家の庭にさかなが降ってきた⁉

数日前に家の小さな庭に魚が転がっていた。芝が薄くなった部分に種をまいて茣蓙(ござ)をかぶせて養生してあるのだが、その上に魚が一尾転がっていた。

ちょっとグロテスクになるけど、アップで撮影した写真が以下の写真。魚に詳しくないので明言できないが、コノシロのように思われる。

さて、どうしてここに転がっているのか???

第一の推察:猫の仕業

サザエさんの主題歌「お魚くわえたどらネコ、追っかけて・・・」のように、このあたりの野良猫が盗んできたものを我が家に放置したケース。最近ならば、仲里依紗と中尾明慶の夫婦が出ているUber EatsのCMのように、キッチンの魚を猫が盗んで逃げるシナリオだ。

でも疑問が残る。そもそもキッチンから盗むというシーンはイメージできない。私が子供の頃は、裏庭でサンマなどを七輪で焼いていて、時々野良猫に横取りされたことがあったが、最近の戸建ての家で魚を外で焼く光景を見たことはない。家の中のグリルで調理するし、開けっ放しの昔の家と異なり、家に侵入して魚を盗むのは簡単ではない。

浦安の我が家は東京湾に近い。海岸で釣り人が魚釣りを楽しむ姿を日常的に見かけるし、ご近所の釣り好きな方に、アジやクロダイなどの戦果のおすそ分けをいただくことがある。家で盗むのではなくて、釣り人の戦果を猫が掠め取ってきた、または心優しき釣り人からもらってきたことも考えられるが、海岸から我が家まではかなりの距離で、ここまで食べずに咥えてくることは考えられない。

仮に咥えてきたとしても、食べずに猫が放置していくとは思われない。写真を見ると首のところが折れたようになっている(魚に首があるか知らないが・・)。釣り上げたときにこのようなダメージがつくことはないし、包丁を入れた跡とか猫が齧った跡にも見えない。

第二の推察:鳥の仕業

アオサギ、ウミネコ、カワウ、トビなど、海岸にはコノシロやアジのような大きさの魚を食べる鳥たちがいる。ガレージに屋根のない我が家は、小鳥だけではなくこのような大きな鳥のものと思われる糞害にあうことが少なくない。実際、これらの鳥が住宅街の上空高い所を飛ぶ姿も見かける。

海岸では魚を捕まえた鳥から魚を奪い取ろうとして追い掛け回すウミネコの姿を見かけることもあるし、カラスがトビを追いかけまわす姿を見かけたこともある。あまりの執拗さにたまらず捕まえた魚を離して落としてしまう光景も見かけた。

築20年超の中古の家を購入して住むこと20年弱、未だかつて空から我が家に魚が落ちてきた経験はないが、「そんなこともなくもないかな」という気はする。首が折れたような魚の姿と、そのすぐ横にある茣蓙についた血の跡を見ると、空から降ってきたというのもありそうだ。

 

さてコノシロは、シンコ(約4cm)→ コハダ(約10cm)→ ナカズミ(約12cm)→ コノシロ(約15cm以上)と、成長するごとに呼び名が変わる出世魚とか。出世魚が空から降ってくる事象が縁起がいいことなのかそうでないのかちょっと気にはなる。まぁ、すでにリタイアして久しい私には「出世」などという世俗的なことはもはや無縁なのだけれど・・・

ところでその昔コノシロは大量に獲れたので「飯の代わりにする魚」の意から「飯代魚このしろ」という名前が付いたとか。昨今のコメ不足、コメの高騰から、神様が「これでも食べてしのぎなさい」と与えてくれたのかな。

参考までに、以下は浦安に隣接する三番瀬で魚を観察するブログサイト『浦安水辺の生き物図鑑』のコノシロに関する記事

コノシロ|魚のなかま|浦安水辺の生き物図鑑

コメント入力欄

タイトルとURLをコピーしました