京都一周トレイル/テント背負って静寂と喧騒の道を歩く3泊4日の山行記録(2025/10/27-30)

山の記録

久しぶりに大学時代の同窓会の連絡。みんな引退して暇になったということか(笑)。本来は名古屋なのだが、関西地区の有志が同窓会を企画してくれたので、琵琶湖の湖畔の宿での開催となった。関東からは京都まで新幹線で行き、ローカル線に乗り換えることになる

京都まで行くなら以前から温めていた「京都一周トレイル」を歩けないかと思案。天候を見ながら同窓会の前後、あるいは同窓会を挟んで歩くなど、いくつかの計画を練った

最終的に4日間の好天が見込まれる同窓会の後に決行することとした。直前に日程を確定したので、足掻いてはみたものの宿など手配できるはずもない。覚悟していた通り、テントを背負っていくしかない

問題は幕営場所。色々と調査したが、1泊目と3泊目は何とかなりそう。2泊目がどうにも候補地が見つからない。現地で何とかなるだろうと出かけることに・・

2D歩行ルートと標高グラフ

合計距離: 90768 m
最高点の標高: 801 m
最低点の標高: 29 m
累積標高(上り): 5147 m
累積標高(下り): -5155 m

3D歩行ルート動画

歩行ログをもとに、Google Earth Proで以下のごとく3D歩行ルートの動画を作成した。カメラ高度は17,000m、カメラ角度は10度(ほぼ真上から)、速度は1分程度の再生時間になるよう設定している。なお、右下の3点リーダーからPlayback speedを変更できるので、好みで調整されたし

なお、2泊目の大原では幕営適地を探して1時間半ほど歩き回った。同じところを二回りほどぐるぐる歩いたので、動画の軌跡は途中でログを止めている

コース概要

紫(東山コース)→濃い青(北山東部コース)→黄(北山西部コース)→赤(西山コース)と反時計回りに「京都一周トレイル」を歩く山旅。京の都の南に山はないので周回というより馬蹄形トレイルかな

代表的な地名でたどれば、1日目は東山コースで伏見桃山城を通り大岩山を経て伏見稲荷へ、その先は六条山を経て蹴上のインクライン、そこから大文字山に入り山中泊

2日目は大文字山を下りて哲学の道を少し歩き、再び山中に入り瓜生山を経てケーブル比叡駅へ。ここから北山コースに入り延暦寺の片隅を通って、横高山、そしてコース最高峰の水井山(794m)を経て大原の集落で2泊目

3日目は大原から薬王坂を越えて鞍馬へ、貴船口から二の瀬の集落へ進み、山中に入り向山、城山へと進み、沢の池のほとりで幕営

4日目は沢の池から山を下って高雄を抜け、西山コースに入り清滝川沿いに渓谷を歩き、六丁峠を越えて嵯峨、嵐山へ。渡月橋を渡って最後の松尾山の山頂付近を通過して苔寺へと下り、上桂駅でゴール

最後の仕上げは嵐山駅に電車で戻って、日帰り温泉「風風の湯」でさっぱりして京都駅へ

1日目:伏見桃山駅~伏見稲荷~大文字山

まずは東山コースのスタート地点の伏見桃山駅前。おいしい朝食を断念して琵琶湖畔の宿を6時に発ち、7時頃に桃山御陵前駅に到着。前日、京都駅へ着いた際に、ここまで来て駅のコインロッカーに大きなザックをデポしておいた。桃山御陵前駅から徒歩2-3分で伏見桃山駅

この道標が京都一周トレイルの至る所にあるので見失わないように進む。それでもコースのあちこちで見逃し、事前にコースを登録しておいたGPSロガーアプリの警告で何度か戻ることになった

伏見桃山城の公園の中を抜けていく。ここでコンビニおにぎりの朝ご飯。それにしても前日の雨が嘘のような良い天気。4日間晴れることを祈るばかりだ

しばらく伏見城裏手の公園を進んだ。この公園も伏見城郭内か? 中学生が通学路に使っていた

最初のお山、大岩山の山頂からの京の眺め。写真の右端奥のあたりがゴールかな?

