飛び回る「ゆりかもめ」(2020.12.27)

ウォーキング百景

今回もウォーキングの一コマ。いつものごとく、トーキョーディズニーリゾート(TDR)の周辺を海沿いに歩いていたら、飛び回る鳥の群れに遭遇。カモメより少し小柄

よく見ると「ゆりかもめ」だ。台場や東京ビッグサイトなどを走る新都市交通システムの名前に使われているので、お馴染みの名前だが、実物は以下の写真のとおり

人慣れしているのか、マイペースな性格なのか分からないが、相当近くまで寄っても飛び立って逃げる気配もない。カモメは人の多い港などで頻繁に見られるし、観光船や漁船などにも近寄ってきて、人の手から餌を受け取ったりする

カラスのように人間社会に入り込んで残飯を漁ったりして図太く生きているわけではないが、野生でこれだけ人懐っこい生き物も珍しいのではと思う。日本のあちらこちらで見られるが、ゆりかもめはれっきとした渡り鳥だ。夏はカムチャッカ半島などの北で過ごし、越冬シーズンになると南下してやってくる冬鳥

東京湾周辺でもよく見かけ、その親しみやすさから都民の鳥にも指定されていて、新橋と豊洲を結ぶ新交通システムの名称にも選ばれたと聞く

『名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと』

伊勢物語の「東下り」の段で、東国つまり関東に下ってきた在原業平が、隅田川にやってきたときに鳥の群れに出会う。「都鳥という名前なら、都のことを知っているだろう。私の慕う人は今どうしているか教えてほしい」と詠んだ歌。この歌の前に記述されている鳥の特徴などから、この都鳥はゆりかもめではないかといわれている

京都の鴨川でもよく見かける鳥だが、鴨川に飛来するようになったのは、ここ数十年くらい前からとのことで、業平の頃にはいなかったようだ

間近に見ると、鳴き声に風情があるわけでもなく、以下の動画のように、ちょっとけたたましさすら感じてしまう(笑)

実はこの動画、ちょっと前にコアジサシと間違えてアップしたもの。コアジサシは夏鳥で、晩秋になると越冬のためにオーストラリアやニュージーランドに飛び立っていく。最近、また見かけたので、まだ飛び立たないのかと不審に思い、よく見たらユリカモメだった。

前回、誤認して動画をアップした際は、前夜にNHKの「ダーウィンが来た」でコアジサシを紹介していて、ついついコアジサシと勘違いしてしまった。ここにお詫び方々訂正し、再度ユリカモメとしてこの動画をアップした次第

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