早朝にウォーキングに出ると大きな月が目に飛び込んできた。そういえば、なんちゃら月なるものが見えるとか、ネットか新聞かTVニュースでみたような・・
肉眼ではもう少し大きく赤味がかって見えた。一眼レフを取りに家に戻るのも面倒でスマホで撮影したのが上のサムネイル写真。iPhoneの限界だな。やはりズームレンズでアップして撮影すべきだった。左は東京ディズニーランドホテル
ウォーキングから帰って調べると、2020年の8月3日から4日未明にかけて見られた満月をスタージェンムーン(チョウザメ月)というそうだ
なぜチョウザメ月というか?
ウェザーニュースのサイトによれば、アメリカの先住民(インディアン)が、この時期が成熟したチョウザメの漁獲時期であることを記憶するために名付けたとか。この時期は、チョウザメが五大湖などに遡上してきて、たくさん捕獲できるのだそうだ(チョウザメは淡水で生きる種類と、サケのように産卵時期だけ遡上する種類がいるとのこと。昔は、北海道でもチョウザメの遡上が見られたようだ)
(JR京葉線と湾岸道路の橋の上にスタージェンムーン。このあと、東京湾に沈むところを撮影しようと橋の向こうへ急ぐも、低い雲に隠れてしまった)
スーパームーンというのは聞いたことがあるが、Sturgeon Moonだけではなく、以下のように各月の満月にはそれぞれ名前がついているそうだ
1月:Wolf Moon 狼月
2月:Snow Moon 雪月
3月:Worm Moon 芋虫月
4月:Pink Moon 桃色月
5月:Flower Moon 花月
6月:Strawberry Moon 苺月
7月:Buck Moon 牡鹿月
8月:Sturgeon Moon チョウザメ月
9月:Harvest Moon 収穫月
10月:Hunter’s Moon 狩猟月
11月:Beaver Moon ビーバー月
12月:Cold Moon 寒月
さらに調べていると(Native Heart)、インディアンの部族によっていろんな呼び方をしていたようだ。チョウザメ月というのは、アルゴンキン族が名付けた8月の月のようで、アパッチ族は「熟れ月」、シャイアン族は「チェリーが熟れる月」、チェロキー族は「果物の季節が終わる月」、ポモ族は「どんぐりが顔を出す月」、サンファン族は「麦刈り月」、オマハ族は「バッファローが大声で鳴く月」などなど。先住民たちの生活の知恵から生まれたものだろう。自然を崇め、自然と共に暮らしたインディアンらしい名付け方だ。ちなみに、アイヌでは「女大多忙の収穫の月」だそうだ
広大な北米のあちこちで暮らしていた先住民なので、住む地域によって気候は大きく異なり、周辺の動植物も異なる。同じ月でも名付け方に地域性が表れているのが面白い