大岩山から伏見稲荷へとやってきた。鳥居の坂道を外国客と一緒に上がっていく。驚くばかりの数の登りと下りの観光客で大混雑。大きなザックの私が一番迷惑だったか…(手前の観光客はアップで写っていたのでまとめて消しゴム修正)

小さい頃、毎年のように伏見稲荷に来ていたが、この階段を奥まで登るのは今回が初めてだな(-_-;)

伏見稲荷の一番上まで上がってトレイルは少し北側を下っていく。静けさを取り戻したスポットから京の街をパシャリ

街中を歩いたのちに六条山方面へ。トレイル感があって落ち着く。ただ、トレイル策定者からすれば、こういう山道ばかり歩くのでは京都らしいトレイルにならないのだろう。伏見や嵐山をコースに組み込む意図も分からんではないが、これだけインバウンド客が押し寄せている状況では悩ましいところだ

山道を歩いて東山山頂公園に着いた。草地の奥にはトイレも水道もあり、写真左手の駐車場横には展望台もある。ベンチもテーブルもあり絶好の幕営地だが、草地は緊急時のヘリポートなので幕営してよいのかどうか…

東山山頂公園から下ること30分、粟田口方面に下りてきた

蹴上駅近くのインクライン。琵琶湖から水路で来た船はここでレールの上を引かれて再び水路へと進んだそうな。初めて知った

インクラインの近くから大文字山の山頂に登ってきた。この日は暑くて汗ぐっしょり。涼しい風にホッとする。ここでの幕営を予定していたが、石ころが多くて躊躇

京の街が良く見えて良いのだが、時刻は15時半なので、一周トレイルをちょっと逸脱して山腹の大文字焼の火床まで行ってみることに

20分ほどで火床の最上部まで下りてきた。火床ってこうなってるのね。正面奥は弘法大師を祀る廟

山腹ながら山頂よりも見晴らしがよい。そりゃそうだ。京都中から送り火が見えるように切り開かれているのだから、ここから京都全貌が見渡せるのは当たり前か

木々もちょっと紅葉して良い感じ。看板をいくつかじっくりと確認したところ、ここは大文字焼の保存会の民有地とのこと。火気厳禁、ゴミ捨て厳禁とはあるが、幕営禁止の文字はない。ここに決定!

ということで、火床の最上部から標高50m(距離100m)ほど下ったところの草地の小さなスペースに設営。ちょうど「大」の字の右のはらいの末端あたりだ。インクライン近くのファミマで調達したアルコールとつまみで寛ぐと、夕日が西山コースに沈んでいった

素敵でしょ? アルコールとおつまみの続き。そして仕上げの夕食はコンビニおにぎり。今回は軽量化のため、ガスコンロや食材は持たず街のコンビニで調達し、空き缶や空袋などは街のコンビニにお返しする作戦とした。本当にコンビニエントだ

火床の最上部では、月曜なのに学生らしき集団が来て楽し気にはしゃいでいる。この夜景を見にやってきたのだろう

初日はすごく汗をかいて疲れたが、この眺めで癒された

若者のグループは寒いだろうに20時頃までいた。静かになったと思ったら、今度はナイトハイクなのか数名の大人の落ち着いた話声がここまで届いた。翌朝は5時くらいから人の声がして目覚まし代わり笑。 日の出を見にやってきた早朝登山かな? 山頂よりもこちらの方が人気スポットのようだ

