2026冬鳥@浦安 ~総集編~

ウォーキング百景

今シーズンもトーキョー・ディズニーリゾートの外側を東京湾沿いに歩くウォーキングコースで冬鳥たちの観察を続けた。浦安市の調査報告などによれば、越冬のために浦安界隈にやってくる渡り鳥は20種類以上はいるらしいのだが、ここ数年観察してきた限りでは、浦安の舞浜周辺で見かける冬鳥は15種類程度

毎日のように見かける冬鳥から、滅多にお目にかかれない冬鳥までさまざまなのだが、今シーズンも何とか使用できそうな写真を選んで、2025秋から2026春にかけて浦安の舞浜エリアで見かけた冬鳥を、以下に総集編としてまとめた

今シーズンも撮影機材への投資に踏み切れず、300mmのズームレンズと2倍のテレコンバーター(エクステンダー)の組み合わせで撮影した。純正品ではなく互換品の安物同士の組み合わせなので、オートフォーカスはとりあえず動くもののピントがしっかり合わない。老眼でマニュアルピント合わせに苦労しながら撮り続けたので、写真のクオリティはご容赦願いたい

コガモ:カモ目カモ科マガモ属

コガモのオス。頭部のカラフルな模様が特徴。旧江戸川が東京湾に注ぐあたり、舞浜大橋の近くでヨシが群生しているところで見かけることが多い。4年連続で見ることができた

コガモのメス。カモ類は総じてオスがカラフルでメスは地味系が多い

スズガモ:カモ目カモ科ハジロ属

飛行時にヒュッ、ヒュッという羽音をさせ、この羽音が鈴を振るように聞こえるので「鈴鴨」という。割と近いところを飛んで行ったときにこの音を初めて聞くことができたのだが、後日カルガモが近くを飛んで行った時にも同じような音が聞こえてちょっと拍子抜けした

浦安市の調査報告では、一番飛来数の多い鳥とされる。5-6年前にこの観察を始めた頃は、舞浜で数百羽の大群で浮かんでいるところをよく見かけたが、近年は大幅に数が減ってきている。舞浜への飛来数が減っているだけなら良いのだが、個体数が減ってきているのではと心配になる

スズガモ、ホシハジロ、カンムリカイツブリは群れが混ざって浮かんでいることが多い。上の写真のスズガモのごとく、3種類とも同じように首を回して背中の上に乗せるようにして休んでいることが多い

ホシハジロ:カモ目カモ科ハジロ属

オスは背中がグレー系の白色で、首から上はビロードのような質感の赤茶色。目は赤い。背に星屑の模様があり、翼に白帯がでるので「星羽白」というらしいが、残念ながらまだ模様を見たことはない

いつも静かに浮いている印象。メスは他のカモと同じように全体が茶色系(写真左上)。最近はスズガモより数多く見かけるのだが、スズガモの数が大きく減っているので増えたように思えるだけかな・・

マガモ:カモ目カモ科マガモ属

マガモのオス。ビロードのような質感の鮮やかな緑色の頭部がひときわ目立つ

マガモのつがい。左がメス。オスの頭部は光のあたり方で群青色にも見える。マガモは古来「青首」と呼ばれてきた。藍色にしろ深緑色にしろとてもきれいだ

ヒドリガモ:カモ目カモ科マガモ属

ヒドリガモのオス。全体的にグレー系なのだが、首から頭が赤茶色で額から嘴にかけて白い帯がある。そーっと近づこうとすると、ピィー、ピィーと警戒の鳴き声を発して一斉に岸から離れていく

オスはグレー系の胴なのに対し、他のカモと同じくメスは茶色系の羽根をしている

ウミアイサ:カモ目カモ科ウミアイサ属

5シーズン連続で見かけているが、毎シーズン同じ場所(旧江戸川が東京湾に注ぎ込む河口あたり)にやってくる。オスは黒白茶の三色が特徴的。冠羽とよばれる飾り羽が後頭部にある

