2019.02.04 21:42
前日に息子の雪山デビューで八ヶ岳連峰の天狗岳に登った。その時にできなかったワカンとスノーシューを体験しに入笠山へ出かけた。泊まった宿の朝食が8時からだったので、スキー場に着いたのは10時前。素晴らしい天気で、八ヶ岳、富士山、甲斐駒などを眺めながらゴンドラで一気に高度を上げた
早速、ツボ足→ワカン(洋式かんじき)→スノーシューを体験させる。まずワカンを試し履き(写真撮り忘れ)。次にスノーシューを体験すべく装着中(冒頭の写真)
林道歩きだったこともあり、少しでも雪の多い端っこを歩く。ヒールリフターも使って急坂の登りやすさの違いも体感。ワカンよりスノーシューが歩きやすそうだった。ワカンとスノーシューの使い分けやメリットデメリットについて持論を語って聞かせる
次はピッケルを使った滑落停止姿勢の練習。本当はこれを練習してから天狗岳に登るべきなのだが止む無し。子供たちがそり遊びをする湿原へ下りる斜面で練習。寝そべるも、なかなか体が滑落しない。やっとのことでズルズルと何とか滑る斜面で教えた
転倒した仰向け状態からくるっと体をうつ伏せ状態にし、ピッケルのピックを胸のあたりで雪面にさして体重をかける。この時にピッケルの石突きを左手でぐっと持ち上げピックがより雪面に食い込むようにする。と同時に、石突き(長い柄の先)が雪面に引っかからないように注意する。そして靴に着けたアイゼンが雪面に引っかかり、そこが支点となって体が回転して放り投げだされないよう、アイゼンをつけた足を曲げて靴底を上に向ける、などなど一通り解説する
練習を終えた頃にスノーシューツアーの団体さんが出現。さすがはスノーシューのメッカ。今年はまだまだ雪が少なくてスノーシューには物足りないが・・・
そうこうしているうちに、天気予報通り曇ってきてしまった。急いで入笠山の頂を目指す。スノーシューを履いた息子はスノーシューの重さもものともせず、ガシガシと大股で突き進む。たとえは不適切だが、殺人犯に凶器を与えたようなもの。すごいスピードでドンドン離される
私はハードシェルの上着も手袋も脱いで、薄着になっているのに、山頂に着いた時には汗だくだく。滴り落ちる汗を見て、なんでそんなに汗かいてるのと不思議そうな息子。お前のスピードについていくのに必死でこうなったと息を切らせながら言うも、息子は全く涼しい顔。驚いたことに、ハードシェルの下には薄手のダウンジャケットまで着ている。重いスノーシューを履いて、あれだけのスピードで登ってきたのに汗ばみもしていない。いつもながら体質の違いに呆れる
上空はあっという間に厚い雲に覆われた。八ヶ岳連峰が正面に見える。
富士山は笠雲をかぶっている。天候の悪化の兆候
南アルプスの甲斐駒ヶ岳(左)の上空も怪しい雲
八ヶ岳の主峰赤岳。右側の尾根に小天狗岩と大天狗岩のトンガリが見える
天候が崩れないうちに一気に下ってゴンドラ駅へ。帰りもゴンドラ利用であっという間に麓に到着。スキー場のレストハウスで昼食をとり、近場の「ゆーとろん水神の湯」へ行き、温泉に浸かる。お風呂から出たら、ここでお別れ。息子は山梨へ、私は高山へ中央道を反対方向へ
さて、今シーズン中にまた雪山に一緒に行くことがあるだろうか。もしあれば、オリジナルの計画だった中の湯温泉泊で「上高地散策+焼岳」あたりに出掛けたいものだ
なお、本山行の詳細については、以下の記録を参照されたし
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