2日目:大文字山~比叡山~大原

2日目。大文字山から法然院に下りて一周トレイルのコースに復帰。しばし哲学の道を進む

バプティスト病院横から山道に入った。2年前に道標No.68、69辺りでトレラン女性がクマに襲われたとの注意書き。山の中は常時クマ鈴を鳴らして進む

木漏れ日の指す気持ちの良いトレイルが続く。本当に静かで、ほとんど誰とも会わない

簡易ベンチのあるスポットからの眺め。北側から眺めるので随分と街の見え方が変わってきた

簡易ベンチの場所から約1時間半、展望ベンチと呼ばれる場所に着いた。ここも幕営適地だな

展望ベンチからの眺めがこちら。先ほどの簡易ベンチのスポットからさらに北側に移動してきた

この電波塔が現れれば、ケーブル比叡駅はもうすぐ

ケーブル駅に到着

HIEIZANの文字からの眺め

ケーブル駅の裏側に回ると比叡ロープウェイ駅。これに乗り継いで比叡山の山頂へ行けるのかな?それにしても北側方面は山ばかり

ケーブル駅で東山コースが終わる。北山コースのNo.1の道標

駅から15分くらい緩やかに登るとすばらしい草原に出る。ここも魅力的な幕営地だな。柵の右側の斜面は元スキー場だったところのようだ

草原から緩やかに下っていくと紅葉もちらほら。上空が急に曇ってきた

下り坂の途中で小雨がパラパラ。レインジャケットとザックカバーを付けて10分ほど下ると浄土院に到着。延暦寺開祖の最澄の廟所だとか

さらにトレイルは釈迦堂を抜けていく。この辺りで小雨がやんだ。20分くらいパラついた。この後も目まぐるしく天気が変わったが、幸い本格的な雨に見舞われることはなかった

釈迦堂から山道を歩いて約1時間、横高山767m山頂に到着。木の根を階段のように使う急登がきつかった

立て続けに水井山、京都一周トレイルの最高峰794m。こちらも急登に喘いだ。前日と打って変わってこの日はほとんど汗をかかなかったが、この二つの急登でちょっと汗ばんだ

その後はひたすら下り。北山杉かな?

大原の集落へ下りてくると、クマの捕獲ワナ。集落の方に聞いたら、最近よく見かけるようになったので設置されたとのこと。なんてこった…

2日目の幕営場所探しに苦労した。2つほど適地を見つけて近所の方や所有者に幕営許可をお願いしたが、丁重に断られた。結局、集落内を1時間半ほど歩き回り、時間切れでやむなく高野川沿いの私有地か公道か微妙なところに張った。トホホ…

3日目:大原~鞍馬~沢の池

こちらが大原を流れる高野川。早朝にテントを撤収していると、ウォーキングの女性に「クマが出る恐れがあるのでここでテントを張らない方が良い」と言われた

私もできれば宿に泊まりたかった。大文字山のテントから空きがないか宿に電話してみたが、相変わらず満室だったのだ

のどかな大原の里の風景。前日に夕食やアルコールを調達した大原のファミマに再度立ちより、この日の飲料や食事を調達

大原から鬱蒼とした山道で江文峠を越えてきた。そして車道とクロスしたらこの光景。異様な雰囲気に一瞬たじろいだが、植樹保護のカバーだった

薬王坂を登ってきた。最初はコンクリート道の急登、その後も急な登山道が続き辛かった

薬王坂を下ると鞍馬の集落に着いた。鞍馬寺で地元の人の結婚式が行われていた。この後しばらく車道歩き。車がやたらとスピードを出して走るので気が滅入った

ちまきを何本か束ねたようなものが玄関に吊るしてある家が散見された。何だろう?

叡山電鉄鞍馬線の列車が鞍馬街道のすぐ横を走る

貴船口のあたり。ちょっと紅葉が始まっている

この二ノ瀬トンネルは歩行者、自転車通行禁止。進んでしまうと途中から山道に入る分岐を通り越してしまう。二ノ瀬の集落を進む右の道を進むこと

二ノ瀬の集落の一般道から見逃しやすい細い脇道へ入り、その後は気持ちの良い山道を登ってきて向山の山頂(424m)。これでもかというくらいの数の山頂標

向山から氷室の集落に下りてきた。ドコモ電波の全く入らない長閑な集落。ここはauユーザーになってStarLinkに頼らざるを得ない?

