JRの社内アナウンス(2019/6/8)

岐阜の飛騨地方に単身赴任している。出張や帰省でJRをよく利用するのだが、今年になってからだろうか、ちょっとした変化があった。社内アナウンスだ

お気づきになった方も多いかと思うが、車掌さんが英語のアナウンスを始めたのである。新幹線やローカル線の特急列車などで、これまでのテープの女性のアナウンスに加えて、車掌さんが短いながらも英語でのアナウンスをしている。名古屋回りで東京と往来する場合は、全線JR東海の管轄なのだが、富山回りで往来する場合は、JR東海、JR西日本、JR東日本と3つの管轄を通ることになり、管轄区域が変わるたびに運転手と車掌が入れ替わる。どのJRも英語のアナウンスに取り組んでいるようで、このJR三社においては足並みをそろえているようだ

英語のアナウンス自体は、日本語の過剰ともいえるアナウンスと異なり、いたってシンプルなものだ。例えば、

This is the Nozomi Super Express XXX bound for Tokyo.

We will be stopping at △△△ soon. The doors on the right side will open.

のようなテープとほぼ同じ内容だ

ただ、全くアナウンスがない列車もあるので、強制ではなく自主性に任せてアナウンスするように取り組み始めたのだろう。随分と流暢なアナウンスに感心させられる場合もあれば、たどたどしい棒読みだったり途中で噛んでしまったり、あるいは流暢にしゃべろうとして早口になり過ぎ、一つ一つの発音が不明瞭になってしまい良く聞き取れないアナウンスなど千差万別だが、ほのぼのとした気持ちになる

30年くらい前だが、仕事で米国出張に出かけることが多かった。若さゆえの反発か中年オヤジがたくさん乗っているJALやANAを避けて、ユナイテッドや乗客ほったらかしのようなサービスレベルのノースウェスト(機内サービスに邪魔されずぐっすり眠れてよかった)などを利用することが多かった。時々、日本のキャリアを利用することもあったが、そのころのCA(キャビンアテンダント)の英語は今のJRの車掌さんのアナウンスと同じようなものだった

今では日本人CAの英語レベルは格段に上がり感心させられるばかりだが、近い将来、JR各社のアナウンスもそうなっていくのだろう。年々訪日客は増加しており、JRの取り組みはやや後手に回った感も否めないが、折しも、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック、大阪万博と続くので、積極的に英語のアナウンスに取り組む車掌さんたちにエールを送りたい

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