2018年の初登山、焼岳 (2018/1/14)

山の記録

2018.01.15 22:26

今年最初の登山。7日までの正月休みは久しぶりに天気が良かったが、帰省していたので好天を逃した。ところが今週末の日曜も快晴予報。ここは逃がさじと出かけることに

高山に単身赴任して初めての北ア。これを待っていた。登山口の「中の湯温泉」までアパートから45kmくらい。アパートから雪道を走り続けるも、1時間少々で着いてしまった。この地の利をもとめて高山に来たようなものだ。

走り始めてすぐ、気温表示はー8℃、安房峠のあたりで-15℃。おかげで今日の登山はあまり汗をかかなかった。一方で太陽光を浴び、ほぼ無風だったので、寒さは感じなかった。絶好の雪山日和に思わずほくそ笑む。

冒頭の写真。「広場」と呼ばれる地点から焼岳を望む。本日のゴールは左側の焼岳南峰。右側は北峰ではなく、手前の峰。北峰はこのピークの奥。北峰が焼岳の山頂になっているが、実は南峰の方が11mほど高い。でも崩落の危険があり、雪山の時期以外は入山禁止になっている

まずは登山口の「中の湯温泉」。上高地へ向かう釜トンネルのすぐ近くにある。朝6時20分ごろに到着し、朝ごはんを食べ準備をしていると、朝日で奥の山がモルゲンロートに染まる

中の湯温泉の後ろから登山口へ向かう。この道は国道158号線。冬は通行止めになっている。今回はショートカットせず、158号線に着いていたスキー跡をたどって九十九折りを進む。3-4人が滑った後に見えるが、つぼ足で進むとくるぶし上まである登山靴が埋まるくらい沈む

登山口まで来た。左から奥穂高岳、吊り尾根の右に前穂高岳。さらに右に明神岳へ続く尾根が見える。上は強風だろうか。雪煙がすごい。でもいい天気になりそうだ。この少し手前でスノーシューを装着した

登山口から先の急登で二人連れを抜かして本日のトップで進む。最高の雪山歩き

見上げれば霧氷も。何とも言えません。素晴らしい

「広場」の先でワカンで登ってきた若者に抜かれ先に行ってもらう。この先で若者は左のトレースへ進んだ。私は右へ進む。結局、南峰への尾根には私が先に到着

尾根に上がったところでスノーシューとストックからアイゼンとピッケルに換装。南峰に向けて急斜面を登ると左手に昨年開山1300年を迎えた白山が見える。斜面の低木はモンスターに変身中

後ろを振り返ると乗鞍岳が雄姿を見せる。次回はあのピークかな?

いつもながら急斜面で失速。ワカンの若者とその前には駐車場で隣になり、ほぼ同時に出発した二人組に先に行かれる

小枝に着いた霧氷。これを「エビの尻尾」という。何だか天使の羽根みたいだ

急斜面の途中で右を見ると甲斐駒ケ岳(左)と宇多田ヒカルのCMに出てくる栗沢山の奥に富士山の頭が見える

2455mの南峰山頂に到着。ワカンの若者に槍穂をバックに撮ってもらう

さて北アのパノラマをご堪能あれ。まずは笠が岳(左)と抜戸岳(右)

その右には、左から双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳。すぐ右奥は野口五郎岳かな?

さらに右には、槍が岳(左奥)から穂高連峰。北アを代表する稜線だ

左から槍が岳、大喰岳、中岳、南岳のアップ

中央右の奥穂高岳から左下の西穂高岳に続く稜線。北ア屈指の難ルートの一つ。20代後半にやって以来だ。今年は再訪しよう

奥穂(左)から吊り尾根を経て前穂高岳。さらにその右に続く明神岳への尾根

奥穂、前穂、明神の尾根の手前に焼岳北峰。いつもながら噴煙が出ている。今日は北峰には行きません

穂高連峰から右に進むと霞沢岳。北アのクラシックルート。その昔は霞が岳を超えて伊那と飛騨を結ぶルートがあった

ほぼ無風で長居したいところだが、そろそろ下りるとしよう。最後に槍穂の稜線にお別れ

広場まで下りてきて昼食。霞沢岳を正面に見ながら、そして

その左には穂高連峰を眺めながらの贅沢な昼食。といってもコンビニおにぎりなのだが・・

下山後は中の湯温泉に浸る。源泉かけ流しのいい湯だ。お風呂からは穂高連峰や霞沢岳が見える。露天風呂は少し下がるので、湯船に浸かると穂高は見えなくなり、霞沢の上の方が見えるだけになるが、露天風呂を囲む岩に積もった雪が何とも言えない風情だ。また露天風呂の横に設置された餌箱には、いろんな小鳥が次々とやってきて楽しませてくれる

2年前の2月上旬に焼岳には登っているが、今年は例年並みの雪で、2年前よりはるかに多い。前回は北峰を目指したので、今回は雪山限定の南峰に進む。本日南峰頂上に立ったのは6名。そのうち5名は頂上で一緒になった。皆一様に今日の幸運を楽しんでいた

幸先のよいスタートになった。これから何回週末に晴れてくれるか分からないが、乗鞍、御嶽、西穂独標あたりは行きたい。ちょっと足を延ばして、唐松岳あたりにもいけたらいいなと思う

関東に住んでいた時は、天候を見ながら北東の奥日光や上越方面の赤城・谷川方面、あるいは西へ奥秩父や八ヶ岳など、いろいろ選択できた。高山に住んで分かったのは、天候が悪いとどこにも行けないということ

北アは近いがなかなか晴れないし、行ける山は技術的に限られる。八つや奥秩父あたりまで行きたいが、雪道で安房峠を越えていくのもしんどい。というわけで、このエリアの週末の晴れを期待するしかない。月2回くらいはうまく週末に晴れてくれるといいのだが・・

なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし

山行記録: 登り初めは焼岳へ。圧巻の展望! ☜ ヤマレコの記録

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