氷室の集落から舗装道路を歩いて京見峠付近に出た。本来は左手に進むのだが、トレイルを逸脱して右手に進み、前坂にあるレストラン「山の家はせがわ」に寄り道。人気店だが平日の遅い昼だったので空いていた

ここで初めて真っ当な食事。昼と夜を兼ねてきのこデミハンバーグと早めの晩酌(笑)。この夜のためにワインミニボトルを購入し、客に提供している沢水を1Lもらった。これで浄水濾過の手間が省けた

ここでの食事で、この日の朝に大原のファミマで調達した昼飯を明日の朝食に回すことができた。食料と水を確保でき、コンビニ探しをしなくて済む。ありがたやまです

京都一周トレイルは、このレストランの駐車場の奥にも続いており、途中で本来のトレイルに合流することができる。いわば小さな迂回路のようなルートだ

当初の案では、京見峠から秋期迂回路を通って小1時間かけて高峯へと下り、ついでに街中のセブンでアルコールと食料を調達して1時間ほどかけてトレイルへと登り返すつもりだった。秋期迂回路を回避でき、山の家はせがわに寄り道して大正解だった

本日の幕営予定地の沢の池に到着。ほとりで幕営を始めると小型チェーンソーを持ったご年配の方が湖畔から現れた。何と偶然にも沢の池や周辺の山の所有者だった

地主さん曰く、幕営はOKとのことで焚火などの火気厳禁をはじめとする注意事項を教えてくれた。皆さんに注意事項を伝えてほしいとのことだったので、以下のサイトにまとめておいた
https://www.yamareco.com/modules/diary/85406-detail-376397

注意事項の一つ、クマやサルやシカが寄ってくるという幕営場所のすぐ後ろにある柿の木2本(中央の2本)。よく見ると確かに柿がなっている(特に右側の木)

今宵は沢の池リゾートを貸し切り。申し訳ないなぁー。完全なデジタルデトックス世界で静かな一夜を過ごした

4日目:沢の池~高雄~嵐山~松尾大社

翌朝の撤収時、湖面に気嵐。お世話になりました

沢の池から山を下ると高雄の集落。高雄チックな風景。紅葉はもう少し先かな

高雄観光ホテルの川床桟敷。手前半分が椅子席で奥の半分が座敷調。外国客も多いからね。近くの温度計は8℃を表示していた。山の上の沢の池では気嵐が発生するはずだ

清滝川にかかる潜没橋。他の地域では沈下橋とか潜水橋と言われる橋だ。増水しても水面下に沈むだけで流されにくい

本当に清らかな川だ。目を凝らしたが、小魚はいたもののイワナなどの魚はいなかった

しばらく清滝川沿いに歩く。私の住む県の養老渓谷も同じような感じだが、こちらの方が紅葉は綺麗だろうな

滝もある。暑い時期だったら川で水浴びしたくなるが、少し上流にダムがあるので、急な放流に要注意だ

一般道路を歩き清滝の集落を抜けて写真に見える赤い橋を渡ったら川岸の道をこちらへと進んでくる。ゲンジボタルの生息地とのこと

川岸の道から一般道に出たところで西山コースのNo.3の標識。清滝川の景色に見とれて、西山コースのNo.1の標識もNo.2の標識も見落としたようだ

2つ目の潜没橋。本当にきれいな川。しばし休憩

橋の横には幕営適地。残念ながら焚火跡が3つあった。寒いのは分かるが、ぜひ止めてほしい

清滝から離れ一般道で六丁峠へ坂道を登る。先日出かけた東北の栗駒山で、登山口駐車場が満杯のため、下の臨時駐車場から登山口まで舗装道を1時間ほど登らされたのを思い出した

六丁峠から下っていくと観光客だらけの嵯峨の道に出た。ここから嵐山まで海外からの多くの旅行客を縫うように歩いた

嵐山へと下ってきた

こんな感じの道を進む。なかなかスムーズに歩けない

トレイルはあの渡月橋を渡って対岸へと進む。橋も混雑して大変だった

嵐山駅を通過して最後の山の松尾山の頂上近くを通過して進むと見晴らしベンチのあるスポットがある。ここがトレイル最後の京都の街の眺め。東山コースの眺めとは反対側からの眺めになる

山から下って西芳寺(苔寺)の前を通過。左奥には五重塔も見える。トレイルはここから住宅街を抜けてゴールの阪急嵐山線の上桂駅に向かう

私はコースを逸脱して松尾大社をゴールとした。苔寺から歩く距離は上桂駅も松尾大社駅もほぼ同じ

トレイルではほとんどの神社、寺院をスルーしてきた。最後に松尾大社で無事踏破のお礼参りをして松尾大社駅に向かった

嵐山線で1駅、終点の嵐山駅に移動。ここで日帰り温泉に入り、4日間の汗をしっかり落とした。渡月橋を戻って嵯峨嵐山駅に歩きJR山陰線で京都駅へ。素晴らしいトレイル歩きに感謝感謝!

