友来たる

日常の出来事

40年ぶりくらいになるだろうか。先日、小学校から中学、高校と同じ学校に通った幼なじみから突然1本の電話を受けた。

「高山にいるんだって?ツーリングで時々行くから飯でも食おうや」

3日後、また電話があった。

「明日いくから抜け出せるか?」

あわててOutlookのスケジュールを確認する。お昼前後は空いている。大丈夫だと答えると、時間と場所を連絡してくれと告げて彼は電話を切った。バイクショップのオヤジなので、きっと水曜定休なのだろう。まだ高山のお店を開拓できておらず、とりあえずライダーに人気の定食屋の駐車場で12時に落ち合うべくメールした。

当日、会社を抜け出して定食屋に行くと、なんとお店が定休日。駐車場で彼が一人待っていた。40年ぶりの再会の挨拶もなく、おおらかに「休みだぞぉ」。「XXX(私のあだ名)、この近くに他にないか?」

ちっとも変わらない。40年ちかい歳月を飛び越えたような会話に思わず笑ってしまう。変わったのは、多少スリムになったことくらいか。結局すぐ近くの人気の麺屋に入り、ラーメンを食す。親のこと、女房子供のこと、共通の友人のこと、そして自分の健康のこと、仕事のこと・・、あっという間に大盛りの麺がなくなった(私は普通盛りだったけど)。

学生時代は巨漢を生かして柔道部で活躍していた。身長は私と同じで180センチを超え、体重は100キロを超えていた。さすがに還暦前に心臓に負担が来て、バイパス手術をしたとのこと。なるほど、減量したわけだ(この日は大盛りの麺を平らげたけど)。

あっという間に時間が過ぎて、彼は1000㏄のバイクにまたがり、手を振りながら去って行った。何だか少しずつこれまでとは違う歯車が回りだしているような不思議な感覚を覚えた日だった

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