計画に当たって
2014年1月の赤城山を皮切りに、四半世紀のブランクを経て57歳の時に本格的に登山を再開した。以来、毎年赤城神社を訪れ、登山の安全を祈願して、赤城山登山を楽しんできた。今年も恒例の参拝祈願と登山を楽しむべく計画した。昨年は火水木が定休日とは知らずに出かけ、11代目となるお守りを授かることができなかった。2シーズン守護してもらった10代目のお守りを返納し、今年こそは11代目となるザックのデザインのお守りを授かれるよう、定休日をしっかり確認した(今年の社務所の冬期休みは火水)。
二つ目の目的は、現役時代に一緒に働いた後輩と再会し、飲み語らいながら旧交を温めること。下山後に埼玉県北部の街へ向かい、仕事を終えた後輩と駅近くの店で会うことに。
三つ目の目的は、翌日に上越国境にある谷川岳の登山。直前の寒波再来による大雪の影響で、ヤマレコやヤマップなどの登山愛好家のSNSにも、登山記録が二週間くらいアップされていない。雪の状態や後輩との飲み会のアルコールの抜け具合など不安はあるが、とりあえず出かけて臨機応変に対応することとした。
歩行ルート図と標高グラフ
最高点の標高: 1831 m
最低点の標高: 1335 m
累積標高(上り): 676 m
累積標高(下り): -661 m
以下は私のGPS記録をもとにGoogle Earth Proで作成した3Dツアー動画。
Google Earthの過去画像の中から今回の状況と似ている2012年2月の積雪期の画像を使用した。
動画の作成条件は、カメラ角度70度、カメラ高度1600m、作成速度350倍(対実速度)。再生時間は40秒程度になるよう作成しているが、再生速度は右下の三点リーダーから変更できるので調整されたし。
なお、Google Earth Proを用いた動画作成については、以下のブログ記事に備忘録としてまとめてあるので、興味のある方は参考まで。
GPSデータをもとにGoogle Earth Proで3Dツアー動画を作成する方法(備忘録)
山行の詳細

おのこ駐車場に到着。ちょうど前橋駅発のバスが到着した。天気予報通り、8-10mくらいのプチブリザードのような風が吹いていた。北関東道からのアプローチで眺めた通り、主峰の黒檜山(くろびやま)方面はガスがかかっている。予報では朝から快晴予報なのだが・・
まぁ、山ではよくあること。ガスがかかっているということは、諦めていた霧氷が見られる可能性が高いということで期待が膨らむ。

駐車場から完全凍結している大沼の湖上を歩いて赤城神社に向かおうと思っていたが、湖面の雪というか細かい氷が風に飛ばされて顔に当たって痛いので、大人しく道路を歩いた。上の写真がザックの形をした赤城神社の安全登山のお守り。一つ目の目的クリア。

黒檜山登山口でアイゼン装着。今年は雪がしっかりあるので、岩や地肌は雪の下。アイゼンが気持ちよく効いて歩きやすかった。

猫岩まで快調に登り大沼と赤城神社を見下ろす。カルデラ湖の大沼の背後には赤城山の一つである地蔵岳がくっきり見える。

平日かつ強風予報なので、大沼の湖上のワカサギ釣りテントはまばら。

赤城神社の啄木鳥(きつつき)橋の架け替え工事は今年も進行中、というか進んでないな。

中腹まで登ると期待通り霧氷祭り。空の青に映えて美しい。ラッキーだ。

霧氷を眺めながら登山道を進む。樹林帯の中は風も幾分か弱まり気持ちよい。この日の関東は4月後半並みの暖かさだが、ハードシェルジャケットを着こんでいても風で寒くて汗をかくことは全くない。気温上昇予報で心配したが、この寒さは汗かきの私にとってはベストコンディションだ。

中腹より上部はご覧の通り霧氷てんこ盛り状態だ。

白銀の花が満開だ。

富士見平まで上がってきた。地蔵岳の山頂には電波塔群が見える。電波塔の左側稜線の横に富士山が見えるのだが、遠方には薄く雲がかかりこの日はずっと姿を見ることはできなかった。

山腹の木々は霧氷で真っ白。何とも美しい。

霧氷のトンネルを抜けていく。

黒檜の稜線まであと少し。山頂は近い。

黒檜山の山頂に到着。山頂も雪がたっぷり。山頂標に何かのフィギュア?

