高山祭 2018秋

旅の記録

10月9日(火)、10日(水)は秋の高山祭。高山の一刀彫の飾りに漆塗りや金箔が施され、動く陽明門(日光東照宮の門)といわれる山車(だし)が有名。京都祇園祭と並び、日本三大曳山祭りの一つ。3つ目は滋賀の長浜曳山祭とか秩父夜祭とか言われているが、どちらが正しいのか知らない。

高山祭は、春の「山王祭(さんのうまつり)」と秋の「八幡祭(はちまんまつり)」の2つの祭りの総称で、春の山王祭は古い街並みの上町で行われ、秋は古い街並みの下町で行われる。ともにからくりが奉納されるが、春は日枝神社で、秋は櫻山八幡宮でからくりが行われる。

高山に来てもうすぐ一年。春の山王祭のときには東京出張と重なり見逃した。今回の秋祭は初日は快晴、2日目は天気が崩れるかもということで、初日の9日に午前中で仕事を切り上げてお祭りに出かけることに。

引き廻しを終えて1時半ごろには櫻山八幡宮の前に揃った4台の山車。実は下町には秋祭用の山車が11台ある。同じく上町には春祭り用に11台の山車がある。それぞれの祭りで11台のすべての山車が引き廻されるわけではなく、秋祭りの場合は、毎年4台が下一之町から下三之町などを練り動く。神楽台・鳳凰台は毎年登場し、残り2台は年によって順番に出てくる。神社でからくりを奉納する山車の布袋台は、神社の境内に置かれている。なお、神社前には曳き揃えと呼ばれ、下町の山車11台が勢ぞろいするそうだが、いつ勢揃いするのだろうか?

まずは宮川にかかる宮前橋から櫻山八幡宮へと向かう。駐車場探しに奔走するのを避けるため、路線バスで総社バス停まできた。急がないと14時からのからくり奉納に間に合わない。初日のからくりは、12時と14時から。

引き廻しを終え、すでに4台が整列している。お昼ごはんなど食べてないで、さっさと来るべきだった。そうすれば動いている山車を見られたのに。それにしてもすごい人だ。3-4割は外国人かな。

黒や赤の漆塗りに金箔の飾りが何とも豪華だ。雨が降ると漆塗りや金箔に影響するのですぐにシートがかけられ、山車専用の車庫に入ってしまう。今日は全く心配なし。

汗をかきながら八幡宮の境内に急ぐと、布袋台の山車がまさに恒例のからくり奉納を始めるところだった。布袋様の左手側(向かって右上)に横棒が並んでいるが、童子2体がこの横棒を順番に渡るというのが、からくりの見せ場の一つ

一体目の童子が棒を渡って、最後に布袋様に肩車。見事!

二体目の童子が次々と棒を渡ってきた。そして・・

布袋様の右腕に乗り移る。2体の童子とも、布袋様に移った後も手や顔を動かし続けている。どうやって動かしているんだろう。肩や腕に歯車のようなものがあって、童子の方にも歯車があり、それがジョイントして動きをつたえるような仕組みになっているのだろうか?素晴らしい技術だ

奉納が無事に終わり、下から紐でからくりを動かしていた9名の裏方が現れ、拍手喝さいを浴びる。

さて4台の山車に戻り古い町中へと向かう

下二之町。祭りの提灯が並び、普段とは雰囲気が違う。古い街並みといえば、上三之町が特に人気で、上町に比べると下町は人通りも少ないのだが、今日は下町一帯も人が多い

上二之町の造り酒屋が並ぶ通り。今日はこちらの方が人が少ない!まぁ、上三之町はそれなりに人が出ていたけど・・・

宮川沿いに出てきた。朝市が並ぶところ。

きれいな川で水浴びでもしたくなるような川だ

カルガモと鯉が一緒に泳いでいる。今日は暑い!

涼しそうでいいな。無性にシャワーを浴びて冷たいビールが飲みたくなってきた。ぶらぶら歩きも2時間。提灯で飾られた山車が練り動く夜祭りは次回にして、そろそろ帰るとするか

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