今回の山行の肝は幕営場所。色々と調査したが、1泊目と3泊目は何とかなりそう。しかしながら2泊目がどうにも候補地が見つからない。1泊目の大文字山の山中から大原の民宿にキャンセルが出ていないか問合わせたものの万事休す

何とか幕営適地が見つかるだろうと大原へ進んだ。山から下りて大原の集落へ入ったところにクマの捕獲ワナがある。地元の人に尋ねると最近クマが出没するので仕掛けたとのこと。集落を1時間半ほど歩き回るも、見つけた幕営適地は地主さんや近所の方に丁重に断られた

かといって、山に戻って幕営するのも怖くてできない。結局、時間切れで私有地なのか公道なのか不確かな場所に幕営してしまった。もし私有地だったら、この場をお借りしてお詫び申し上げたい

京都一周トレイルは、公式では約84キロとなっているが、私のログ記録は約90キロになっている。大原での幕営場所探しで歩き回った距離の分が加わっていることによる

この2泊目の幕営場所探しを除けば、概ね天候に恵まれ、素晴らしいトレイル歩きを楽しむことができた。最近の京都のインバウンド事情も体感した。日本的な街並みにいろんな言葉が飛び交い、外国客であふれかえっているというシュールな光景

世界中の遠方から日本に興味を持って来てくれた人たちに感謝するとともに、日本をもっと知ってもらえたらと願う一方で、住民の方たちの日常的な苦労を考えれば思いは複雑だ。「映え」をねらった撮影や行動には眉をひそめてしまう

それはさておき、念願の一つだった京都一周トレイルを歩き通せたことは素晴らしい思い出になった。クマにもその他のトラブルにも見舞われることなく歩き通せたことを山の神様に、そして京都の神社仏閣の神様仏様に感謝するばかりだ

今回の京都一周トレイルを歩くまでは、銀閣と金閣の位置関係や、大原や鞍馬や貴船、高雄や嵯峨や嵐山などがどこにあるのか全く知らなかったが、今回のトレイル歩きで京都の地理がようやく理解できた(笑)

京都一周トレイルについて

<京都一周トレイルについて>
以下の京都観光オフィシャルサイト参照
https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/

上記サイトの「各コース紹介」にコース状況が細かく記載されているので事前に目を通しておくことをお薦めする

京都一周トレイルの分岐や曲がり角には標識が設置されているので見逃さないようにすることが肝要。注意していても何度も見逃し、スマホのGPSロガーアプリの警告メッセージで戻った

ダウンロード地図は上記のオフィシャルサイトにある(PDF地図)
オフィシャルサイトからはGPXファイルをインポートすることができないので、山行計画作成時に上のPDF地図を拡大してルートを追いながらGPSロガーアプリにマニュアル登録した(手間なので信頼できる誰かの山行記録からGPXファイルをダウンロードされることを推奨)

<北山コースの秋期迂回コース(9月25日~11月10日)について>
PDF地図には北山コースの城山から沢山の間に秋期迂回コース(9月25日~11月10日)がある。城山から緩やかに下ると車道との三叉路に出る。左方向の京見峠へ下っていくと、北山No.68標識のところで進入禁止のロープが張られているようで、PDF地図にあるように鷹峯の街外れまで下って登り返すVの字のような迂回路を進まなくてはならない

この迂回路については以下のブログ記事を参照されたし
https://89698969.seesaa.net/upload/detail/01969842N000000008/135163842712413108992_P1090480.JPG.html

一方、三叉路から右方向の前坂方面へ進み、レストラン「山の家はせがわ」の駐車場を抜けていくルートを進むと、進入禁止のロープもなく本来のルートに合流して沢の池へと向かうことができる。「山の家はせがわ」で名物のハンバーグの昼食をとって、そのまま奥へとトレイルを進むことをお薦めする(こちらも京都一周トレイルの標識あり)

幕営地について

テント泊の場合は幕営地が限定される。以下のブログサイト『山コーヒーアドバイザー青山考平の登山ブログ』が参考になる
https://blog.outdoor-coffee.com/?p=12484

幕営地については、どこもクマ出没のリスクがあるのでご用心を!