魔女の宅急便のキキだった(笑)。男の子は確かトンボだったっけか? それにしても、よく風で飛ばされないな・・

山頂から歩いて2分の絶景スポット。中央右には百名山の皇海山(すかいさん)が見える。中央左には日光白根山などが見えるが、稜線には雲がかかってくっきり見えない。皇海山の右手に見える男体山などの日光連山(右端の木々の後ろあたり)も低い雲に覆われていた。
空に映る白いのは風で飛ばされてくる雪つぶてのようなやつ。枝に着いた雪が吹き飛ばされてくる。寒くて長居できない。

日光連山から90度左へ目をやると、百名山の上州武尊山(ほたかやま)がドーンと美しい姿を見せるのだが、稜線には雲がかかってうっすらとしか見えない。武尊山の右手には尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)や至仏山(しぶつさん)が、左手には谷川連峰が見えるはずなのだが、それらも低い雲がかかって見えない。上空は真っ青なんだが、ちょっと残念。昨年の2月は綺麗に見えたんだけどな・・

日光連山の反対側には浅間山がうっすら。絶景スポットからは百名山が10座以上は見られるのだが、春霞?のせいかちょっと残念な絶景。立っている山頂は風で寒く、春の長閑さはないんだけど・・

黒檜山の山頂を通過して黒檜神社の祠。ここでも登山の安全を祈願。例年、鳥居の前にはごつごつした岩が露出していることが多いのだが、今年は雪がしっかりあって埋もれている。

黒檜山から下って、これから向かう駒ケ岳をパチリ@大ダルミ。

駒ヶ岳山頂からは百名山の富士山や筑波山が見えるのだが、全く見えなかった。
ここの山頂標にもフィギュアが・・。

こちらも魔女の宅急便だね。猫のリリーと絵を勉強しているお姉さんだよね。名前忘れたけど・・。残念ながら次男が大好きだった黒猫のジジはいなかった。今は次男の子供のスーちゃんが猫大好き。散歩の途中で猫を見つけては「にゃんにゃ」と呼び続ける笑
よく見ると、フィギュアは針金で固定されている。これなら飛ばされない。

