富士山の雪(2020.12.26)

ウォーキング百景

本日はクリスマスの翌日。日の出の頃にウォーキングに出かけた。コースはいつものごとく舞浜の海岸沿い、トーキョー・ディズニー・リゾート(TDR)の外側だ

ちょうど上り始めた朝陽に新木場や東雲(しののめ)あたりのビル群が照らされて輝き始めた。太陽と私の立ち位置は写真の手前側にあり、向こう側のビル群のうち、角度的にちょうど朝陽の反射光が私に届くビルの窓が赤く輝いて見える

特に、建築用語で「カーテンウォール」と呼ばれるガラスで壁全体が覆われているビルの反射がひときわ目立つ

旧江戸川が東京湾に注ぐあたりで、反射光がその水面に映りきれいだ。当然のことながら、水面の反射光は私の方向に伸びている。光のマジック。早朝ウォーキングの楽しみの一つだ

朝陽は私の背中側。幕張のビル群の右側にある。ロッテのマリンスタジアムの少し右側だ

光り輝くビルの方に目を戻し、そこから左方向に目を移すと、東京ゲートブリッジとその奥に富士山が見える。手前の稜線は、丹沢山系の表尾根だ。蛭ケ岳、丹沢山(百名山)、塔ノ岳などの稜線だ。左端は大山だと思う

空気の澄んだこの季節には富士山が良く見える日が多いのだが、新聞やネット、TVなどのニュースで報じられている通り、富士山の雪は例年に比べて本当に少ない。先ごろの上越や東北などの大雪の際にも、富士山はほとんど冠雪しなかった

月見草がよく似合うと太宰が書いた富士は夏の富士だが、やはり冬の富士には雪が似合う。五合目あたりから上が真っ白になった富士山が定番なのだ。明後日の月曜は雨が降る予報なので期待したい。万一ダメでも大晦日から元旦にかけては寒波が再来するようなのでいつもの姿になってくれるだろう

山頂の雪と言えば、アフリカの最高峰、キリマンジャロ(5895m)の雪が風前の灯火の状態だ。タンザニアとケニアの国境に聳える山で、キリンやシマウマ、ゾウなどの野生動物が生息するサバンナの遠くに、頭に雪をかぶったキリマンジャロが浮かぶ姿を想像するだけで憧れてしまう

ヘミングウェイが「キリマンジャロの雪」という小説を書いたころは、当たり前のような光景だったのが、山頂付近の氷河はどんどん消失し、あと10年もすれば完全になくなるとも言われている

地球温暖化を思い浮かべるが、そういう単純な話でもないとのこと。インド洋からの湿った雲がキリマンジャロにぶつかり雪を降らすのだが、海面温度など海の状態が以前と変わってきており、それが降雪の減少に影響しているとか、キリマンジャロ自体の地熱の変化なども影響しているとも言われていて、複合的な要因が影響しているようだ。富士山が同じ道を辿らなことを願うばかりだ

今日は土曜日。開園間近のディズニーシーへ向かう車が続々とやってくる。不要不急の外出自粛要請下とは言え、入場制限で事前予約しゲットできたチケットがあれば、出かけてしまうな。こんな天気の良い週末で、ランドでは「美女と野獣」がオープンしたばかりだし・・

手持ちキャッシュに余裕のあったディズニーも、長引いた閉園や継続中の人数制限で経営が悪化し、キャストなどの配置換えや雇用整理を断行してきた。入場制限は、1日3-4万人の採算ライン辺りまで緩和されてきているようで、感染防止と経済の両立の狭間で苦しい舵取りが続いている

テーマパークだけではない。飲食、観光、演芸・芸術など人を相手にするビジネスでは、至るところで同じ問題に直面している。さらに脆弱な防疫体制の水際は、変異型にいとも簡単に突破され、しばらくは感染者数が顕著な減少へと反転することは期待できなさそうだ

雪山シーズンなのだが、11月中旬から山へ出かけることも自粛している。年末年始は帰省もやめた。老婆一人で正月を迎えさせるのは心苦しい限りなのだが、こればかりは仕方ない

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