久しぶりに富士山、丹沢山系、奥秩父山系くっきり

ウォーキング百景

梅雨の頃から雨が降らず暑い夏が続いた。東京でも猛暑日が連続10日続いたが、昨日の8月1日はやっと関東南部にも雷雨が訪れ、猛暑日が途絶えた。雨が空気中のチリやホコリを叩き落してくれたおかげで、今朝のウォーキングでは、夏としてはめずらしく富士山がくっきりと姿を見せた。

トーキョー・ディズニーリゾートの外側を東京湾沿いに歩くいつものウォーキングコースからトーキョー・ゲートブリッジと富士山。早朝5時頃撮影。冬の間はこのようにクリアに見えることが多いのだが、夏では珍しい。冬に比べて夏は湿度が高く、水蒸気が靄(もや)のようになり遠くがぼんやりする。特に暑い日が続き、地表の熱で空気の揺らぎが大きくなるからか、晴れていても見えないことが多い。

ちなみに、トーキョー・ゲートブリッジの荷重を支える構造には、仏閣の屋根を支える枓栱(ときょう)という伝統的な技術が応用されている。寺院の四隅に張り出した瓦屋根を支えるために、軒下に幾層もの複雑な形をした木組みの構造がある。柱の上に逆三角形に広がる木組みが重い屋根の重量を分散して支えている。(伝統工法の真骨頂「枓栱」㈱カナメのHP)

上の写真を見ると海中から突き出ている橋げたの上に、トラス(三角形の構造を組み合わせて荷重を分散させる鉄骨構造)と呼ばれる骨組みが橋の上下にある。下側のトラスは2つの橋桁で支えられており、橋の中央部分に近い橋桁が大きな荷重を下から支えている。

一方、上側のトラスも下と同じ形状で、上下左右を反転させた構造になっており、このトラス構造が上から橋の重量を吊って支えている。支点は下側のトラスと同じ橋桁になる。この構造により、橋の中央下に大きな空間ができ、日本各地から東京湾へ入ってくる大型のフェリーが橋の下を通行できるようになっている。ちょっと脱線してしまったが・・

4時過ぎに家を出て旧江戸川(写真右側)の堤防まで歩いてきた。正面に満月が見える。アメリカの先住民がスタージョン・ムーンと呼んだ満月で、スタージョンとはチョウザメのこと。チョウザメ漁が最盛期を迎える時期であることからこの名前で呼ばれたとか。

満月の下は舞浜大橋、写真左端には東京ディズニーランドホテルの電飾が見える。

iPhoneで目一杯ズームして撮影。う~ん、餅つきの兎には見えないな・・

冒頭の写真。折り返し点から戻ってきて富士山を撮影。すっかり明るくなった。富士山の前には丹沢山系の山並みがくっきり。

富士山の右手方向には都心のビル群。トーキョータワーの右には日本一高い麻布台ヒルズが、タワーの左手方向3つ目の円筒形ビルは六本木ヒルズ。ビル群の奥には奥秩父山系の山々がくっきり見えている。ついでに、写真手前の右端はディズニーリゾートのトイストーリーホテル。

こちらは昨年の冬頃に捨てられた可哀そうな猫。時々しか姿を見ないのだが、頑張って生き抜いている。姿かたちが似たのが2匹いたのだが、最近見かけるのは1匹のような気がする。寒い冬を乗り越えたけど、この猛暑を生きのびられるだろうか?餌はどうしているのだろう?

胴の模様は自前の縞模様なのか、それとも痩せ細ったあばら骨なのか?とりあえす飲み水については、ウォーキングのついでにペットボトル1本分を器に足しているのだが、食べ物は難しい。

冬の間、ユリカモメにパンをちぎって投げるおばあさんが、相変わらず時々パンを投げているようだが、カラスやスズメが食べるところしか見たことがない。おばあさんがキャットフードを何度か器に入れたのだが、アリなどが器に集まってきてしまう。釣り人が戦果のアジなどをおすそ分けして投げ与えてくれるといいのだが・・。

防波堤を何とか乗り越えてくれれば、向こう側にはホテルがずらりと並んでいて、残飯などにありつけそうにも思うのだが、なかなかここから去ろうとしないのが気がかりだ。

後記:8月8日早朝に二匹いるところを見かけた。一匹は護岸壁沿いに逃げ隠れ、もう一匹は波打ち際へと逃げ隠れた。逃げ隠れの仕方は二匹とも昨年秋から全く変わってない。

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