金峰山。山デビューにお付き合い(2018/08/15)

山の記録

2018.08.16 08:11

7月に山梨に転勤になった長男が、山歩きをしてみようかなと言い出した。2週間くらい前に、幕張にあるモンベルのアウトレットに出かけ、靴、ザック、レインウェアなど一気買い。ウェアも物色しだしたので、ユニクロで代用できるものを買うようアドバイス(笑)。

お盆休みで息子は山梨から、私は高山からTDR近くの自宅に戻る。遅めのお盆帰省で尾張の実家に行く途中、二人で山に寄り道していくことにした。

私は暑さに滅法弱いので、夏に下から登りあげる山に付き合わされてはかなわない、という訳で先手を打って車やロープウェイで一気に標高を稼いで登山口に入れる山を並べる。大弛峠(おおだるみとうげ)からの金峰山、麦草峠からの北八ケ岳、千畳敷からの木曽駒ケ岳など。

息子は自分の住まいから下道1時間半ほどの金峰山を選択。冒頭の写真は金峰山山頂とその左横に五丈石。左奥は南アルプス。ちなみに、金峰山は百名山の一つで山梨と長野の県境にある。埼玉の奥秩父にも近い。信濃側では「きんぽうさん」と呼ばれ、山梨側では「きんぷさん」と呼ばれる。

葛西ICを早朝3時前に出発して5時半に2360mの大弛峠の駐車場に到着。いやぁ、涼しくて気持ちいい。針葉樹の樹林帯の尾根道を進む。早朝の快適なトレッキング

天気はあまり期待していなかったが、思わぬ眺望に感激。富士山がくっきり

富士山アップ。山頂に着くまで雲に隠れないように

富士山から右方向には南アルプスの山並み。右から甲斐駒、仙丈ケ岳、白峰三山、塩見の頭、荒川三山などが見える

白峰三山(右から標高第2位の北岳、第3位の間ノ岳、農鳥岳)と塩見岳の頭

富士山とは反対側。右奥に榛名山系、左奥に浅間山系。榛名山の奥には谷川連峰や日光連山、赤城山が見えた。これは想定外の眺望

息子が先をどんどん行く。汗もかかずタオルも全く使わない。オヤジは汗をダラダラ流し、タオルがぐっしょり濡れるほど汗を拭き拭きついていく。同じ遺伝子かと思うくらい汗に関しては体質が違う

冒頭の写真。朝日岳山頂まで来ると、その先に金峰山山頂と五丈石が見える。左奥は南アルプス。朝日岳からいったん標高を下げ、山頂の右手前の稜線に登り返す

稜線まで登り返した。斜面のハイマツ帯がきれいな稜線。どちら側から登ってきても金峰山山頂に続く稜線は美しい。大好きな稜線だ。ここからは岩ゴロの稜線を山頂まで進む

この岩をくぐると金峰山の山頂標識に出る

八ヶ岳をバックに初登山で大満足の息子(27.5歳)。山に登ろうかなと思うなんて仕事で悩むところがあるのかな、それとも山梨に住んで山ばかり眺めているうちに登ってみたくなったのかな

オヤジは3度目の金峰山。大弛峠からのアプローチは初めて。過去2度は積雪期に反対側の瑞牆(みずがき)山荘から長い稜線歩きを経て山頂に立った。いつもながら手に持つタオルが手放せない

山頂のすぐ下に五丈石がある。誰が何の目的で積み上げたのか・・・って冗談ですよ。自然の為せる造形物。南アルプス鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクと同じく、何とも不思議な岩の作品

女性クライマーが最後の難関に果敢に挑んでいる。このすぐ後、ギャラリーから拍手喝采

我々は朝ごはん抜きでここまで来たので、五丈石の岩陰でコンビニおにぎりを食し、食後のおやつとドリップコーヒーを味わう

斜め下には瑞牆山(みずがきやま)が見える。こちらも百名山。本格的な岩場登りの練習場としても有名な岩峰の山。もちろん一般登山道もある

残念ながら、反対側の富士山と南アルプスは雲に隠れてしまった。瑞牆山の奥の北アも雲で遠望できない

さて、気持ちの良い稜線歩きで帰途につく

右奥の八ヶ岳も雲に呑み込まれそう

金峰山の北側斜面に金峰山小屋がひっそりと佇む。いつか泊まって、名物のステーキとワインを楽しみたい

展望岩場まで下りてきた。飛んでいたアサギマダラがポケットにとまる。スマホ以外、何にも入ってないよ。羽を広げると薄いブルーの模様がきれいな蝶だ

さて、息子は初登山を楽しんだだろうか。性格的にのめり込むタイプではないし、苦行のような山をやるタイプでもない

どれくらい山に出かけるか分からないが、地の利を生かせば奥秩父や八ヶ岳、南アルプス北部は日帰り射程圏だ

北アに来ることがあれば、また一緒に登るかな。親としては山ガールと出かけてもらいたいところだが、余計なお世話か・・・

なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし

山行記録: 金峰山(大弛峠から)。山デビューにお付き合い ☜ ヤマレコの記録

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