駒ヶ岳山頂から黒檜山をパチリ。

さて、大沼めがけて下りるとしよう。

小沼や長七郎山が見えるが、あちらには足を延ばさない。早めに宿にチェックインして今宵の宴会に備えたい笑。

おのこ駐車場に戻ってきた。朝とは違って、風も弱まって気温も上がってきた。今シーズンも雪山歩きを楽しませてもらった。感謝感謝!
山行を終えて
暇な隠居老人ながら諸事に紛れてなかなか出かけてこられなかったが、恒例の赤城の雪山にやっと来ることができた。これが今シーズン初めての雪山で、今年初めての登山だ。前回の黒戸尾根と早川尾根の登山から約4カ月半が経過しており、雪山のみならず登山そのものの足慣らしに格好の山行となった。
予報通りちょっと風が強く寒かったが、久しぶりに雪山の感触を楽しみながら気持ちよく周回できた。昨年授かることができなかったお守りも、今年は古いお守りを返納して11代目のお守りに更新することができた。これで登山の技術・体力不足の不安が和らいだような気になる笑。
今シーズンは珍しく寒い冬となり、山では悪天候が続き、積雪も多くてなかなか山に足が向かなかった。年を取るほどに寒い朝に山へ出かける気力が萎えてきていかんな・・。色々と口実を作っては逃げてしまう。比較的天気が良かった丹沢あたりへ出かければよいのだが、雪山にこだわってズルズルとやり過ごしてしまった。
実は赤城の翌日に谷川岳の西黒尾根を考えていた。この夜は長男とさほど年齢が変わらない後輩と旧交を温め、楽しい時間を過ごすことができた(第二の目的達成)。ただ、ついつい若い世代に合わせて飲み過ぎてしまい、万全の体調とは言い難い中、早朝に宿を出て谷川岳に向かった。赤城と打って変わってほとんど無風のポカポカ陽気の中、ロープウェイ山麓駅から鉄塔目指して歩き出したものの、先行者の足跡をすぐに見失って脛までのプチラッセルとなり汗だらだら。
登山愛好家のSNSであるヤマレコやヤマップにも、谷川の登山記録が二週間ほど出てこない状況で計画したのは甘かった。私のような年寄りの軟弱者がこんなラッセルを一人でずっと続けられるはずもなく、早々に撤退決意。ロープウェイ駐車場に戻った時にはすっかり戦意喪失で、文明の利器で天神平へ上がり天神尾根で谷川山頂を目指すプランBを発動する気力もなかった(第三の目的は残念ながら未達)。
同じ日に西黒尾根を登った方の記録が翌日にアップされ、やはり登った方がいたんだと驚きと尊敬の念で記録を読んだ。先頭をラッセルして進む先行者に後続者が次々と合流して、5人でラッセルを交代しながら、時にはクラックに全身すっぽりと落ちた先行者をみんなで引っ張り上げたりして、無事に山頂に到達したとのこと。
私ごときは早々に撤退して正解だったと自分ながらに得心した。それにしても雪の西黒尾根には縁がないな。来シーズン当たりを最後のチャンスと考え、好天が続いてしっかりと出来上がったトレースを利用させてもらいながら絶景を味わえたらと願っている。
関連情報
アクセス
姫百合駐車場を過ぎると路面に雪が現れ始める。上部は完全に雪道だった。今後の天候により状況は変わるが、スタッドレスまたはすべり止めは必須
コンビニ
関越道の前橋IC、北関東道の伊勢崎ICや駒形ICなどからアクセスする場合は、通り道にいくつもあり。赤い大鳥居の手前にセブンあり。これがラスト
日帰り温泉
青木旅館:
10時ー20時?、600円。「わかさぎ定食」と「日帰り入浴」(タオル・バスタオル貸し出し付き)のセット2000円(税込)は今も健在か?。027-287-8511。群馬県前橋市富士見町赤城山8。大沼の湖畔にある。平日は要事前確認
https://www.aokiryokan.co.jp/accommodation/
富士見温泉(道の駅ふじみ):
520円、027-230-5555。木曜定休
月・火・水:午前10時から午後8時まで
金・土・日・祝日:午前10時から午後9時まで
前橋市富士見町石井1569-1。向かいの農地に牛糞?が撒いてあり、駐車場はちょっと匂うことがある
https://www.maebashi-cvb.com/spot/1098
あいのやまの湯:
改装工事のため2025年9月頃まで休館中らしい
前橋駅前天然温泉ゆーゆ:
平日900円、休祝1000円(随分値上がりしたな)。027-224-0111。
10時ー22時(最終受付21:30)
https://www.yuyuspa.com/information/
源泉かけ流し。気温によって加水することもあるとか。電車・バス利用の時はここを利用する
コースの状況(私の主観です)
大沼:
完全凍結中。3月は気温上昇に伴い要安全確認。湖上歩きは自己責任で。
黒檜山登山口から黒檜山山頂:
2月末時点で雪はしっかりあり、岩や地肌は雪の下。アイゼンがよく効く。
黒檜山頂から駒ヶ岳:
2月末時点で木段などは雪の下。アイゼンがよく効いた。チェーンスパの方はスリップして下りで難儀していた。
駒ヶ岳からおのこ駐車場:
駒ヶ岳から少し下って大洞登山口への分岐までは完全に雪道。登山口への下りにある鉄段は一部を除いてステップが雪に覆われて下りやすい。手すりはしっかり出ている。下山の中腹で、登山道の地肌が一部出ている。下部は雪道。登山口までアイゼンを付けたまま下りた。
総じて、今シーズンの赤城は昔のように雪がしっかりあり歩きやすかった。コースには危険個所はない。三寒四温で雪解けが進むにつれ、木段や鉄梯子、岩などが露出しはじめ、アイゼンの爪をひっかけやすくなるので注意。泥濘対策用のゲーターも要検討。
歩行タイム
9:26 あかぎ広場前バス停 → 9:39 赤城神社 9:45 → 9:51 黒檜山登山口 10:07 → 10:22 猫岩 → 10:45 富士見 → 11:29 黒檜山山頂 → 11:36 黒檜山絶景スポット 11:47 → 11:53 黒檜山山頂 11:58 → 12:25 大タルミ → 12:38 駒ヶ岳 12:41 → 13:09 駒ヶ岳大洞登山口 → 13:13 あかぎ広場前バス停
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