メスは茶色系。オスと同様に冠羽があり、嘴は先端に向けて少し反っている。じっと浮かんでいるスズガモやホシハジロとは対照的にオスもメスも動きが多く、羽をバタバタさせたり頻繁に潜ったりする

オオバン:ツル目クイナ科オオバン属

オスもメスも全身真っ黒で区別がつかない。仮面ライダーのショッカーみたいに顔の真ん中と嘴が白いのが特徴。目はオスもメスも赤い

ヒドリガモ同様、川岸に群れで上がって、草なのか昆虫なのか分からないが何かを啄んでいる姿を見かけることがある

カンムリカイツブリ:カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属

名前の通り頭に冠羽があるのだが、イラストや写真で見かけるような目立つ冠羽ではなく、この界隈のカンムリカイツブリは地味系の冠羽だ。冬の間はグレー系で春になると褐色に変わるのだが、最近は早くから褐色の鳥を見かける。温暖化の影響だろうか

スズガモやホシハジロと一緒に群れになって浮いていることが多い。長い首を器用に後ろに捻って背中の上に乗せて浮いているところもスズガモやホシハジロに似ている

ハジロカイツブリ:カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属

他の冬鳥に比べるとハジロカイツブリはずっと小さくひ弱に見える。赤い目が可愛い。この体で遠くから渡ってくるのが驚きだ。カンムリカイツブリと同じく、冬毛は灰色系で春になると褐色になるのだが、褐色に変わるのが早くなってきているように思う

小さな鳥なのだが、群れになって身を守るということもなく数羽でいることが多い

セグロカモメ:チドリ目カモメ科カモメ属

黄色いくちばしの先の下側に赤い斑点を持つのが特徴。浦安エリアには年中滞在する留鳥のウミネコがいるのだが、大きさもパッと見も似ている。違いは、ウミネコの嘴は先端の上下に赤と黒色の斑点を持つこと。セグロカモメは下のくちばしのみ赤斑がある。またウミネコが黄色系の足なのに対してセグロカモメはピンク系の足

ウミネコのように群れて飛んでいる姿を見ることはほとんどない。背中の羽の色は光のあたり方でグレーの濃さが変わってみえる

ユリカモメ:チドリ目カモメ科カモメ属

横顔を見ると、ヒラメやカレーのように両方の目が並んでいるように見えるが、目の後ろにあるのは黒い模様。GW頃までには顔面が真っ黒に変身し、北へと帰っていく。日本では冬鳥だが、緯度の高いイギリスでは夏鳥であり、顔が真っ黒な姿なので、英名では“black-headed gull”という

上の写真は3年前に撮影したユリカモメの群れ。毎シーズン頻繁に群れでここにやってきていたのだが、今シーズンは1-2羽でやってきたのを数回見ただけ。群れで追っかけっこをしたり、騒がしいほどに鳴き声を上げて飛び回る姿を目にしてきたのにどうしたのだろう?

この堤防の上から毎日のようにパンをちぎって投げていた年配の女性(私と同年代くらい)が、一年ほど前に肝臓か何かの手術をされ、その後はここに来る頻度が減って、今シーズンは一度も姿を見かけることはなかった

ユリカモメが女性の投げたパンを食べるところはほとんど見たことはないのだが、遊び相手?がいなくなったのでここには来なくなったのだろうか?女性の回復とユリカモメの飛来を願うばかりだ

ミヤコドリ:チドリ目ミヤコドリ科ミヤコドリ属

英名は“Oyster Catcher”。その名の通り、引き潮の時に現れる牡蠣殻の浅瀬にやってくる。私のウォーキングのタイミング(午後2-4時頃)と干潮の時間が重なったときに見かけることがあるのだが、見かけることができてもシーズンに1-2回だ

