伯耆大山。西国百名山ツアーは雪山でフィニッシュ(2021/12/14)

山の記録

2021.12.17 09:00

前日は九州のくじゅう連山歩き、その後に車を走らせて広島の三次で宿泊した。今朝は6時に出立し、西国百名山ツアーの最後の山、伯耆大山(ほうきだいせん)を楽しむ。

冒頭の写真は西側から見た大山(だいせん)。伯耆富士と呼ばれる山容が美しい。下山後に奥大山の宿に向かう途中に撮影。

まずは三次から松江を通って大山を目指す。大山の上部には雲がかかっている。予報では昼頃に晴れる予定。ただし、厳しい寒さとのこと。さて、あの雲が劇的に取れるのかどうか、このまま突っ込むことに・・

登山者駐車場に車を駐車し、9時少し前に登山開始。少し遅めの開始だ。オーソドックスに夏道登山口からスタート

9合目辺りまで延々と木段が続く。よく整備された山だ

3合目、4合目と標高を上げると、青空をバックに霧氷がきれいだ

霧氷の白と青空、最高のコラボ。朝日が当たって霧氷がキラキラと輝く

5合目辺りになると、木段がほぼ雪に隠れ始めた。もう少し雪が深いと、とても歩きやすいのだが、贅沢は言えない。雪の上を歩けるだけで気持ち良い。その上、前日にくじゅう連山からの下山で泥んこになった登山靴が、見る見るうちにきれいになっていく(笑)

6合目の避難小屋に到着。ここで靴底に滑り止めのアイゼンを装着

三鈷峰がきれいだ。最高峰の剣ヶ峰へは積雪期限定であちらからアクセスできるのだが、一般的には私が登っている登山道で行ける弥山が大山の山頂となっている。弥山と剣ヶ峰の間の稜線は崩落が進んでいるので通行禁止になっており、積雪期限定で一部の上級者がナイフリッジとなった稜線を通っていく

三鈷峰と剣ヶ峰の間にあるユートピア避難小屋。積雪量が十分でないので、三鈷峰から剣ヶ峰へのルートもまだ使えないのではないかと思う

剣ヶ峰方面はまだ雲がかかっている。山頂に着くころに予報通り雲が取れてくれるといいのだが・・

森林限界を越えてハイマツ帯になった。ハイマツが霧氷で凍てついている(後記:雪が積もっていてハイマツかと思っていたが、天然記念物のダイセンキャラボクとのこと)

9合目から先は木道を進む。待避場所が少ないので、下りてくる登山者とのスライドがしづらい

海の底ならぬ山の上のサンゴ礁

山頂避難小屋。多くの登山者がこの中で昼ご飯を食べながら、雲が取れるのを待っていた。私もその一人。外は強風で凍えそうなのだが、小屋の中でも寒くて、皆さん体を動かして自分を暖めていた。それにしても白黒写真の世界だな

45分程小屋の中で待避したが、ガスが取れる気配がないので、すぐ上の山頂へ行き、下山することに。ちょっと残念(涙)

剣ヶ峰へと続く稜線もほとんど見えない。進入禁止のロープが見えたくらい

少し標高を下げると、行きと同じような光景。山頂付近はガスで、三鈷峰方面は綺麗に見える

松江方面。外海(日本海)と左側に中海が見える。中海の奥に宍道湖がある

下山は途中からルートを変えて、大神山神社、大山寺方面へと下りた。かなり下まで下りてきて、大山の北壁を見上げる。山頂付近の雲が取れそうでなかなか取れない

大神山神社。大国主命を祀っている。本殿の裏側に下りてきて表に回り込んだ

お参りした後、参道を下る。両側の杉の大木の枝の雪や氷が融けて、参道には雨が降っているように雫が落ちてくる

長い参道を下りきると、左手に大山寺の山門がある。こちらの石段を上がって寄っていく

大山寺の本堂でもお参り。神仏にお願いすることが多くて・・

大山寺旅館街まで下りてくると、何と稜線の雲がすっかり取れているではないか

完璧な青空。2時間スタートを遅らせていたら、ドンピシャで青空の山頂だったか・・。くじゅう連山では、1日目と2日目の予定を入れ替えて青空を引き当てたが、伯耆大山はわずかなタイミングのズレで山頂からの絶景を見逃した。まぁ、贅沢は言うまい。ここまで、悪天による停滞なしで、11日間連続で山を歩き続けることができたのだから・・

南側からの大山。見る角度によってこれだけ山容が変わる山も珍しい。今宵は奥大山の休暇村で一人祝賀会&反省会。今回の山旅で初めてのんびり宿泊できる。温泉に浸かって、うまい料理に舌鼓を打って、地酒をたくさんいただいた。翌日は休憩込みで約6時間かけて尾張の実家まで車を走らせる

まずは無事に西国ツアーを終えて、予定した未踏の西国百名山8座を完登することができたことに感謝したい。想定していた悪天による停滞は全くなく、連日山を歩き続けて最小の日数で完結することができた。しかも、屋久島へ渡った後に予定していた祖母山と韓国岳(霧島山)を、屋久島へ渡る前に移動日を利用して済ませたことで、2日早く伯耆大山にたどり着いた

これが大正解となった。伯耆大山は翌日から天気が悪くなり、一週間ほど悪天が続く予報で、オリジナルの予定通り動いていたら、大山に登ることができなくなっていただろう。本当に感謝感謝である

さて、日本百名山も残るは北海道にある百名山9座のうち、学生時代に登った雌阿寒岳以外の8座を残すのみとなった(現在92座完了)

今回同様、コロナが落ち着いたタイミングで、来シーズンの初夏から秋の間で周回したいと思っている(計画だけは2年前にでき上がっている、笑)

 

なお、伯耆大山の登山コースやタイムなどの詳細については、以下を参照されたし

山行記録: 伯耆大山/西国ツアー⑧。最高の天気なれどタイミングが・・ ☜ ヤマレコの記録

タイトルとURLをコピーしました