向こうの実質男性用の風呂を利用。こじんまりだが、誰もおらず、ゆっくりと硫黄泉を楽しむことができた。極楽だった。のぼせるくらい入った後、沢に下りて衣服を水洗いした。しっかり絞って小屋の乾燥室に干すと、消灯までに乾かすことができた。遠くてアクセスも容易ではないが、風呂に入って汗を流せ、生き返る心地がした

小屋に戻ってくると曇り空から青空が戻ってきた。右奥の尾根は、水晶岳から赤牛岳へと続く尾根。あそこを歩いているときに、池塘が点在する高天原と小屋が眼下に見えて、いつか訪れてみたいと思っていたが、今回実現できてよかった

4日目の記録

<4日目> CT9時間41分、14.5km:
高天原山荘から高天原峠に登り返し、北アの秘境と呼ばれる雲ノ平へ向かう。祖父岳を越えて裏銀座コースに合流し、鷲羽岳を越えて三俣山荘に下りる。三俣蓮華岳から双六岳への中腹をトラバースして双六小屋に向かう

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 14525 m
最高点の標高: 2920 m
最低点の標高: 2114 m
累積標高(上り): 1586 m
累積標高(下り): -1202 m

山行の詳細

4日目の朝も5時前に出立。高天原峠まで登り返し、大東新道との分岐を雲ノ平方向へ進む。よく整備された道で歩きやすい。急登を進み、最後に長めの梯子を3つ上ると木道が現れ、奥スイス庭園に着いた。ハイマツ帯を進んで、ちょっと滑りやすい岩ゴロの登りを終えると、雲ノ平のメイン空間に出る。写真中央の雲ノ平山荘の右奥は黒部五郎岳、左奥には笠ヶ岳

草黄葉の中の木道を進む。正面は水晶岳

雲ノ平を抜けて祖父岳に向かう。今回の山行の主目的の一つ。20代の頃、この先の分岐で巻道方面に進み、黒部源流へと下って三俣山荘へと進んだ。今回は祖父岳の山頂を越えて裏銀座コースに合流し、鷲羽岳を経由して三俣山荘へと進む

祖父岳山頂。百高山95座目。居合わせた若者に写真を撮ってもらった。山頂標は見当たらなかったので、倒れていた道標を山頂標に代用した(笑)。背後の左のどっしりした山が薬師岳。自分の背後に隠れている山々が立山から通って来た尾根

もう一つ上の写真の石積み(ケルン)に隠れていたのは、この写真の水晶岳(右手前)から赤牛岳(中央)への稜線。数年前に訪れたこちらの稜線歩きも素晴らしかったな

反対側には槍ヶ岳から穂高連峰がドーンと見える。写真中央右の山(真ん中の尾根)の中腹をトラバースして今宵の宿の双六小屋に向かう。写真右下に通過する三俣小屋が見えている

でもその前に、ワリモ岳(左)と鷲羽岳(右)を越えていかなくてはならない。それにしても、祖父岳からは360度の展望が広がり、北ア深奥部の絶景のみならず、北ア南部の槍穂や遠く白山、近畿方面の山まで楽しめる

祖父岳から裏銀座コースへと合流してきた。ワリモ岳(2,888m)から本日最高峰の鷲羽岳(2,924m)へ向かう途中

鷲羽岳山頂。バックは表銀座コースの山並み。雲ノ平から身軽に来られた同年配の方に撮っていただいた。山頂標の背後が燕岳(つばくろだけ)、右端の方に大天井岳(おてんしょうだけ)

眼下は鷲羽池。中央左の赤茶けた尾根が硫黄尾根、その奥が槍ヶ岳へと続く北鎌尾根。槍から右斜め下へ続く尾根が翌日にたどる西鎌尾根。よく見ると北鎌尾根の独標の左に富士山が見える

富士山のアップ。素晴らしい

手前左の尾根が水晶から野口五郎への裏銀座の稜線。右側中央は三ツ岳の稜線。中央は烏帽子岳から船窪山への稜線。最奥が後立山連峰の山並み。左奥の三角のトンガリが白馬岳、その左のやや丸い三角が旭岳。鷲羽からの絶景を満喫、さぁ、三俣小屋へ下りよう

三俣小屋まで下りてきて鷲羽を振り返る。ちょうど午後1時ごろで、日差しが強く風もないので暑い。少し汗ばむと、体から高天原温泉の硫黄の匂いがする(笑)

三俣小屋から三俣蓮華岳の山頂直下まで登り返し、そこから三俣蓮華から双六岳の中腹をトラバースする巻道へと進む。今回は体力も時間もないので、三俣蓮華の山頂を経て双六岳の山頂へ向かう尾根道は回避

巻道と尾根道が再び合流するところまでやってきた。眼下に見えるのが、今夜の宿の双六小屋。登山者に人気の大きな小屋。カラフルなテントも多い。小屋の名物料理は揚げたてのボリューム満点の天婦羅。美味しかった

5日目の記録

<5日目> CT7時間49分、10.7km:
双六小屋から樅沢岳(もみさわだけ)に登り、西鎌尾根で槍ヶ岳に進む。その後、大喰岳(おおばみだけ)、中岳、南岳の3000m峰を縦走し南岳小屋に至る

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 10710 m
最高点の標高: 3178 m
最低点の標高: 2545 m
累積標高(上り): 1399 m
累積標高(下り): -968 m

山行の詳細

5日目の朝。小屋で朝食を取って5時20分ごろに出立。今朝はヘッドランプ不要。樅沢岳まで一気に上がり、比較的緩やかなアップダウンの西鎌尾根を千丈乗越まで進む。冷たい風が稜線を吹き抜け、ちょっと寒い