3シーズン連続で今シーズンも見ることができた。牡蠣殻の浅瀬が現れたからといって、必ずしも遭遇できるわけではないのでラッキーだった

ところでユリカモメも「都鳥」という別名を持つのだが、この鳥がミヤコドリという名前を持つに至った経緯は2024年冬鳥@浦安 ~総集編~に考察らしきものを記しておいたので興味のある方はご覧ください

ハシビロガモ:カモ目カモ科ハシビロガモ属

ヒドリガモの数組のつがいの群れの近くにいたのを偶然見かけた。旧江戸川の河口手前の川岸だった。東京湾沿いのウォーキングを終えて戻ってきたときにヒドリガモを見かけて、アップの写真を撮ろうと近寄って行ったら、異なるカモがいることに気づき慌ててシャッターを切った

浦安市の調査報告でこの鳥も飛来していることは知っていたが、見かけたのは今回が初めてだ。オスの一羽だけだった。キンクロハジロやオナガガモと同じく、二度とお目にかかる事はないかもしれない。本当にラッキーだった

ダイシャクシギ:チドリ目シギ科ダイシャクシギ属

写真の一番奥にいるのがダイシャクシギ。シベリアやカムチャツカなどで夏を過ごして繁殖し、冬期にはフィリピンや台湾など南へ渡って越冬する。日本には春と秋に渡りの途中で渡来する「旅鳥」だ。手前の白と黒のツートンカラーで嘴が黄色い鳥はミヤコドリの群れ

ここ浦安近辺でも一回り小さいチュウシャクシギがGW前後に群れでいるのを見かける。期間にして2-3週間くらいだろうか。繁殖のためシベリア方面へ向かって北上する際に休憩がてら立ち寄るのだろう

でもダイシャクシギを見かけたのは今回が初めてだ。調べてみると、すぐ目の前の葛西臨海公園の干潟や海岸沿いにも多く飛来しているらしい。上の写真で牡蠣殻の堆積層が露出しているのは、旧江戸川が東京湾に注ぐあたり。舞浜大橋のすぐ下流で、対岸は葛西臨海公園だ

どうやら葛西臨海公園あたりで越冬するダイシャクシギもいるようだ。おそらくそのようなダイシャクシギがこちらにやってきたのだろう。ということで、本ブログにも「冬鳥」として追加することにした

ダイシャクシギの長いくちばしの先にカニが見える。このまま呑み込むのではなく、手足をちぎり落して胴体を丸呑みするらしい

浦安近辺でダイシャクシギを見かけることはもう二度とないかもしれない。こちらも準絶滅危惧種に指定されている。本当にラッキーだった

キンクロハジロ:カモ目カモ科ハジロ属

ポニーテールというか、髪を後ろで束ねた坂本龍馬のようなというか、後頭部に飾り羽の冠羽がある。2021-2022年の冬シーズンにスズガモの群れに紛れこんでいるのを見かけた。その翌シーズンにも見かけたものの、それ以降はオスには一度もお目にかかっていない

オナガガモ:カモ目カモ科マガモ属

2020-2021の冬シーズンに一度だけ見かけて以来、まったく出会っていない。グレーを基調に白や黒がアクセントになったスマートな美しい姿をまた拝見したいものだ

オオセグロカモメ:チドリ目カモメ科カモメ属

こちらも2020-2021の冬シーズンに見かけて以来、一度も遭遇していない。準絶滅危惧種になっている鳥なので仕方ない

上の写真は本年2月に初めて流氷を見に北海道へ出かけた際に羅臼港で見かけたオオセグロカモメ。温暖化によりこの辺りで越冬するのが多くなり、浦安辺りまで南下してこなくなったのかなぁ・・

 

冬鳥たちのおかげで今シーズンも冬のウォーキングを楽しませてもらった。ウォーキングもそろそろ早朝モードに切り替えようと思っている。このタイミングで総集編としてアップし、もし他の冬鳥を見かけることがあれば、追加して更新していきたい

来シーズンこそは10年以上使ってきた機材の補強投資に踏み切れたらいいなぁ・・

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