2023.02.01 22:15
2023/02/10更新版
2023年2月1日付でアップした本備忘録について、複数のログの場合に標高グラフがうまく作成されないことが判明した。具体的には、複数日にわたる縦走の場合や、日帰りでも途中でバッテリー切れや操作ミスなどによりログが複数に分割されている場合には、標高グラフがログごとに分割して作成されてしまう現象が確認された
これに対応するため、別のフリーソフトの『轍 Wadachi』を用いて、GPSログを統合した上でKML形式に変換して作業を行う手順を作成した(単一のログにも複数のログにも対応)
以下の備忘録にまとめたので、そちらを参照いただきたい
『複数のGPSログを統合して歩行ルートと標高グラフを作成しblogに貼り付ける方法(備忘録)』☜ クリック
<以下は、オリジナルの備忘録>
「山と高原地図」、「ヤマップ」、「ヤマレコ」などの登山用アプリで記録したGPSログを基に、ルート地図や標高グラフを作成してブログに利用する手順の備忘録
ログから地図を作成する手順は、「ヤマレコ」ユーザーの「guchi999」さんの以下の手順を参考にし、guchi999さんが作成されたKMLファイルへの変換ソフトを利用させていただいた。この場をお借りしてお礼申し上げる
なお、歩行ログがKML形式で取得できている場合は、以下の手順1から手順4の変換は不要なので、手順5から始める
変換手順:『GPSログを地理院地図に表示、印刷(GPX→KML変換)』☜ クリック
変換ソフト:『GPX2KML.htm』☜ クリック
歩行ルートと標高グラフは、国土地理院の地図サイトを利用
地図:『地理院地図 / GSI Maps』☜ クリック
以下の手順を使用される場合は、ソフトの堅牢性や安全性などについて保証するものではないので、あくまで自己判断での使用をお願いしたい
GPSログのGPX形式からKML形式への変換
手順1:歩行ログをGPX形式からKML形式に変換
上述のソフト『GPX2KML.htm』を立ち上げると以下の画面が表示される

手順2:歩行ログのGPXファイルを選択する
①地図に表示させるラインの色や太さなどを選択する
②「ファイル選択」をクリックし、GPX形式のログファイルを選択する

手順3:KML変換後のファイルの保存-1
①下段のボックスにKML形式に変換されていることを確認する
②ファイル保存を選択する

手順4:KML変換後のファイルの保存-2
変換後のKMLファイルがダウンロードのフォルダーに自動保存される。必要に応じて、自分が管理しやすいフォルダーに保管する

地理院地図の立ち上げと変換KMLファイルのドロップ
手順5:地理院地図の立ち上げとKMLファイルのドロップ
①『地理院地図 / GSI Maps』を立ち上げる
②ダウンロードされた変換ファイル(スクリーン左下)をドラッグして地図にドロップする。変換不要のログの場合は、保存場所から該当ログファイルを地図にドロップする

歩行ルート図の生成と保存
手順6:歩行ルートの地図への表示
ドロップすると、以下のように自動で歩行ルートが地図に表示される

手順7:歩行ルート画像の保存-1
画面上の黒いツールバーにある「共有」を選択し、表示されたポップアップから山のアイコン(左から三番目)をクリックする

手順8:歩行ルート画像の保存-2
以下の手順で、地図の切り取り範囲を指定する
①表示されたポップアップで、「範囲を固定」を選択する
②画面に表示される赤枠を切り取りたい範囲に広げて「OK」を選択する

手順9:歩行ルート画像の保存-3
切り出した赤枠の画像は、ポップアップメニューの「画像を保存」をクリックして保存する

手順10:歩行ルート画像の保存-4
保存する際には、自分が判別しやすいファイル名に変更して「保存」をクリックする。自動で表示されたファイル名で良ければ、そのまま「保存」をクリックする

手順11:歩行ルート画像の保存-5
画像ファイルがダウンロードのフォルダーに自動保存され、画面左下に画像ファイルが表示される。必要に応じて、ファイルを自分が管理しやすいフォルダーに保管する

手順12:画像保存のポップアップメニューを消す
ポップアップメニューの右上のx印をクリックしてメニューを消す

標高グラフの生成と保存
手順13:標高グラフ作成へ進む
①以下の画面に戻ったら、画面上部の黒いツールバーの「ツール」をクリックする
②画面右側に別の黒いツールバーが表示される。上から3番目の「断面図」をクリックする

手順14:標高グラフを作成するファイルの選択
表示されたポップアップメニューで、「ファイルを選択」をクリックする。エクスプローラーの画面が表示されるので、変換したKMLファイルを選択する(手順4で作成したファイル。ダウンロードのフォルダーにある)

手順15:標高グラフの調整
①表示された標高グラフで、縦横比や縦軸のスケールなどを必要に応じて調整する
②「グラフを保存」をクリックし、写真形式の「PNG形式で保存」を選択する

手順16:標高グラフの保存-1
表示されたポップアップで、必要に応じて自分が管理しやすいファイル名に変更して「保存」をクリックする。自動生成されたファイル名で良ければ、そのまま保存する

手順17:標高グラフの保存-2
標高グラフのファイルがダウンロードのフォルダーに自動保存され、画面左下にファイルが表示される。必要に応じて、ファイルを自分が管理しやすいフォルダーに保管する

以上の手順でGPSログから作成した歩行ルートの地図と標高グラフを以下に並べて表示した
写真などの保存形式の一つであるPNG形式で保存されているので、写真と同じやり方でブログに貼り付けることができる


補足
以下の画面(手順15で作成された地理院地図の画面)では、標高グラフでマウスを動かすと、歩行ルートの地図では橙色の丸い点が連動して移動する(赤色の四角と丸で囲った部分)。この機能をそのままブログに貼り付けられないかと思案しているが、現時点ではやり方どころか、できるのかどうかも不明
同様の連動機能は、ヤマレコなどの「ブログへの貼付」機能を使えば表示可能なので、どうしても必要な時はそちらを利用して作成することになる。とても簡単に作成でき、ブログに貼り付けることができるが、これまで通りにそちらにも山行記録を作成して残すことが前提になる
今回の方法は、ヤマレコとブログの重複記録をやめて、ブログへの記録アップに一本化するため検討した次第である
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