お米をめぐる取り留めのない話

1月22日のNHKの「ガッテン」を見ていたら、お米をおいしく食べる方法をやっていた。

最近非常に多く出ているパックご飯は、温めてから「ほぐす」という一手間をかけることで美味しさが増すとか、道重上人(みちしげしょうにん)のご飯に関する教えで、お櫃(おひつ)で冷ましたご飯に沢庵でおいしくご飯が食べられるという話など、サイエンティフィックなデータを示しながら、色々ノウハウを伝えていた。お櫃で冷ますと「口ほどけ」感が増す上に、噛む回数が1.5倍になりお米本来の甘さをより感じるとのこと

「冷めたご飯」ではなく「冷ましたご飯」に秘訣があるとかで、プロのお握り屋さんもご飯をプラスチックトレイに敷き、扇風機などで冷ましてからおにぎりをふんわりと握っていた。家庭では大きめのお皿でもよいそうだ

その中で台湾の留学生が、日本人はなぜ冷たい弁当を食べているのかという朝日新聞への投書が紹介され、台湾の学校の教室の様子が映像で流れた。教室には蒸気で温める装置(ビジネスホテルにある小型の冷蔵庫くらいの大きさ)があり、家から持ってきたアルマイトかジュラルミンか分からないが金属製のお弁当箱をみんな入れていた。東洋医学的な発想らしいが、温めた食事をとるのが習慣らしい

これを見ていて、中学校の時に同じようにスチームで温める大きな装置の中にお弁当を入れていたことを思い出した。画期的なレトルトカレーとして大塚のボンカレーが世に出てきた頃で、お弁当箱の上にボンカレーを乗せたまま温める生徒も多かった

ところが場所によって温度分布が異なるのか、温度設定がずさんだったのか、ボンカレーが時々破裂した。こうなると大変で、周辺のお弁当箱にカレーが飛び散りたまったものではない。周りからはその生徒に対して非難轟々(ひなんごうごう)だった。今となっては笑い話なのだが・・・

さて番組の落ちは、温める文化の台湾の生徒にお櫃で冷ましたご飯を食べてもらうと、皆おいしいと言って完食したというものであった

お酢を加えるものの、お寿司でも同じように桶に薄く敷き詰めたご飯をしゃもじで切りながら団扇でパタパタと扇ぐのは同じ原理かなと思った。だけどすし桶やお櫃なんて実家の台所の棚の奥にしまったままで何十年と使ったところを見たことがない。まして我が家の台所にあったかどうか・・・

お櫃や桶だけでなく、「わっぱ」の弁当箱なども駅弁でたまに見かけるくらいだ。お米文化が廃れていくのは我が家だけではなく、日本の台所風景なのだろうな・・・、と思った次第だ

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