2019.01.05 23:18
明けましておめでとうございます。今年も拙いブログにお付き合いください。
正月休みも終わりかけ、浦安から高山の単身赴任先へ戻る途中に、八ヶ岳周辺で登山をしていこうと思い立ったが、天気予報はイマイチ。そこで20m以上の強風ながらも晴れ予報の金峰山(きんぷさん)と瑞牆山(みずがきやま)に決めた。八ヶ岳より少し東京よりで奥秩父にある百名山だ。過去2回とも金峰山と瑞牆山とのセットで日帰り登山を計画しながら、金峰山だけで終わってしまっている。
今回こそはと気合を入れて、コンパス(山と自然ネットワーク)で金峰山→瑞牆山の登山届をネット提出し、自宅を早朝3時半に出発した。計画通り6時半には登山開始でき、快調なペースで登る。
途中、尾根に出ると冒頭の写真のように瑞牆山が目に飛び込んでくる。大きな岩がキノコみたいにニョキニョキと出ているような変わった山容の百名山だ
富士見平小屋まで登ってきた。ここで「2度あることは3度ある」との予感めいたものがふと浮かび、順番を変えて瑞牆山へ先に行くことに。小屋の前を右に進むと金峰山、小屋の左を奥へ進むと瑞牆山へ行く
小屋の前からは、その名の通りに富士山が見える。写真中央に端正な裾野を広げる富士山。山頂には雲がかかり、空の雲は折しも山の端から出てきた朝日で赤く染まる。朝日でちょっとハレーションを起こしてしまった
水平移動的に進み、その後いったん沢まで下ると登り返しが始まる。登り返し地点にある大岩。ぱっくり割れているので、今にも倒れてきそう。というわけで、多くの登山者が岩を支えるべく木の枝でつっかえ棒を(笑)。こんな大岩が3つ出てくる
登山道を塞ぐ大岩には鎖も設置されている。雪が付いていなければ、登りは鎖がなくても大丈夫だが、下りは鎖がありがたい
かなり上まで登ってくると、特徴的なニョキニョキの大岩が現れてきた。瑞牆山はロッククライミングの練習のメッカの一つ
山頂直下の尾根まで登り上げた。やっと雪が現れた。ここから滑り止めのチェーンアイゼンを装着。タイヤにチェーンを巻くように、靴の底に着ける。靴下を靴の上から履くように簡単に装着できる。岩と雪のミックスのときは歩きやすくて重宝するが、爪が短く小さいので雪がしっかりあるときはちょっと不安。そんな時は本格的なアイゼンを着ける
山頂は誰もいない。本日は私が一番乗りのようだ
山頂標識のアップ。風が強くて冷たいので、手袋をはずしてiPhoneを操作していると、またたく間に手の感覚がなくなりかじかむ
富士山の上部には相変わらず雲がかかっている。相当強い風が吹いているようだ
富士山の左には金峰山へ続く峰々。こちらも雪が少ない
富士山から右へ90度。南アルプスの鳳凰三山や甲斐駒ケ岳の山頂が雲に隠れている
富士山と反対側には八ヶ岳。山頂はやはり雲で覆われ、その上には怪しげな雲も
八ヶ岳から右へ90度。小川山(左)へ続く尾根。こちらはいい青空だ
小川山と金峰山の間には、甲武信ケ岳(百名山の一つ)から国師ケ岳への稜線
金峰山のアップ。中央のとんがりは五丈岩と呼ばれる大岩。ピラミッドみたいに人工的に積みあげられたような自然の構造物。金峰山の上空にも怪しげな雲が・・。今日は金峰山はあきらめよう
登ってきた道を引き返す。途中の沢は完全に凍てついていて流れはない
富士見平小屋まで戻ってきた。小屋でお昼ご飯には早いし、ドリップコーヒーをゆったり飲む気にもなれないので、駐車場までさっさと下りる
寒くてほとんど汗をかかなかったので、いつも寄る近くの「増富の湯」には寄らず、車を走らせて「白骨温泉 泡の湯」に寄って硫黄泉を楽しむことに。残念ながら、日帰り温泉客は13:30までしか本館の露天風呂には入れず、間に合わなかった。外来用の「外湯」の露天は温度が低く、熱めの湯が好きな私にはNG。それにしても、ここの温泉地のほうが山より雪がある(笑)
さて、瑞牆山を登っている間に、なぜ若い人のように2座を日帰りでやることにこだわるのか考え始めてしまった。「若いもんには・・」という年寄りの気負いもあるのかな。長年勤めた会社を還暦で引退するまでは、仕事においてもそんな気概で働いてきたように思う。でももうその仕事も引退したのだし、山も還暦過ぎに相応しい登り方、楽しみ方をすればよいではないか?
最近、山を始めた長男(20代後半)と登っていてつくづく実感する。登る際のスピード、持久力、安定感、どれをとっても私には到底ついていけないものだ。昨年お盆に金峰山を一緒に登って以来、ずっと感じてきたことだ。もう若い人のタイムやコース取りと比較すること自体に無理がある。ガンガン行く山ではなく、年相応の違う楽しみ方を求めるべきではないか・・。ということで、あっさり自分を納得させて、瑞牆山で良しとし、白骨温泉でゆったりすることにする
そんなわけで、今年は新たな山のスタイルを目指すスタートの一年にしたいと思う。ちょっと違った山の楽しみ方を確立するまで、時間はかかるかもしれないけど、少しずつ変身していきますよ。乞うご期待!
なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし
金峰山とのセット諦め、瑞牆山オンリー ☜ ヤマレコの記録