冬鳥のユリカモメ。トーキョー・ディズニーリゾートの外側の東京湾、舞浜にも時どき姿を現す。月一くらいの頻度だろうか。今朝も姿を見せてくれた。今シーズン最後になるかもしれない
4月になると顔が黒くなって夏仕様に変わる。左奥が冬の間の姿。目元の可愛らしい愛嬌のある顔だ。ヒラメのように顔の半分に目が二つあるようにも見えてしまうが・・。それが右側の二羽のように、嘴まで含めて真っ黒な顔になり、目元がとぼけた表情になる
在原業平が東下りしたときに、隅田川で「都鳥」という名で呼ばれるユリカモメを見て、
『名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと』
と、歌を詠んだとされる(過去ブログ、「2022冬鳥@浦安 ~総集編~」のユリカモメの項を参照ください)
きっと、この時見たユリカモメは白い顔した冬化粧のユリカモメだったろうな。ガングロ状態だったら、この歌は詠まれていなかったかも・・
半分くらいが変身済み。GWの頃にはほぼすべてがガングロ状態になり、北へと飛び立って行く。なので、北の国々では、ユリカモメは真っ黒な顔の鳥ということになる。ちなみに、イギリスではユリカモメの滞在する時期が日本と逆なので、英語では “black‐headed gull” という名前で呼ばれている
この顔で向かって来られると、ちょっと引いてしまうな(笑)
山で見かけるライチョウは、冬は全身真っ白になり、雪の中にいると見つけることができない。夏になると地面や岩などと同じ茶色系のまだら模様に毛が生え変わり、敵から見つかりにくくして身を守る
カエルなども背景の色に変色して、見つかって捕まるのを防いでいる。でも、ユリカモメが何で顔を黒くするのかは良く分からない。どう見ても保護色的な役目にはならず、かえって目立ってしまっている。ひょっとすると、威嚇するためのガングロか・・・
この日も元気に(少々騒がしく)飛び回っていた。また来シーズン姿を見せてくれることを願う