サクッと由布岳 お鉢巡り(2022/05/19)

山の記録

2022.05.22 12:56

前日に羽田から熊本に移動し、阿蘇山に登った。下山後に由布院温泉の宿に移動。素泊まりで、夕食はコンビニ弁当にアルコールで手早くすまし、その間に近くのコインランドリーで洗濯。昨年12月に西国ツアーをやった時と同じパターンだ


由布岳(ゆふだけ)は、12月初旬に九州ツアーでスキップした山だった。やまなみハイウェイを走って、くじゅう連山から由布院へと進み、そこから高速に乗って関門海峡へと向かった。その時の由布岳の山容が素晴らしく、機会があればぜひとも登ってみたいと思っていた。まさかこんなに早く再訪の機会が訪れるとは・・

冒頭の写真は、こじんまりとした由布院の宿の露天風呂から由布岳を望む。宿について徒歩数分のコインランドリーで洗濯をし、すぐ近くのコンビニ弁当を宿のキッチンで温めて、ビールを飲みながら素早く夕食を済ませた。そして温泉に浸る至福のひと時


明日は西峰と東峰からなる双耳峰の山頂をお鉢巡りする。由布院の温泉街から歩いて西口登山口に向かい山頂を目指すルートもあるが、今回は一番ポピュラーな正面登山口まで車で上がり、そこから山頂を目指す

翌朝、正面登山口でコンビニおにぎりの朝食を済ます。豊後富士(ぶんごふじ)の別名を持つだけあって、シンメトリカルな火山らしい山容だ。最初はゆるやかな草原を進む

正面登山口を振り返る。朝5時半頃なので登山者の車が数台とツーリングのバイク数台。ツーリングの2組はテント泊だったようだ。きれいなトイレ棟があり、その横には東屋もあり、1組は東屋の中にテントを張っていた。水場は山からの引水のようで、2つの蛇口からは水が出っ放しになっていた

草原を抜けて、徐々にきつくなる樹林帯の中を登ってきた。途中で西口登山口からの登山道と合流する合野越(ごうやごし)を通過し、登山口から1時間程登った辺りで振り返る。右下には由布院の街が見える。由布院から正面登山口までは、車で10分ちょっとだった。写真やや左の奥にはくじゅう連山の山並みが見えている


由布岳から下山したら、昼前からくじゅう連山の山に登る計画だ。まずは由布岳に集中して豊後富士を楽しもう。合野越を過ぎると、九十九折りの急登が始まる。登山道は右へ左へと何度も折り返して標高を上げていく

途中にはところどころミヤマキリシマ(九州に咲くツツジの種類)が咲いていた。開花具合が違ういろんな株があって目を楽しませてくれる

マタエと呼ばれる西峰と東峰の分岐まで登り上げてきた。九十九折が終わると、最後は急登を一気に登り上げるのでしんどい。西方からお鉢巡りで東峰へ回り、ここに下りてくる

西峰に取り付くと、最初は鎖の岩場。写真中央やや上の女性が鎖場にてこずっていた。左上の女性がアドバイスしながら鼓舞していた。ちょっと様子を見て、間を空けて登り始める

前の写真で二人目の女性がてこずっていた辺りから取り付きを見下ろす。分岐のマタエから左側の道を手前に来て、この岩場を攀じ登る。岩場に慣れない人は、東峰のみにしておいた方が良いだろう

時間的には、これから続々と登ってくるので、登りと下りが交錯して渋滞を引き起こしてしまうし、鎖場でのすれ違いや落石など危険度が増すことになる

西峰山頂(1,583m)。山頂では先行していた女性二人とご年配の男性一人と一緒になった

山頂標の右奥に別府湾と国東半島が見えた。熊本からやまなみハイウェイで、阿蘇山、くじゅう連山を越えて由布岳まで九州を横断してきた。余談ながら、九州は昔むかし二つの島だったとのこと。これらの火山が噴火を繰り返し、やがて一つの島になったとか。熊本から大分へのベルトが地震地帯であるのも頷ける

それではお鉢巡りへと進む。まずは西方から登ってきたのと反対側へ下りる。写真中央のやや左下にある細尾根を通って中央の尖がりに登り返し、稜線を右へ進んで右端に見える東峰へと進む

最初はザレて(小石などで滑りやすい道のこと)尻もちをつきそうになりながら下る。次に写真の細尾根を進んで、右上のピークへと登り返していく。途中、登山道が崩落して、岩にしがみつきながら通過する箇所が1か所あった

途中、所どころにイワカガミが咲いていた

前の写真の右上のピークに登り上げれば、比較的緩やかなアップダウンを繰り返して東峰へと進む。写真中央左手の岩場も難所の一つ

手足を使い体重を支えて岩を通過すると、最後は滑り台のような岩に出る。足を置けるようステップが掘ってあり、クライムダウンする(後ろ向きに下る)

東峰山頂で自撮り

東峰から眺める別府湾。両側の国東半島(左)と佐賀関半島(右)

九十九折りを下山中。ミヤマキリシマの並ぶ登山道を振り返る

九十九折りから下は、気持ちの良い新緑の樹林帯を快適に飛ばして下る

草原まで下りてきた。時刻は9時半。往復4時間くらいだった

トレラン(トレイル・ランニング)のチームがスタートしていった。どれくらいのタイムでかけ登って下りてくるのだろう?いろんな楽しみ方があるな・・


由布岳は、12月初旬に九州ツアーでスキップした山だった。やまなみハイウェイを走って、くじゅう連山から由布院へと進み、そこから高速に乗って関門海峡へと向かった。その時の由布岳の山容が素晴らしく、機会があればぜひとも登ってみたいと思っていた。まさかこんなに早く再訪の機会が訪れるとは・・


実際に登ってみると、本当に気持ちのよい山だった。ところどころミヤマキリシマが咲いており、急登の疲れも癒してくれた。前回、百名山を優先して飛ばしたが、今回は百名山とは関係なく、登ってみたい山をやることができた


学生の頃、周遊券で九州を旅した。由布院温泉の安宿にも泊まって温泉を楽しんだ。由布院から別府まで歩いたが、その時に眺めた由布岳が素晴らしく、いつか登りに来ようと思いながら、45年の時を経て実現することができた


由布岳の余韻に浸る間もなく、午後はくじゅう連山の三俣山に登り、今宵の宿の法華院温泉山荘へと向かう。まずは、くじゅう連山の長者原登山口へ向かって、やまなみハイウェイを1時間ほどドライブしよう


なお、本山行のコース概要やタイムなどの詳細は、以下を参照されたし

山行記録: 由布岳 御鉢巡り ☜ ヤマレコの記録

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