槍ケ岳が大分近づいてきた。昨日の午後のバテバテ状態とは違い、今朝はかなり快調

千丈乗越からの急登はさすがにこたえた。小槍と大槍がすぐそこまでやってきた

槍ヶ岳山荘に荷物をデポして、すぐに穂先へ向かう。さすがの槍ヶ岳も登山者は少なめで、上り下りが楽だった

はい、山頂。大縦走をここまで無事に歩き通せたことに御礼。それにしても曇り空ながら遠くまで良く見える

これから進む大喰岳(おおばみだけ)、中岳、南岳の3000mの峰々と、その奥に北穂、奥穂(中央最奥)、前穂の北尾根(左奥)のギザギザが見える

手前の縦方向は東鎌尾根。中央横の尾根が西岳から赤沢山へ続く尾根。その奥の尖がりが常念岳。遠くに右から南アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間山が見える

南プスの横に富士山

真ん中の稜線は、左の大天井岳からの常念岳へと続く稜線。奥に後立の山並み

穂先から下りてきた。あ~怖かった。年だな・・。山荘のテラスでお昼ご飯休憩

大喰岳(おおばみだけ、3,101m)までやってきて振り返る

中岳(3,084m)まで来て振り返る、こんなにアップダウンがあったっけ?もっと平坦な道の記憶なのだが・・

南岳(3,033m)で自撮り。今回の縦走最後のピーク。この日は稜線に冷たい風が吹き上げ、終日レインジャケットを着ていても寒い

さて、今宵の宿の南岳小屋に下りよう。祝杯のビールだ。ちと寒いけど・・

夕食後に夕焼けと雲海。明日も晴れそうだ

6日目の記録

<6日目> CT7時間18分、21.3km:
小屋から南岳に登り返し、その先から天狗原に下る。天狗の池を通過して槍ヶ岳からの登山道に合流し、ゴールの上高地へと下りる

歩行ルート図と標高グラフ

合計距離: 21291 m
最高点の標高: 3034 m
最低点の標高: 1492 m
累積標高(上り): 663 m
累積標高(下り): -2131 m

山行の詳細

6日目の朝。小屋で朝食を取り5時半に出立。南岳に登り返すと常念岳の横の雲間からご来光。「博士ちゃん」の撮影クルーがカメラを回していた。昨夜は小屋の食事なども撮影していた。ご来光に感動する登山者のシーンを撮りたいので撮影していいかと聞かれ、どうぞと答える。どうせボツだろう(後記:やっぱりボツだった)

それにしてもすごい雲海だ

南岳から少し下って天狗原への分岐。ここから天狗の池に下る。上部は鎖や梯子の急な尾根。ヘルメット推奨ルート

逆さ槍@天狗池。風はないのだが、池の底から湧水がポコポコと湧いて波を立ててしまうので、完璧な鏡にならなかった


ここから槍沢を横切って槍ヶ岳へ登るメインルートに合流し、上高地へと下る。平日とは言え、このルートはさすがに登山者が多い

槍沢ロッジで休憩し、横尾山荘から徳澤園まで長い平坦な林道歩き。下山のご褒美に外せないアイテム@徳澤園

ゴールの上高地河童橋からの眺め。穂高連峰が雲で隠れているのはご愛敬。素晴らしい縦走だった。感謝感謝! それにしてもよく歩き通したな・・

山行を終えて

当初は、コロナのご時世なのでテン泊を考えていたが、前回にテン泊で長距離を歩いた熊野古道の大峯奥駈道から10か月を経過し、登山らしい登山をしておらず、あまりにブランクが長いので小屋泊にすることにした

ところが1泊目の五色ヶ原山荘がシュラフとマット必要とのことで荷物が増え、さらになかなか山に行けず賞味期限切れとなったフリーズドライ系の食材を消費すべく、食材やバーナー、コンロなどを詰め込んだので、避難小屋泊装備と同じような量になってしまい、会う人に「テン泊ですか」と聞かれるほどザックが膨れ上がってしまった

それでも奥駈道の時と比較すれば、テント分だけ装備は軽く、距離も奥駈道の103.6Kmに対し、今回は79.2Kmで、累計標高上りは奥駈道の6878mに対し、今回は5640m、下りは6872mに対して6556mと、今回の方が数字上は易しいはずだった

図に乗って最後に大キレット越えも計画していたが、考えが甘かった。後半の山場の高天原山荘から双六小屋への移動で、体力が尽き果てて計画を縮小し、大キレット手前の南岳小屋で切り上げることにした

ただでさえ年老いて衰えた脚力と体幹に加え、重い荷物を担いだ長い縦走でヘロヘロになりながら大キレットなど通過できるはずもないことぐらい冷静に考えれば分かるはず。何度も通過した大キレットだが、すべて10代、20代の頃の話。再訪はしっかりと余力を残した状態で行うことにしよう

今回は二日目に雨とガスに見舞われたが、そこを除けば概ね天気に恵まれ、素晴らしい北アの縦走を楽しむことができた。感謝感謝である。今シーズンも残り少なくなってきたがが、何とかあと2-3回出かけられないかと思案している

関連情報

なお、今回の山行のルートやタイム、小屋などの詳しい情報は、以下のヤマレコの記録を参照されたし

山行記録: 北ア縦走。室堂~五色ヶ原~高天原温泉~雲ノ平~裏銀座~上高地 ☜ ヤマレコの記録

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