初秋の立山(2017/09/19)

山の記録

2017.09.22 22:30

観光客が押し寄せる紅葉シーズンを避けて、ちょっと早めの秋山を楽しみに立山連峰へ出かけた。ゴールデンウィークの頃には20m近くの雪壁を縫うように走る立山アルペンルートのバスが有名だが、代表的なアプローチは富山側からバスで入るこのルートと、信州側からは信濃大町を起点として扇沢から黒四ダムを抜けて入る黒部アルペンルートが有名だ

今回はトロリーバス(路面電車のように電気で走るバス。法律上はバスではなく電車)、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぐ黒部アルペンルートで室堂にアクセスした。象徴ともいえるトロリーバスは日本で唯一ながら、今年をもって廃止され、来シーズンから電気バスに取って代わる

引退間近のトロリーバスに乗りたくて、初秋の立山連峰、岩の殿堂「剱岳」、そして奥大日岳をセットにして2泊3日の山旅に出かけた。まずは一日目の立山連峰

冒頭は室堂駅に着いてのパノラマ写真。左から奥大日岳、中央に別山、その右に真砂岳、そして立山三山(富士ノ折立、大汝山、雄山)、右端に龍王岳を望む。素晴らしい秋晴れだ

扇沢駅からトロリーバスで約15分、黒部ダム駅に到着。バスが3台並んで走るイメージ

黒四ダムを歩いて反対側の岸の駅に向かう。この日も観光放水が行われていた

放水の反対側は水を湛えた黒部湖

ケーブルカーの黒部湖駅。かなり急な階段

急坂を一気に上がり、写真のように黒部ダムを下方に望む

黒部平駅からはロープウェイに乗り継ぐ。大観峰駅まで一気に上がる

ゴールの大観峰駅まで一切の支柱がない。右奥に立山連峰が見える

大観峰駅から再びトロリーバスで室堂駅へ。冒頭の写真。右の石畳の道を観光客と進んで、まずは道の先のコル(谷のように窪んだ部分)にある一ノ越山荘を目指す。この山域に来たのは約35年ぶり

室堂周辺は紅葉が少し始まっている。これから短期間に一気に紅葉する

一ノ越山荘に到着、稜線上に出たため、吹き抜ける風が強く冷たい

登ってきた道と反対側を眺める。後立山連峰から表銀座、そして槍ヶ岳から穂高連峰の北アルプスの山並みが一望できる

槍ヶ岳から穂高連峰をズーム

その右奥に笠ヶ岳が端麗な姿を見せる。本当に笠を被ったような山容だ

雄山の頂上を目指す。さずが北ア屈指の人気の山、平日ながら老若男女が頂上を目指す。

ここからは決してハイキングコースではないのだが、観光客も少なくない

社務所のある山頂に到着。北アの稜線を望む

こちらの反対側の稜線がこれから進む縦走路。大汝山、富士ノ折立、別山と続く山並み

まずは山頂の立山神社奥の院へ進む

雄山頂上。奥に剱岳が見える

山頂の社。ここで神主さんがご祈祷をして、お神酒を授けてくれる(この奥の院に登るのに500円。祈祷代。お札込み)

一番奥の右側の山並みが南アルプス。一番奥の左側が八ヶ岳。二日後に皇太子さまが八ヶ岳の天狗岳に登られたとか。

中央に富士山がうっすらと

ズームで富士山を拡大。カメラでは肉眼ほどはっきり写らない。単純に私のズームレンズの性能のせいか?

黒部湖が眼下に見える。中央のとんがりが針ノ木岳、その左へ続く稜線は赤沢岳への稜線

針ノ木岳のすぐ左奥が蓮華岳。この尾根を歩いたのも30年以上前。もう一度歩きたい

数年前に松山ケンイチが主役を務めた「春を背負って」という映画をご覧になった方は見覚えのある小屋。映画では「菫小屋(すみれこや)」として舞台となった小屋。本当は大汝休憩所。映画の素は「岳」というコミック

「菫小屋」に向かう前に大汝山の山頂を踏む

大汝山山頂。3015m

次は写真の右側に切れている稜線の富士ノ折立に向かう。そしてずっと下って真砂岳へ。

そこからさらに下がって、その後に別山へ登り返す(写真中央ちょっと上)。一番奥に見えるのが明日行く剱岳

登山道に重いザックをデポして、空身で富士ノ折立山頂(2999m)へ

山頂には看板のように雷鳥はいなかった

でも山頂からは素晴らしい眺めが。中央にみくりが池。その右の白い部分が地獄谷。右奥が明後日いく予定の奥大日岳

真砂岳まで下りてきた

真砂岳から少し下って、別山南峰に登り返した。ザックが重くてしんどかった。硯ケ池と左奥に別山北峰(北峰の方が1mほど高いが行かなかった)

別山南峰の社にお参りして剱沢のテン場に急ぐ(早く休みたい)

正面奥が剱岳、その手前のカールのような部分が目指す剱沢小屋とテン場。早くビールが飲みたい←こっちが本音(笑)

テン場まで下りてきた。風が強く、風除けになる岩陰はすでに抑えられていた

受付小屋と水場に一番近いところにマイホーム設営

剱岳から右に延びる八ツ峰の稜線を愛でながらビールうまし。至福の時間

夕飯を作って食べ、日も暮れなば早々に就寝

重いザックを背負って縦走し、今日はしこたま疲れた。Good Night!

ところが風が強く、テントがバタバタ、ガサガサとうるさく、夜通し寝られなかった。俺ってこんなに繊細だったっけ?

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なお、この山行のコース概況、タイムなどの詳細は、以下の記録を参照されたし

山行記録: トロリーバス引退前に剱・立山へ ☜ ヤマレコの記録

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