京都駅からのアクセス

スタート:京阪電車/伏見桃山駅。
新幹線で京都駅。近鉄で桃山御陵前駅まで7駅乗車(13分)。徒歩3分で伏見桃山駅

ゴール:阪急電鉄/松尾大社駅。嵐山駅へ一駅乗車し、徒歩20分弱でJR山陰線の嵯峨嵐山駅へ。嵯峨嵐山から京都駅まで7駅乗車(18分)

コンビニ

街や集落に下りてきたタイミングで利用。コースを大きく逸脱しない限り選択肢は限定される
1日目/蹴上駅近くのウェスティンホテル1Fのファミマ(小さい)
2日目/大原集落のファミマ(到着時)
3日目/同上(出発時)
4日目/嵐山駅前のミニストップ

日帰り温泉

下山後に嵐山駅から徒歩5分の風風の湯(ふふのゆ)を利用
12-22時(21:30受付終了)、1100円
https://dormy-hotels.com/spa/fufu/

コースを歩いた個人的な印象

コース内の最高峰は800m程度だが、コースの累積標高登りが4000mほどある。北アルプスの八方尾根で唐松岳へ上がり、後立山連峰を五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳などを経て、針ノ木岳・蓮華岳まで縦走して扇沢へ下るのとほぼ同じ累積のアップダウン。里山歩きと侮るとしっぺ返しをくらう

外国からの旅行者にもみくちゃにされる伏見稲荷の鳥居の階段のような場所も通るが、大体はクマ鈴を鳴らして歩くような静かな山歩き。平日は登山者とスライドすることもほとんどない。女性の一人歩きはお薦めしない

コースを分割して日帰りで歩く方がほとんど。一気に歩く場合も計画をうまく組めば麓の民宿やゲストハウスを利用可能(もちろんホテルや旅館も)。ただし早めに予約する必要がある

歩行タイム(私のログタイム)

<1日目>

(S)伏見桃山駅 7:16 → 7:49 伏見桃山城 7:54 → 8:31 大岩山展望所 8:33 → 9:55 稲荷神社 9:57 → 11:56 清水山 11:57 → 12:28 東山山頂公園 12:35 → 13:03 粟田口 13:04 → 14:16 日向大神宮 14:18 → 15:30 大文字山山頂 15:32 → 15:49 大文字火床 15:52 → 16:57 幕営地

<2日目>

幕営地 7:08 → 7:33 法然院 → 8:57 瓜生山 → 10:43 展望ベンチ → 11:25 ケーブル比叡駅 11:28 → 12:08 浄土院 → 12:19 釈迦堂 12:21 → 13:26 横高山 → 13:45 水井山 → 15:13 大原 戸寺バス停 → 15:40 野村別れ 15:57 → 16:58 幕営地

<3日目>

野村別れ 7:03→ 7:42 江文峠 → 8:52 薬王坂 → 9:09 鞍馬駅 → 10:32 向山 → 12:32 氷室神社 → 12:54 京見峠 → 13:08 山の家はせがわ 13:53 → 14:52 沢の池 → 14:59 幕営地

<4日目>

幕営地 6:44 → 7:48 高雄観光ホテル → 8:35 愛宕神社二の鳥居 → 9:38 六丁峠 → 10:08 嵯峨落柿舎 → 10:30 渡月橋 → 12:06 西芳寺(苔寺)→ 12:22 松尾大社 12:28 → 12:33 松尾大社駅(G)

註)コースタイムの 0.8-0.9 位で歩行している(ヤマレコのログ計測値)

コメント入力欄

タイトルとURLをコピーしました