久しぶりの恵那山(2020/01/21)

山の記録

2020.01.22 10:25

1月中旬から尾張の実家に滞在中。12月で仕事を辞めたので2020からは毎日が日曜日。この特権を生かして熊野古道を計画するも、しばらく1週間くらい天候が持つような状況にはなく待ちぼうけ

昨年の晩秋から膝が痛くて(以前からの慢性的なものではあるが)、年が明けてからはリハビリを兼ねて、これまで週末に歩いていた自宅周辺の東京湾沿いの13キロ位のウォーキングコースを毎日歩いている。尾張の実家に来てからも同じように歩いているのだが、300m弱の里山もコースに入れ始めた

先日は里山から伊吹山や鈴鹿・養老山脈、さらに伊勢湾側の紀伊半島の山々まできれいに見えたが、雪のなさに唖然とする。実家から日帰りできる手頃な山に出かけるべく思案し、40年ぶりに伊吹山を再訪しようと思ったのだが、雪がしっかり降って泥濘に悩まされなくてもよい寒い日を待つことにする。代わりに雪の上を歩けそうな恵那山に向かうことにした。

冒頭の写真は、真ん中あたりまで登ってきたところで霧氷の木々が街路樹のように連なる気持ちの良い登山道。

まずは出発点の駐車場。平日なので自分の車だけ(笑)。実家 5:30発 →(中央道経由 小牧東in、園原out)→ 広河原登山口駐車場 6:45着

園原ICが出口となるが、名古屋・大阪方面からは恵那山トンネルを出たすぐに出口がある。恵那山トンネルは基本的に車線変更禁止なので、追い越し車線を走るとトンネルを抜けたすぐに出口側(走行車線側)へ移動できないリスクがある。トンネルに入るときに走行車線へ移動しておくこと。ICを下りたら左折し477号をしばらく進む。広河原登山口方面の看板に従って進む。駐車場は20-30台くらい駐車可能かと思われる

当日は月川(げっせん)温泉への左折ポイントを過ぎたあたりから完璧な雪道で、スタッドレス、チェーンなど滑り止めがないと進めなかった。帰りは日が当たるところは雪が消えていたが、日影部分は凍結していて慎重に進んだ

林道をしばらく進み、トンネルを抜けるとすぐに広河原登山口に到着。ここから左手に下りる

滑らないように橋を渡り、左手方向に進むと急登が始まる

記録的に雪の少ないシーズンだが、最初から最後までずっと雪の上を歩くことができた。コースには1/10(10分の1)から山頂まで300mごとに標識がある

急登がおわる4/10の標識手前で霧氷が現れる。先日の赤城山に続いて霧氷に出会えた

4/10の標識。急登が終わり、ここからは比較的平坦な道と登りを繰り返す

すると、冒頭の写真の霧氷に迎えられる。なんとも素晴らしい登山道だ

心が洗われるような美しさだ

最後はモノトーンの世界を抜けていく

山頂すぐ手前に抜けた。モノトーンの世界から一気に青空が広がる

百名山としては最も地味な山の一つといわれる恵那山。平日なので登山者は他にいない。自撮りする。山頂には展望台があるのだが、ジュラルミンの梯子を上っても何も見えない

山頂から少し奥に進む。一旦下って登り返すと避難小屋に出る。寒いのでこの中でコンビニサンドイッチを食べていると、一人登山者がやってきて驚いた。向こうも驚いていたが、福島から遠征して、このあたりの百名山を3つ登って帰るとか(伊吹山、荒島岳、恵那山)

磐梯山、吾妻山、安達太良山などの福島の山々も雪が少ないそうだ。月山あたりまで行くとそれなりに雪があるとか

小屋の裏手に登ると南アルプスの北から南まですべてが見渡せた。左から北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山。その右に塩見岳。手前の枝がどうしても入ってしまう。折るわけにもいかないし・・

さらに右には悪沢岳などの荒川三山

その右手に小赤石から赤石岳の稜線。あそこから眺める富士山が素晴らしい。再訪したいな

その右には聖岳。南プスの3000m峰が続く。聖岳と上河内岳の稜線の間に富士山も見えた。これはラッキーだ

南プスから北へ左手方向には昨年夏に歩いた中央アルプスの稜線が北から南まで見える。上空の雲がなかなか動かなかった

下山途中に御嶽山。この右手に乗鞍岳や北アルプスの穂高連峰が見えるはずなのだが、雲に隠れて見えなかった

20代に岐阜県で勤務していたころ職場の人たちと登ったのだが、どこから登ったのかさっぱり記憶にない。雪が薄く積もった林道をかなり歩いた記憶と、殺風景な山頂の記憶があるだけだ。37-8年前くらいの昔のことである上に、最近はアル中ハイマーになりつつあるので仕方ない

今回は山頂奥の避難小屋裏にある眺望ポイントから南プスや中アの素晴らしい眺めを満喫することができ、久しぶりの恵那山を楽しむことができた

最近は痛めた右膝を庇うように歩いているせいか、右足の大腿骨の外側の付け根や左膝まで痛くなってしまい、計画中の熊野古道歩きに不安を募らせる毎日だ。当面はクッションとなる雪がある山でリハビリするつもり。いっそのこと熊野古道も石畳が雪に埋もれてくれた方がありがたいのだが、全国的に記録的なほど雪の少ない年なので、そうはうまく行かないだろうな・・

なお、本山行の詳細については、以下の記録を参照されたし

山行記録: 恵那山。こんなにきつかったっけ? ☜ クリック

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